ホンダ・モンキーをCB750FOUR-K0風に!|デフォルメ名車カスタマイズ
- 2021/06/10
- MotorFan編集部 北 秀昭
モンキーカスタムの醍醐味、それはコンパクト外観で、憧れの名車を再現できること。工夫次第では、本物を超えるフォルムに仕上げることも可能!中古車市場でも人気を誇る、50ccモンキー(生産終了)をベースにした「ホンダCB750FOUR-K0(ケーゼロ)」をイメージしたカスタムをご紹介。生地を厳選し、形状にこだわり抜いた、K0用純正を再現したシート、超お宝のマービング製モンキー用マフラーなど、マニア垂涎のアイテムが随所に盛り込まれている。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
PHOTO●岩島浩樹(IWASHIMA Hiroki)
4Lモンキー用シートで、CB750FOUR-K0用シートを忠実に表現
オーナー:山ちゃん ベース車両:ホンダ・モンキー
フレーム、タンク、エンジン、ホイールなどの各パーツを一品ずつ入手し、1から組み上げた4Lモンキー改。前後タイヤはノーマル同寸の8インチとしながらも、アルミ製ワイドホイールに3.50サイズの肉厚タイヤをチョイスして、ライトヘビーな足下を演出。ノーマルベースのフロントフォークは、アウターチューブ50mm、スプリング40mm、インナーチューブ30mmカット加工でローダウン。
最大のポイントは、筋金入りの某ホンダフリークに、「この革は、限りなく当時のホンダのものに近い」と言わしめた、4L用ベースのCB750FOUR(K0)風シート。ロゴデザイン、各部の凹凸、シート周りのつくり、タンデムベルトの位置など、細部まで“本物”にこだわっている。
K8まで続いたCB750FOUR-Kシリーズは、年式によってシートのつくりが微妙に異なる。このモンキーカスタムは、初期型のK0用純正シートに近付けるため、様々な工夫が施されている。
極限までK0用純正シートに近付けるため、シート面は糸縫いではなく、「マスの焼き付け」という手法を実施。シートには純正のK0用と同様に、シート周りにはステンレス棒を導入されている。
一口に黒色シートといっても、生地の種類は膨大。シートのカスタムにあたり、オーナーはシート専門店とともに、実際にK0用純正シートを目視し、手に取り、生地を選択した。
同車にはオーナーが30数年前の高校時代、3000円程度で入手したイタリアのブランド「MARVING(マービング)」のモンキー用マフラーが装着されている。マービング製モンキー用マフラーは、今では入手困難な、知る人ぞ知る超お宝パーツとして有名。
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ホンダ ドリームCB750FOUR-K0
1969年(昭和44年)に発売されたホンダ ドリームCB750FOUR-K0。K8まで続いたCB750FOUR-Kシリーズは、型式名の後に、モデルイヤーごとに「K+数字(K0、K1、K2……K8)」の通称が付くのが特徴。初期型である「K0」は、「K0(ケーゼロ)」と呼ばれ、CB750FOUR-Kシリーズの中ではもっともリスペクトされている超お宝車。
空冷4ストロークOHC 2バルブ直列4気筒736ccエンジンを搭載したドリームCB750FOUR-K0は、市販の量産オートバイでは世界初の時速200㎞/hオーバーを実現。その過激な走りに、「日本国内メーカーの国内仕様モデルの排気量上限は750㏄まで」という、メーカー自主規制を作るきっかけにもなった。
CB750FOUR-Kシリーズは、国内はもちろん、輸出先の北米でも高評価を獲得。カワサキZ2などとともに「ナナハンブーム」を巻き起こすなど社会現象にもなった。
●ホンダ ドリームCB750FOUR-K(K0) 主要諸元
全長x全幅x全高:2160mm x 885mm x 1120mm
ホイールベース:1490mm
シート高:1455mm
重量:235kg
排気量:736cc
エンジン形式:空冷4ストロークOHC 2バルブ直列4気筒
内径x行程:61.0mmx63.0mm
圧縮比:9.0:1
最高出力:67ps/8000rpm
最大トルク:6.1kg-m/7000rpm
始動方式:セル・キック併用
変速機:5速(リターン式)
サスペンション:
前 テレスコピック式
後 スイングアーム式
ブレーキ :
前 油圧式シングルディスクブレーキ
後 ドラムブレーキ
タイヤ(前):3.25H19-4PR
タイヤ(後):4.00H18-4PR
乗車定員:2人
燃料タンク容量:19L
60㎞/h定地走行燃費:32km/L
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