新型モデルのスゴさをおさらい 噂のゴールドウイング、日本での発売は4月2日に決定!【ホンダ】
- 2018/01/12
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MotorFan編集部
昨年10月の東京モーターショーで国内初のお披露目となった大型プレミアムツアラー「ホンダ ゴールドウイング」。北米でも人気の同モデルの国内仕様が4月2日にいよいよ発売。17年ぶりにフルモデルチェンジされたゴールドウイングは、DCTの採用や大幅な軽量化などによって革新的な進化を遂げている。(REPORT:北秀昭)
ゴールドウイングは1975年にリリースされた「GL1000」から続く、ホンダのフラッグシップツアラー。同シリーズは「The King」と呼ばれ、発売から40年以上たった今でもプレミアムクルーザーの頂点に君臨し続けている。
今回、フルモデルチェンジされたゴールドウイングは6世代目。四輪にはない二輪ならではの魅力=「走りの高揚感」と「操る楽しさ」を実現するため、快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現する独自の二輪車用ダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを採用するなど、車体やエンジンなどを新開発。コンパクトなデザインに加え、各部に先進装備をいくつも採用している。
ゴールドウィング Tour Airbag DCTはシリーズ専用色として新開発。深みとコントラストの強さにより豊かな立体感を表現するキャンディー アーダント レッドとブラックメタリックの2トーンカラー。最上級モデルに相応しいシックで豪華な存在感を演出。
ゴールドウィング Tourには「キャンディー アーダント レッド」と、はつらつとした輝きと上質感を兼ね備えた「パール グレア ホワイト」、高い彩度とともに深みを感じさせる「パール ホークスアイ ブルー」の3色あり。
ゴールドウィングには「キャンディー アーダント レッド」と、陽光を反射するサラブレッドの躍動美をイメージした「パール スタリオン ブラウン」、先進性を感じさせるとともに硬質でエッジの際立つ「マット マジェスティック シルバー メタリック」の3色あり。
スタイリングも一新
ボディは洗練された鋭さと張りのある引き締まったフォルムにデザイン。大幅に向上した運動性能に加え、五感で感じられる上質さを表現しているのがポイントだ。ボディ上側は、快適性や軽快な操縦性を獲得する優れた空力特性。質感の高さを高次元でバランスさせた、機能的でコンパクトかつシャープな印象の外観を実現している。ボディ下側は、新機構のダブルウィッシュボーンフロントサスペンションから低重心の水平対向6気筒エンジン、エキゾーストパイプ、マフラーへと続くメカニカルラインにより機能美を強調。
スクリーンは角度&高さを無段階で調整できる電動タイプを採用し、走行シーンや好みに応じた適切なウインドプロテクションを獲得。リヤトランクとサドルバッグのラゲッジスペースは、3泊4日・2人分相当の荷物量を目安にした合計110Lの大容量を確保している。
新開発のフレームやダブルウィッシュボーンサスペンション
フレームはしなやかさと高い剛性を両立させた軽量のアルミツインチューブ式を採用。安定感と運動性能を確保するため、リヤトランクの仕様を見直すなど、前モデルよりも車体全長を55mm短縮するなどマスを集中化。
フロントの足周りには、ホンダ独自の二輪車用ダブルウィッシュボーンサスペンションを新採用。これによって加減速時や路面ギャップでも、衝撃の少ない滑らかな乗り心地を実現。またハンドル軸回りのスペースを削減することで、フロントカウルをコンパクト化。前モデルに比べて38kg軽量化することにより、取り回し性を大幅に向上させ、市街地走行からロングツーリングまで幅広くこなせるよう工夫されている。
第三世代のDCT(7 速) も導入された1.8Lエンジン
エンジンは余裕のパワー&トルクを発揮する水平対向6気筒1.8Lを搭載。前モデルの形式を継承しつつも軽量&コンパクト化を図るため、各部を新設計している。シリンダーのボアピッチやシリンダーのオフセット量を見直すことで、エンジン前部から左シリンダーヘッド後端までのエンジン長を従来に比べ29mm短縮。またバルブ駆動方式にユニカムバルブトレインを採用し、エンジン単体で前モデルよりも約6.2kgの軽量化を実現している。
また、ジェネレーターとスターターモーターの機能を一つに統合したISG(Integrated Starter Generator)を大型二輪車に初採用することで、コンパクト化&エンジン始動時の静粛性を向上させているのもポイントだ。これらにより、低速域からの低振動やトルク感溢れるダイナミックな加速フィールを獲得。また燃焼効率の追求とフリクション低減技術の投入で、60km/h定地燃費値で前モデルよりも7km/L向上させているのもポイントだ。
