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レクサス レクサス LM 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/01/24

レクサス LMの新型モデル情報を紹介します。レクサス LMの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。レクサス LM新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

レクサス LM新型モデルの概要

レクサス LMは、ショーファードリブンMPVのニーズに応えるために、2020年に販売が開始され、中国やアジア市場で人気を集めてきた。その注目モデルが、フルモデルチェンジを機に、2023年10月、ついに日本でもデビューを果たした。

先代同様、ベースはトヨタの誇るミニバン、アルファード/ヴェルファイア。アルヴェルは2023年6月にフルモデルチェンジを受けたが、新しいレクサス LMは、新型アルヴェルをベースに生まれた。アルヴェルの素性を生かしながら、ショーファーニーズにマッチする圧巻のハイクラスモデルとして登場している。

ラインアップは、「LM500h EXECUTIVE(¬エグゼクティブ)」のみの構成で登場。シートレイアウトは、後席は独立シートの2座のみで、ショーファードリブンに特化した4シート仕様だ。

では、さっそく、新型レクサス LMの魅力を多角的に見ていこう。

レクサス LMの外観・内装デザイン

車名のアルファベット2字が「ラグジュアリームーバー」を意味するレクサス LM。レクサスのデザイン手法に沿ってその上質さを磨き上げた外観は、存在感に満ちた気品を纏った。ゆったりと過ごせる広さと仕立てのよさを備えた後席シートや、トリムなど、内装デザインの完成度についても見ていこう。

外観:優雅な走りを想起させるルックス

フロントセクションでは、レクサスのアイデンティティであるスピンドルボディをさらに進化。ヘッドランプを含めたアッパーの鋭い表情と、サテンメッキが融合した、モダンさと力強さを持ったフロントフェイスを作り上げた。また、フロントグリルと、フードやバンパーなどとの段差を排除することで、ボディと連続感のあるルックスを実現。これは、空力性能などの面でも効果をもたらしている。

サイドデザインでは、ダイナミックな抑揚を表現しながらも、あくまで水平基調。ショルダーに入ったシャープなエッジなどで、サイドビューに豊かな表情をもたらした。AピラーとDピラーはブラックの仕立て。シャープですっきりした印象も作り出した。リアコンビネーションランプはレクサスの次世代デザインアイコンの「Lシェイプ一文字シグネチャー」を採用。加えて上部には、美しさとワイド感を強調する直線ラインの一文字ランプを配している。

内装:精緻なつくり込みが魅力

フロントシートでは、レクサスのコックピット思想「Tazuna Concept」を採用した。ステアリング周辺に走行系機能を集約。前方の道路から室内への視線移動のスムーズさを重要視し、ヘッドアップディスプレイ、12.3インチフル液晶メーター、14.1インチセンターディスプレイを巧みな配置で設置した。

インパネとドアトリムがシームレスにつながるシンプルで大らかなデザインが、モダンで広がりのある空間を創造。縦方向につながるコンソールの杢目調パネル、上質な仕立てにこだわったインパネのパッドなども魅力だ。とくにこのパッド部は、金属調加飾を挟み込んだアクセントや、折り込みステッチを採用。シンプルながらディテールまで精緻なつくり込みを施した印象的な仕上がりだ。

杢目調パネルのデザインは、日本古来より縁起のよい文様とされる「矢羽根」を、モダン柄にアレンジしたヘリンボーン柄杢で再現。これを、インパネのほか、フロントコンソールなどにも採用している。

インテリアカラーは、ソリスホワイトとブラックをラインアップする。ソリスホワイトは、カッパー色のアクセントを施しつつ、華やかさと心地よさが融合したモダンプレミアムな世界観を表現。ブラックは、ダークグレーを加えることで重すぎないイメージで、ニューフォーマルな世界観を表現した。

