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トヨタ トヨタ ハリアーPHEV 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/08/29

トヨタ ハリアーPHEVの新型モデル情報を紹介します。トヨタ ハリアーPHEVの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ ハリアーPHEV新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタ ハリアーPHEV新型モデルの概要

トヨタ ハリアーPHEVは、ミッドサイズSUVであるハリアーのライアップに2022年9月に加わった(9月発表、10月発売)。

ハリアーそのものの誕生は1997年で、北米ではレクサスRXとしてデビュー。ここに紹介のPHEV仕様は、2020年に登場した4代目ハリアーのデビューから2年後に加わったモデルだ。2.0リッターのガソリンモデル、2.5Lハイブリッドモデルとともに、4代目ハリアーのラインアップを構成する。

大容量リチウムイオンバッテリーを採用したプラグインハイブリッドシステムを搭載し、前後にモーターを積み込む4WD(E-Four)のみを用意する。グレード展開は「Z」のみの1タイプ。「レザーパッケージ」は名乗らないが、本革シートなどシートまわりの上級装備を標準装備し、そのほかパノラミックビューモニター(床下透過表示機能付き)や、後席シートヒーターなども装備する、いわば最上級グレードである。

都会的なラグジュアリーSUVとしてのキャラクターを貫いてきたハリアーの最新モデルであるPHEVの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、さっそく見ていこう。

トヨタ ハリアーPHEVの外観・内装デザイン

ハリアーならではの上質な都会派SUVとしてのルックスに、先進システムを融合したトヨタ ハリアーPHEV。スタイリッシュな個性が光るハリアーの一員だけに、外観と、内装デザインは、まず確認したいポイントだ。それらにスポットを当てハリアーPHEVの魅力をチェックしていこう。

外観:PHEV専用のエクステリア採用

ガソリン仕様やハイブリッド仕様と同様、他のSUVと一線を画す、シンプルながらもエレガントさと逞しさが融合した流麗なクーペフォルムが特徴だ。フロントまわりは、アッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性を持たせたデザインで、精悍でシャープな印象。二重のL字型に発光するデイタイムランニングランプは、遠くからでもハリアーと分かる個性と、先進イメージを強くアピールする。

サイドビューは、シンプルな構成ながらもダイナミック。絞り込まれたクーペキャビンと、スポーツカーのように張り出したホイールハウスの組み合わせも、大らかな逞しさを演出する。リヤビューでは、細く鋭く横一文字に光るテールランプとストップランプが存在感たっぷりだ。

フロントマスクまわりのスモークメッキの加飾や、メッシュタイプのロアグリルを採用するなど、PHEV専用のエクステリアアイテムに注目。アウタードアハンドルは、メッキタイプではなくカラードとなる。

内装:グラマラスでラグジュアリーな空間

乗り込んだ瞬間に分かる、安心感に包まれる上質な室内空間。幅が広く堂々としたセンターコンソールは、馬の鞍をイメージした造形の美しさが特徴だ。さらにそこにダイナミックなインストルメントパネルが組み合わされ、逞しさを存分に演出している。

インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけての構成は、豊かなボリューム感と同時に広がり感を演出。包み込まれるような安心感とともに居心地の良さを感じるインテリアに仕上がった。ディテールは、厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージして触り心地にもこだわったレザー調素材を投入。PHEV専用インテリアとして、インストルメントパネルからドアトリムにかけて、金属メッシュ質感のダークレッドパイピングオーナメントを採用する。

トヨタ ハリアーPHEVのサイズ・室内スペース

4代目ハリアーの最上級モデルとしての存在感と先進性を示すトヨタ ハリアーPHEV。ボディがどれほどのサイズを持つのかは気になるポイントだ。また、快適性を重視したい室内スペースや、荷室を含めた収納のスペースは、どんな設えか、合わせてチェックしていこう。

ボディサイズ:RAV4に比べて長く低いフォルム

4代目ハリアーのボディサイズは、全長4740㎜×全幅1855㎜×全高1660㎜。先代モデルに比較して、全長は15mm、全幅は20mm大きくするいっぽうで、全高は30mm低く抑えている。これらボディの寸法はPHEV仕様でも共通だ。共有する部分が多いRAV4のPHEV仕様と比較すると、140mm長く、35mm低いフォルムで、全幅は同寸法だ。

