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スズキ エブリイ 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
スズキ エブリイの新型モデル情報を紹介します。 スズキ エブリイの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。 スズキ エブリイ新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
スズキ エブリイ新型モデルの概要
スズキ エブリイは、ベースが商用となるワンボックス軽ワゴンだ。そのためか小売や卸しから近隣配送に建設業など商用での利用するドライバーが、最近は車中泊ブームや軽キャンピングカーのベース車としても注目されている。荷室は商用を意識して間口も広く、ハイルーフで積み下ろししやすい。後部ドアはスライド式で、これも荷物の積み下ろしに便利だ。
モデルはJOIN、PC、PAリミテッド、PAがあり、2WDとパートタイム4WDをそれぞれ用意。また、車いす移動車の福祉車もあり、軽ワゴンでもハイルーフの広い空間を利用してリヤハッチをオープンして車いすを積み込める。価格帯は99万~125万円程度(スズキセーフティサポートをオプション設定の場合)。車いす移動車は170万円だ。
スズキ エブリイの外観・内装デザイン
ハイルーフのワンボックス軽ワゴン・スズキ エブリイは商用を考えたクルマらしく、シンプルな外観と実用的な内装を備えている。毎日気にせず仕事で走り回ることを考えたデザインを見ていこう。
外観:飾り気を削ぎ落とした実用ワゴン
エブリイの外観はこれ以上ないほどシンプルで、フロントの張り出しも抑えられた四角いワンボックスという印象。フロントマスクも主張控えめだ。タイヤは前後ギリギリに配置され、積載能力の高さが外観からもうかがえる。
リヤのバックドアはほぼ90度跳ね上がり、フルオープンにするとリヤの荷室部分が全開になる。バックドアのサイズはリヤ全面といってもよく、実用性の高さが予想できるサイズだ。そして後部ドアはスライド式。リヤをフルオープンして後部ドアを全開にすると移動式の飲食店などにも利用できることも考えられる。
内装:シンプルでも必要装備は確保
スズキ エブリイは4人乗車可能だが、シートの快適さが優先されているのはフロントの2シートのみ。リヤシートは可倒して荷室を拡大することを前提に設けられている。とはいえ、4人乗車でも問題なく乗車して出かけることは可能だ。
運転席と助手席まわりには小物スペースも充実、インパネだけでなくドリンクホルダーなどもしっかり備えている。また、シフトノブなど操作系もステアリングに近い位置に配され、運転も安心だ。ただし、サイドブレーキは運転席横にあるので駐車時はしっかり引いておきたい。
スズキ エブリイのサイズ・室内スペース
まずはスズキ エブリイを実際のサイズで見てみよう。商用軽ワンボックスとして十分なのか、外観寸法と室内寸法をチェックしてみたい。特に室内スペースは収納力と大きく関わるので重要だ。
ボディサイズ:四角いボディでスペースをフル活用
スズキ エブリイの外観サイズは全長3,395×全幅1,475×全高1,895mmで、コンパクトながらハイルーフの全高が突出している。最低地上高は150mmで、乗降ステップ高は355mm。乗り込むのにちょうどいい。
ホイールベースは2430mmで、最小回転半径は4.1mと取り回しも楽で機動性にも優れている。ボディ全体が四角く、隅々まで無駄なく荷物を詰めるデザインも正解だ。
室内スペース:フロントはウォークスルーで余裕あり
エブリイではリヤシートを倒した部分も含めて荷室スペースが示される。その荷室スペースの床面全長は1,955mmで荷室高は1,240mm、荷室幅は1,385mmだ。さらに運転席のみ乗車で助手席を倒すと2,640mmのスペースが確保され、長尺物も余裕で搭載できる。
また、助手席と運転席の間はさえぎるものがなく、どちらからのウォークスルーも可能だ。フロントシートのスペースは余裕で、4人乗車時でもハイルーフで高い天井が快適さをもたらしてくれる。
収納スペース:キャンプではフルフラットにして車中泊