レクサス LMのサイズ・室内スペース

レクサスのブランドイメージにふさわしいエクステリアデザインを採用したレクサス LM。ボディのサイズに関しては、ベースとなったアルヴェルとの違いをチェックしておきたい。そのほか、後席をショーファーニーズに適った2座のみで構成した室内スペースや、実用性を高める収納についてもここで見ていこう。

ボディサイズ:アルヴェルよりボリュームアップ

レクサス LMのスリーサイズは、全長5125㎜×全幅1890㎜×全高1955㎜。ホイールベースは3000mmとなる。同じプラットフォーム(GA-K)を使用するアルファードは、全長4995㎜×全幅1850㎜×全高1935㎜(ヴェルファイアは全高1945mm)。レクサス LMは、アルファードより130mm長く、40mmワイドで、20mm背が高い。

ボディのスリーサイズがアルヴェルと比較してボリュームアップした分は、デザインのグレードアップに用いられている。アルヴェルも実にダイナミックなルックスを持つが、レクサス LMは、さらなる独自性で、圧倒的な存在感を誇っている。

室内スペース:リアコンパートメントは驚きの設え

リアは乗員2名のための空間。パッセンジャーをゆったり包む大型の独立シートは、乗り込んだ瞬間から身体も心もリラックスできる心地よさを狙っている。厚みのあるこのシートの佇まいは、アームレストの存在感を含め、目にした瞬間からハートを鷲掴みにされるほどの上質さを備えている。

左右独立したガラスルーフのほか、ウルトラスエードを張った天井など、見上げてもハイクラスの装いにあふれる空間。ファーストクラスを思わせる仕立ての良さと広さは、ショーファードリブンに特化した設計の賜物だ。またリアオーバーヘッドコンソール部分も、「矢羽根」柄の杢目調パネルをたっぷりと張った仕立て。ヒドゥンテックの考え方で、空調や照明などの各機能を杢目調パネルの加飾と融合させながらレイアウトした。

プライバシーの確保と開放感を両立したパーティションや、48インチ大型ワイドディスプレイなど、注目したいポイントは数知れず。開発陣が目指したコンセプトは「素に戻れる移動空間」。多忙な時間や、周囲の喧騒からも解放され、豊かな思考や行動につながる、くつろぎの移動空間を目指している。

シート表皮はセミアニリン本革のフロントシートに対して、リアシートはレクサス最高級本革のL-ANILINE。触感、柔らかさにこだわった上質なマテリアルを最適部位に張り分け、シングルステッチとダブルステッチをコーディネートした。ヘッドレストには「LEXUS」ロゴのエンボス加工を施している。

パーティション骨格の一部にマグネシウムダイキャストを使用し強度と剛性を確保。トリムには吸音材を用いる念の入れようだ。透過音の低減効果は、従来型比で約40%アップしている。パーティションの上部には、開放感とプライバシーの確保を両立した調光ガラスを採用。もちろん昇降式で、前席とのコミュニケーションも取れる。なお、このガラスも、アコースティックガラスで、フロントから発生するエンジン音や前席からの音を遮ってくれる。後席の静粛性とプライバシーの確保は万全だ。

収納スペース:シャンパン3本入る冷蔵庫

パーティション下部の左右にグローブボックスを設置して、小型のカバンなどを格納できる。さらに、下部中央には冷蔵庫を設置。750mlのシャンパンボトル3本を冷やしておける。また、乗降性に配慮したアシストグリップや傘立てもパーティションに融合させて設置。すっきりと収納できる空間となっている。

ラゲージスペースには、9.5インチのゴルフバッグを4セット積み込み可能だ(横向きで重ね積み)。そのほか、さまざまな用途を想定して小物収納を配置した。

センターコンソール前方にはフタ付きのボックスや、両開きコンソールボックスを。オーバーヘッドコンソールには小物入れを用意した。また、ドアトリムなどに人数分以上のボトルホルダーを装備する。

後席用のテーブルは、アームレスト内に格納できる作り。ちなみに、このテーブルは、強度の高いマグネシウムで、滑り止め&傷つき防止の機能性を持たせた表皮を採用している。