最低回転半径は5.7m。このクラスのSUVとしてはリーズナブルな数値だが、都市部のスペースの少ないパーキングで、ボディの幅や長さに気を使うシーンはありそうだ。また狭い路地でのすれ違いも、苦手な人にとってはなるべく狭い道は避けたいと感じるかもしれない。

室内スペース:大人のためのシックな空間を実現

ガソリン仕様やハイブリッド仕様と同様、スタイリッシュなルックスが魅力で、キャビンも囲まれ感を宿しながら、心地よいムードが漂う。とくに大型の鞍型デザインのセンターコンソールがポイントで、ひとクラス上のアッパーモデルの佇まいさえ見せてくれる。

前席はあくまでセダンライクな印象。リアシートは、大人3名がきちんと乗れるほどではないが、2名なら左右の空間がしっかり保たれるだろう。足元の広さに問題はない。好みによるが、後席背もたれの角度が若干寝ている印象を持つケースがあるかもしれないので、購入の際は実車でフィットするか確認してほしい。

前席中心に後席の頭上まで覆う大きな面積で、調光時には障子越しのような柔らかい光の上質な空間を生み出す調光パノラマルーフをオプションで採用。インテリアカラーは、ブラックのみで、PHEV専用仕様としてシートのステッチはダークレッドとなる。

収納スペース:パワーバックドアはハンズフリー機能付き

グローブボックスやセンターコンソールボックス、ドアポケットのほか、コンソールにカップホルダーを2つ。エレガントな印象を醸し出すコンソールに設置するだけに、このカップホルダーは、デザインに配慮した仕様だ。シフトの前にはオープントレイを用意。リアのカップホルダーは、センターアームレストに2つ備える。

ラゲージスペースは、リアゲートに傾斜の付いたクーペスタイルとして十分な広さ。ゴルフバックなら3個を収納可能だ。6対4分割可倒式リアシートの背もたれを倒せば荷物や乗員に応じてのアレンジができる。足先をバンパー下に出し入れするだけで開閉できるハンズフリーパワーバックドアを装備する。

トヨタ ハリアーPHEVの性能・燃費・装備

洗練されたデザインと意のままの走りが醸し出す心地よさ、そこに同社の誇る先進システムを搭載するトヨタ ハリアーPHEV。走りの性能とともに、ブラグインハイブリッドモデルだからこそEVモードでの走行距離や燃費のデータは、実に気になるポイントだ。安全面など装備・機能についても、ここで見ていこう。

走行性能:システム最高出力は306ps

クルマの骨格には、TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用し、ボディの高剛性化、そして低重心化も図った4代目ハリアー。ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りのよさを追求しているのが、走りの魅力だ。

開発で目指した乗り味を「雅(MIYABI)」というキーワードを用いて説明しているが、それは「上質」「優雅」「都会風」という3つのテーストの融合を追求したようだ。

前後のサスペンションジオメトリを最適化。ドライバーが予測できるクルマの動きを求め、ドライバーが疲れにくく、そして重厚感としなやかさを持つ乗り心地を追求した。ショックアブソーバーは、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを実現して、走り出した瞬間や高速走行時の挙動の収束性を向上。切り始めのレスポンスと軽快な操舵感を持った電動パワーステアリングとともに、アクティブコーナリングアシストが、意のままにクルマをコントロールする心地よさをもたらす。

燃焼効率と出力を両立した2.5Lダイナミックフォースエンジン(A25A-FXS)と、高出力モーターの組み合わせで、ダイレクト感ある走りを追求し、E-Four(4WD)が力強くより安定感ある走行性能をもたらす。加えて、大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。フロントモーターには高出力タイプを採用していて、システム最高出力は、ハイブリッドE-Fourモデルの222ps(163kW)を大きく上回る、306ps(225kW)を誇る。のびやかで上質な加速と低重心による優れた操縦安定性を実現したのが、このハリアーPHEV仕様の魅力となる。