マニュアルトランスミッションは前モデルの5速から6速へと多段化することで、高速巡航時のエンジン回転数を下げ、静粛性をアップ。また、DCTモデルにはマニュアルトランスミッションに加え、新開発した「第三世代DCT(Dual Clutch Transmission)」を新たに採用。DCTは変速ショック低減や燃費性能、静粛性を向上させるために7速化とし、微速前後進機能の「ウォーキングスピードモード」を追加することで駐車時などの切り返しやUターンでの取り回しやすさを大幅に向上させている。
4種の走行シーンにマッチした「シーン別ライディングモード」
今回のフルモデルチェンジでは、ライダーのグリップ操作に対してスロットルバルブ開度を電子的に制御する「シーン別ライディングモード」を導入。このシステムはスロットルバイワイヤーに併せ、「ツアー」「スポーツ」「エコノ」「レイン」の4種の走行シーンにマッチしたモードを採用し、出力特性と運動性能による「走る」「曲がる」「止まる」の最適なバランスを提供する画期的なもの。
その他、ヒルスタートアシストを採用して坂道発進時の過度な緊張や負担を軽減。パッセンジャーや荷物の有無に応じ、最適なリアサスペンション減衰特性をワンタッチで選択できる「電動プリロードシステム」、メーター左下にタイヤ空気圧を数字で表示する「タイヤ空気圧モニター」を採用。また快適なライディングをアシストするナビ機能やETC車載器、アプリケーションに特化したサービスを提供する「Apple CarPlay」、急ブレーキをいち早く後続車に伝達する「エマージェンシーストップシグナル」など、フラッグシップモデルに相応しい豪華な装備も盛り込まれている。
■主要諸元■
ゴールドウィング
・エンジン種類:水冷4ストロークOHC(ユニカム)水平対向6気筒
・総排気量(cm3):1833
・内径×行程(mm):73.0×73.0
・圧縮比:10.5
・最高出力 (kW[PS]/rpm):93[126]/5,500
・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):170[17.3]/4,500
・燃料供給装置形式:電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
・点火方式:フルトランジスタ式バッテリー点火
・始動方式:セルフ式
・変速機形式:常時噛合式6段リターン【電子式7段変速(DCT)】
・クラッチ形式:湿式多板ダイヤフラムスプリング式
・懸架方式:前 リンク式/後 スイングアーム式(プロリンク、プロアーム)
・ブレーキ形式:前 油圧式ダブルディスイク/後 油圧式ディッスク
・タイヤサイズ:前 130/70R18M/C 63H/後 200/55R16M/C 77H
・キャスター角:30°30’
・トレール量(mm):109
・全長(mm):2475
・全幅(mm):925
・全高(mm):1340(スクリーン最上位置1445)
・シート高(mm):745
・最低地上高(mm):130
・軸距(mm):1695
・燃料タンク容量(L):21
・車量重量(kg):365
・価格:2,732,400円
■主要諸元■
ゴールドウィング Tour
※[]内はゴールドウィング Tour Airbag DCT
・エンジン種類:水冷4ストロークOHC(ユニカム)水平対向6気筒
・総排気量(cm3):1833
・内径×行程(mm):73.0×73.0
・圧縮比:10.5
・最高出力 (kW[PS]/rpm):93[126]/5,500
・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):170[17.3]/4,500
・燃料供給装置形式:電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
・点火方式:フルトランジスタ式バッテリー点火
・始動方式:セルフ式
・変速機形式:常時噛合式6段リターン【電子式7段変速(DCT)】[電子式7段変速(DCT)]
・クラッチ形式:湿式多板ダイヤフラムスプリング式
・懸架方式:前 リンク式/後 スイングアーム式(プロリンク、プロアーム)
・ブレーキ形式:前 油圧式ダブルディスイク/後 油圧式ディッスク
・タイヤサイズ:前 130/70R18M/C 63H/後 200/55R16M/C 77H
・キャスター角:30°30’
・トレール量(mm):109
・全長(mm):2575
・全幅(mm):925[905]
・全高(mm):1430(スクリーン最上位置1555)
・シート高(mm):745
・最低地上高(mm):130
・軸距(mm):1695
・燃料タンク容量(L):21
・車量重量(kg):379[383]
・価格
ゴールドウィングTour(キャンディー アーダント レッド、パール グレア ホワイト) 2,959,200円
ゴールドウィングTour(パール ホークスアイ ブルー) 3,013,200円
ゴールドウィングTour Airbag DCT 3,315,600円
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