フェラーリ:世界初の低温焼付塗装技術を導入
- 2018/08/04
- Motor Fan illustrated編集部
フェラーリは、PPGとの継続的なコラボレーショ ンにより、このたび革新的な低温塗装システムを導入した。新しい低温硬化クリア コート技術を採用した自動車メーカーは、フェラーリが世界初。
この取り組みは、フェラーリがエクセレンスとサステナビリティー(持続可能性)の 双方を追求していることを示すもの。2004 年にもフェラーリは車輌の環境に対す る影響を著しく抑制する水性塗装システムを採用していますが、当時も“跳ね馬”はその技術を世界で始めて導入した企業の一つだった。
2コート仕上げの新しい塗装システムは特別な配合のクリアコートを採用しており、 車輌に対しての焼付けを150℃ではなく100℃で行える。これによりエネルギーコストを抑えられ、プロセスのサステナビリティーが向上する。
低温硬化樹脂には新しい硬化剤が含まれ、コーティングの化学的かつ機械的耐性が高まる。新しい成分構成はコーティング全体の結合性を高める効果ももたらすが、それと同時に、化学的な疎水性を向上させつつ透水性を抑える。
さらに、この新しいソリューションによって、カーボンファイバーや複合素材を用いたコンポーネントをボディシェルと一緒に焼付塗装できるようになることから、各種のボディコンポーネントにはカラーの統一感がもたらされる。
この新しいテクノロジーを採用した結果、フェラーリは、メタリックベースコートにグロスもしくはマット系のクリアコートを融合させ、少なくとも 61 種類のベースコートカラーを生み出すことができるようになった。
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