窒化ガリウムデバイスを活用した電気自動車のコンセプトカー 「GaNビークル」 小糸製作所:世界初、窒化ガリウムデバイス電気自動車にランプが採用
- 2019/10/25
- Motor Fan illustrated編集部
小糸製作所の軽量・省電力のレーザーハイビームやLEDロービームなどが、名古屋大学が世界で初めて開発した窒化ガリウムデバイスを活用した電気自動車のコンセプトカー 「GaNビークル」に採用された。
名古屋大学未来材料・システム研究所の天野 浩教授らの研究グループは、2017 年度から始まった環境省のプロジェクト『未来のあるべき社会・ライフスタイルを創造する技術イノベーション事業』において、窒化ガリウムの車載トラクションインバータを開発し、世界で初めてクルマを駆動することに成功した。今後、窒化ガリウムを次世代環境車に応用することにより、大幅に二酸化炭素の排出を低減し、低炭素モビリティ社会の実現に寄与することが期待される。本研究成果の一環として「第46回東京モーターショー2019」の環境省ブースにてGaNエレクトロニクスで駆動するコンセプトカー「GaNビークル」が展示されている。
「GaNビークル」の光源として、小糸製作所のランプが採用された。これらのランプにもGaNデバイス(ダイオード)を用いている。GaNデバイスは、従来の半導体に比べて高効率・高出力という特長を有し、小型・軽量・省電力化されている。GaNデバイスを使用したランプ類は以下のとおり。
・レーザーハイビーム
・LEDソケットを使用したランプ
(ロービーム、ポジション、フロントターンシグナル、バックアップ)
・リアターンシグナルランプ
・カメラ一体サイドターンシグナルランプ
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