エブリイの魅力は商用を考えてリヤシートを倒して生まれる広大な収納スペースだ。リヤシートはフルフラットで倒せるので、荷物を積んでも凸凹がなく便利。
床面全長は1,955mmなので、車中泊も可能だ。道具一式がレンタルできるキャンプ場なら、最低限の荷物でオートキャンプすることも可能だろう。バックドアの開口部は、高さ1165mm、開口幅は1340mm、荷室床面地上高は650mmと余裕たっぷり。荷物の積み下ろしから、アウトドアで荷室に腰掛けて雨をしのぐのにも最適だ。
スズキ エブリイの性能・燃費・装備
スズキ エブリイは商用車としても車中泊にも使えるスペースを持つ軽自動車だが、その走行性能や燃費も気になるところだ。また、最近のクルマでは欠かせない安全運転支援システムについても見ていこう。
走行性能:荷物積載時でもパワフルなエンジン
エブリイは低中速トルクの強いR06Aエンジンを搭載。荷物を搭載していても力強く走ってくれるよう配慮されている。また、5速オートギヤシフトは、5MTがベース。Dモードでは1速発進、通常モードで2速発進となる。さらにマニュアルモードに切り替えて運転することも可能。
エブリイには2WDと4WDが設定されているが、4WD車では通常時は2WD、荒れた路面や悪天候時などは4WDにスイッチひとつで切り替えることができるのは便利だ。
安全性能:夜間でも見えにくい歩行者を探知
エブリイにはデュアルカメラによるブレーキサポート機能が搭載されている。2つのカメラが前方のクルマや歩行者を探知して、衝突の危険があるとまずブザー音などで警告、さらに衝突の危険が高まると自動で弱いブレーキをかける。そこでブレーキを踏み込むとアシストしてくれる。これ以上衝突の可能性が高まると自動で強くブレーキをかけ、衝突回避や、衝突時の被害を軽減してくれる。
また、駐車場で前方に壁があるときにアクセルを強く踏み込むと、最長5秒間エンジンの出力を弱めてくれる。駐車時はリヤバンパーに配置された4つの超音波センサーで後方障害物との距離を測り、警告。衝突の可能性がある場合はブレーキが自動で作動する。
燃費性能:WLTC17.2km/Lだが郊外では燃費性能も向上
エブリイの燃費は、2WD/5MT車で17.2km/L、JOIN、PA、PAリミテッドで16.4km/L、2WD/4AT車で14.6km/L。市街地モードではさらに燃費が下がってしまう。駐停車の多い配送などでは燃費がより厳しくなるかもしれない。ただし、移動距離の長くなりがちな郊外では燃費もやや上がる。
商用でのユースを考えるとハイブリッドモデルが欲しくなる燃費性能だが、そのぶん価格が現状より高価になってしまう。手頃な価格で買える軽ワゴンボックスとして割り切って乗りたい。
装備・機能:「スズキセーフティサポート」で安全確保
スズキ車のエブリイは予防安全技術「スズキセーフティサポート」を搭載。事故を防ぐためのサポートをしてくれる。衝突軽減ブレーキだけでなく、誤発進抑制、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシストなどで安全な運転をサポート。
それだけでなく、運転席からの視界はピラーなどが邪魔しないように考慮され、視認性が向上されている。運転席は快適に運転できるように配慮されており、操作性を考慮したステアリングやペダル、シフトレバーで疲労を軽減してくれる。
スズキ エブリイおすすめポイント要約
スズキ エブリイは、商用ユースがベースにある軽ワンボックスカーだ。四角いボディと大きく開くバックドア、大きく開く後部スライドドアは荷物の積み下ろしに最適だ。リヤシートは片方だけ倒すことも、両方を倒すことも可能で、両方を倒すとフラットになり、より多くの荷物を搭載できる。
ハイリーフで天井も高く、そのぶん荷物もたっぷり積めるだけでなく、4人乗車時でも高い天井が圧迫感をなくしてくれるはずだ。リヤシートを倒すと1,955mmの長さを確保でき、助手席を倒すと2,640mmの長尺スペースが生まれる。車中泊やオートキャンプもこなせる車内となるのだ。
エブリイは99万~125万円程度(スズキセーフティサポートをオプション設定の場合)と求めやすい価格なのも魅力だろう。商用だけでなく、車中泊などで注目されているのももっともで、キャンプ好きの人にもおすすめしたい軽ワンボックスと言えるだろう。