安全性能:デジタルミラーは録画機能付き

プリクラッシュセーフティに、交差点右折時の対向直進車及び右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加した、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)」を装備。駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」などの機能も充実させている。

そのほか、デジタルインナーミラー(前後方録画機能付き)を採用。従来のデジタルインナーミラーに新たに追加した前方カメラとデジタルインナーミラー用後方カメラが捉えた走行中の映像を、SDカードに録画する。ドラレコのような機能だが、撮影範囲は広くなく、ドラレコほどの機能ではないという点は押さえておきたい。

燃費性能:EV走行距離は93kmを実現

プラグインハイブリッドの利点を生かしたEV走行が、ハリアーPHEVの魅力。満充電からのEV走行距離は93kmで、充電ができていれば、ふだんの買い物や子どもの送り迎えなど、街中での日常ユースはEV走行だけでまかなえるケースが少なくないだろう。

いっぽう、WLTCモード燃費データは20.5km/L。同じハリアーのハイブリッドE-Four(4WD)は21.6km/Lの燃費データを実現しているので、比べると1km/L少々低い値となる。これは、フロントモーターに高出力タイプを搭載し、大容量リチウムイオンバッテリーなどの追加で1950kgに増した車重が関係している。

ハリアーPHEVの始動時は「EVモード」。モーターのみで走行し、日常走行の多くをカバーしてくれるうえ、早朝や深夜など音が気になるシーンでも便利だ。バッテリーの残量が低下した場合は自動で「HVモード」に切り替わるが、回生ブレーキなどで充電レベルが回復すれば「EVモード」になる。効率的な走行ができるのは、やはりPHEV仕様ならではだ。

装備・機能:パノラミックビューモニター標準

ハリアーPHEVは、本革シートを標準装備。運転席に加えて、助手席にもパワーシートを装備し、前後のシートヒーター、前席シートベンチレーション、ポジションメモリー、ステアリングヒーターなども装備する。

ナビやオーディオまわりは、ディスプレイオーディオ(コネクテッドナビ対応)Plus、12.3インチディスプレイ、9スピーカー、JBLプレミアムシステムなどを装備。メーターは12.3インチTFTカラーメーターで、ヘッドアップディスプレイを採用し、床下透過表示機能付パノラミックビューモニターも標準で備える。

タイヤ&ホイールは、19インチタイヤと、切削光輝+ブラック塗装のホイールの組み合わせ。最大1500W(AC100V)の外部給電システムも持つ。

トヨタ ハリアーPHEVおすすめポイント要約

専用エクステリアに加えて、本革シートの標準装備や、オーディオ、ディスプレイの充実など、魅力的なアイテムを標準で装備するハリアーPHEV。新車プライスは620万円(デビュー時)だ。同様に本革シートやE-Fourを装備するハイブリッドのトップグレードの「ZレザーパッケージE-Four(4WD)」との価格差は105万2000円だが、PHEVは補助金の恩恵が受けられるという一面はある。

なお、PHEVは自宅など駐車しておく場所に充電施設があったほうがいい。たしかにハイブリッドとしても走れるので、バッテリーEVほど不便さは感じないかもしれないが、充電施設を設置しない(設置できない)なら、PHEVよりハイブリッド仕様のほうがぴったりくるケースが多いだろう。たしかに補助金のメリットがあれば、価格の差は気にならないように感じるが、4年に満たないうちに売却すると補助金の一部を返還する必要がある点に加え、下取り価格や買い取り価格が期待できない場合もある。そのあたりを含めて、ディーラーの担当者としっかり相談して熟慮していきたい。

中古車を検討する場合は、すでにハリアーPHEVのデビューから2年近くが経過するものの、台数はまだ多くはないので、すぐにお気に入りの1台が見つからないこともあるだろう。また、補助金は新車のみで中古車には適用されない点も留意しておきたい。

トヨタハリアーPHEV 2022年10月発売モデル

価格 620万円
排気量 2500cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 177 ps(130 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(22.3 Nm)/3600rpm
乗員 5名
燃費 -

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