カルソニックカンセイ:ベダ・ボルゼニウス新代表取締役社長兼CEOの展望
- 2018/05/10
- Motor Fan illustrated編集部
2018年4月1日、カルソニックカンセイの代表取締役社長兼CEOとしてベダ・ボルゼニウス氏が就任した。2013年からCEOを務めた森谷弘史現会長からバトンを受け継ぎ、カルソニックカンセイの新たな顔となったベダ・ボルゼニウス氏が、新CEOとして今後の戦略、カルソニックカンセイの展望を語る。
■ CEO就任にあたって
ドイツで生まれ育ちましたが、 私は、 自身を地球市民だと自負しています。 これまで世界の自動車業界で30年にわたるキャリアを積んできており、 そのキャリアの続きをカルソニックカンセイで発展させられることをとても嬉しく思います。
カルソニックカンセイのCEOという大役を拝命したことはとても光栄であり、 同時に重責を感じます。 この責任を全うするために、 自分自身の経験と、 世界中に広がる自動車業界の人脈、 将来の開発に関する技術的な知見を活かし、 ビジネスを発展させていく所存です。 素晴らしい未来に向かって、 チームを代表として引っ張っていけることを誇りに思います。
■ 今後の展望と戦略
今日のカルソニックカンセイには、 すでにワールドクラスの製品が並んでいます。 その製品群をベースに、 将来、 どの分野で勝負したいかを見極めることが大切です。
いま、 自動車業界は重要な変革期を迎えています。 自動運転や電動化、 コネクテッドカーやカー・シェアリングなど、 カルソニックカンセイが新しい技術を駆使して参入すべき分野は多岐にわたります。 そのために、 いろいろなアプリケーションに適用できる新たな製品を考えていく必要があります。
ワールドクラスの製品を提供しているすべての分野で、 新しいテクノロジー、 新しいジェネレーション、 そして新しい価値……、 私たちがこの業界に何をもたらせるかに集中したいと考えます。
ここ10年のカルソニックカンセイの成功の要因は、 文化やノウハウを仕事に注ぎ込んできた従業員たちの貢献に他なりません。 自動車業界を知り尽くしている素晴らしい従業員たちがいる強みを生かしつつ、 グローバルな視点で人材を取り入れてさらにチームを強化することで、 私はカルソニックカンセイが真の意味でグローバル企業になることをめざしていきたいと思います。
■ これからの日本での生活
日本には過去にビジネスで何度も訪れたことがありましたが、 とても素晴らしく美しい国です。 これからはもっと深く日本文化を知り、 たくさんの人と触れ合ったり、 自然を感じる機会を持ちたいと考えています。
ビジネスで大変忙しい日々になるとは思いますが、 いろいろな発見をするのが楽しみです。