レクサス LMの性能・燃費・装備

レクサスのDNAを受け継ぎ、進化させた乗り心地や、感性に寄り添った静粛性。レクサス LMを語るうえで欠かせない上質さのポイントだ。それらを支える走りの性能や、ショーファーニーズでも注目したい燃費の性能、そして、快適性をアップさせる装備・機能についてここで見ていこう。

走行性能:乗り心地と静粛性を鍛え上げた

新たなフラッグシップモデルにふさわしい乗り心地を目指し、GA-Kプラットフォームを採用。すべての乗員が快適に過ごせるよう、高剛性化や軽量化、慣性質量の低減など、レクサスの取り組む「素性の刷新」を、このLMでも実践している。ボディ重量を増やさずに、従来型比で約1.5倍のボディねじり剛性を確保。これは、操縦安定性や乗り心地の向上、NV性能(ノイズ/バイブレーション)の低減に大きく寄与している。

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウィッシュボーンの形式を踏襲しながら、全面的に新設計。さらに路面や走行状態に応じて、より瞬時に減衰力の切り替えを行える「周波数感応バルブ付きAVS」を、レクサス初採用した。低周波から高周波までの幅広い領域で振動を軽減。速度を問わず上質な乗り心地を提供してくれる。

静かさに関しては、「Natural Quiet」をコンセプトに、音圧レベルだけでなく音色・バランスを重視。「森でくつろぐような心地よさ」「自然な静けさ」を目指している。発生するノイズ(源音)を小さくする[低減]、車内への侵入を防ぐ[遮音]、車内のノイズを下げる[吸音]の3ステップで静粛性に取り組んだ。

安全性能:高度運転支援技術も採用

RXに続き、LMにも、Lexus Safety System +を採用する。状況に応じて適切な操作サポートを行うプロアクティブドライビングアシストや、ドライバーモニターとの連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御などに注目。そのほか、人間中心の考え方に基づいた予防安全技術を多数投入している。

プロアクティブドライビングアシスト[PDA]:
「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、運転操作をサポート。信号交差点への接近を検出した時には、ウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献する。また、車線内を走行時には常時、ステアリングをアシストする。

プリクラッシュセーフティ[PCS]:
ドライバーの脇見運転などをシステムが検知した場合、早いタイミングで警告。ドライバーの反応時間を確保する。

ドライバー異常時対応システム:
レーントレーシングアシスト[LTA]制御中に、ドライバーの運転姿勢が大きく崩れた場合などに、システムがドライバーの運転継続が困難と判断して、ハザードランプの点滅など周囲に警告を行いながら緩やかに減速、車線内に停車する。また、停車後にドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行う。

車載カメラを併用したドライブレコーダーをオプションで設定。車両前方、後方のカメラ映像をメモリー内に常時録画し、録画映像は14インチディスプレイで再生できる。また、映像データをスマートフォンに転送することも可能だ。

また、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、「アドバンストパーク(リモート機能付き)」を採用する。ショーファードリブンに特化していても、やはりありがたいシステムだ。

アドバンストドライブ(渋滞時支援):
自動車専用道路での運転において、渋滞を検知して、約40km/h以下になると、マルチインフォメーションディスプレイ表示ののち、自動的に支援を開始(レーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中)。車線維持、加減速、停車、発進を支援する。ハンドル操作からも解放され、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となって、より周囲に注意を払った運転ができる。

アドバンストパーク(リモート機能付き):
支援シーンを拡大し、並列駐車シーンにおいて、前向き駐車や、バック出庫、前向き出庫が可能になっている。ステアリングをはじめ、シフト、アクセル、ブレーキの全操作を車両が支援するとともに、俯瞰映像によって車両周辺の死角や目標駐車位置などを表示してくれる。専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作すると、車外から、駐車および出庫ができるリモート機能も採用している。

