バッテリーアッセンブリー用接着剤:
ヘンケルは、特に何百、何千ものバッテリーの大量な組立てに適した多数の接着剤を提供している。例えば、Loctite AA 3525は、必要に応じ、紫外線を用いると15秒以下で固まる。また、Teroson MS 9396は、バッテリーセル同士の接着やバッテリケースのシールに特化している。この使いやすい1液タイプの変性シランは、非溶剤で非シリコン製の環境にやさしいものだ。耐熱性も100℃までと高く、200%の伸び率という優れた性能は、バッテリーセルの安定性と安全性を確保している。
熱伝導性接着剤:
バッテリーセルとバッテリーモジュールの安全で効率的な熱管理のためには、 Loctite UK 6800 やLoctite EA 9794といった熱伝導性接着剤を使うことでは、熱を効率的に冷却プレートへ伝導できる。Loctite UK 6800は2液ポリウレタン製品で1.9 W/m・Kの熱伝導性を持つ。熱膨張率の異なる基板にも10 MPaのせん断強度と44%の高度な伸び率により優れた接着性を発揮する。
液状ガスケット:
ヘンケルはバッテリーパックハウジングの漏れ防止および様々な温度変化に対応するソリューションを提供している。例えばTeroson MS 939 FRはUL94 の難燃性の基準を満たしており、信頼の高い高性能な液状ガスケット技術である。さらに、Loctite SI 5970は耐オイル性や自動車燃料耐性を必要とする場合に優れたソリューションである。
保守性の課題についても、 Loctite AA 5884 (アジアでは:5883)は紫外線で速硬化するポリアクリルガスケットで、修理のためにバッテリーパックのハウジングを開けることが出来ると同時に圧縮時の確実なシール性も持ち合わせている。
バッテリー用構造接着剤:
バッテリーパック構造の一体化には、動的負荷や衝突性能における問題が課題となる。ヘンケルは、アルミニウムや異種金属のバッテリーフレームにはTeroson EP 5065 や Loctite EA 9466といった2液タイプの高強度エポキシ接着剤を提供している。