燃費性能:アルヴェル純エンジン車をしのぐ

搭載したパワートレインは、高トルクの2.4Lターボエンジン・6速AT・モーターを一体化したフロントユニットに加え、リヤに高出力モーター「eAxle」を組み合わせたDIRECT4を採用。こちらは、レクサスRXの500hと同様のシステムだ。

外板も含め全体で約30kgの重量の削ぎ落としを実施するなど、車両剛性を確保しながら軽量化も追求しているが、車重は2460kg。アルファードExecutive Lounge(E-Four 2290kg)と比べると、それなりに車重がかさんでいる。燃費性能は、13.5km/L(WLTCモード燃費)。アルファードExecutive Lounge(E-Four 16.5km/L)には劣るものの、純エンジンのアルファードZ(4WD 10.3km/L)を上回る燃費性能を達成している。

装備・機能:ビジネスも支える特別な空間

前席と後席の間に設けたパーティションの後方は、スペシャルな空間だ。リアシートには、オットマン付きパワーシートと大型ヘッドレストを備える。レクサス最高級本革であるL-ANILINEのシート表皮は、快適な乗り心地、上品な質感を誇り、包まれるような安心感ももたらしている。

また、シートヒーターとシートベンチレーションも設定。LEXUSとしては初めてシートヒーターをアームレストとオットマンにも採用。シートバックとシートクッションにはエアブラダーを内蔵し、大腿部から背中までを押圧するリラクゼーション機能を設定しているなど、至れり尽くせりだ。

パーティションの上部中央には、乗員と周辺温度を検知する後席専用の「温熱感IRマトリクスセンサー」を採用する。顔、胸、大腿、下腿の体の部位を4つに分けて、温かさと冷たさを推定することで、エアコンやシートヒーターなどを一括コントロール。常に快適な温度を保ってくれる。

脱着可能なタッチ式コントローラータイプのリアマルチオペレーションパネルを採用。空調、シート、オーディオ、照明など後席の各種機能を操作することが可能だ。こちらをリアのセンターコンソールに2個装備し、左右席どちらからでも好みの設定ができる。リクライニング時も体勢を変えず手元で操作できるようにするなど細かな配慮がうれしい。

パーティションに設けられた48インチ大型ワイドディスプレイ。ビジネスミーティングや映像鑑賞など多様な利用シーンを想定し、横長1画面、左右2画面、センター1画面での使用ができる。2つのHDMI端子にPCを接続することで、例えばビジネスシーンでは、1画面でWeb会議を映し、もういっぽうでは資料などを映す、といった具合に2画面で表示できる。

オーディオにはMark Levinson リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム(23スピーカー)を採用。スピーカー配置の最適化と音質チューニングにより、奥行き感があり、包み込まれるようなサウンド空間を実現している。

レクサス LMおすすめポイント要約

細部までこだわったさりげない「おもてなし」や、多彩な装備など、自宅のリビングルームのようにくつろげる心地よさに加えて、ビジネスシーンにも対応できる空間づくりなど、多彩なニーズに応えてくれるレクサス LM。ただ単に装備を盛っただけでないのが、やはりレクサスのモデルである。静粛性や乗り心地のベストを目指し、ボディの基本構造から足回り、タイヤ&ホイールに至るまで、徹底的に快適性の追求を行っている。

「ラグジュアリームーバー」という境地を車名に表し、次世代レクサスが多様なニーズの選択肢として提案する、新たなフラッグシップモデルという。自然体でいられる室内環境の実現に力点を置いた開発など、クルマづくりへの深さを感じる仕上がりだ。

デビュー時の新車プライスは、2000万円(消費税込み)。LSや、LXをも凌ぐプライスで、まさにフラッグシップとして、ラインアップの頂点に立つスペシャルなモデルだ。

レクサスLM 2024年5月発売モデル

LM500h バージョンL

価格 1,500万円
排気量 2400cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 275 ps(202 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(46.9 Nm)/2000〜3000rpm
乗員 6名
燃費 -

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