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サーキット走行を気軽に楽しめる超ミニマシン 軽自動車で運搬可能!世界最小のレーシングカーを発見!!?【東京オートサロン2018】

  • 2018/01/14
  • MotorFan編集部
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車体も軽トラの荷台やワンボックス車のカーゴスペースに積載できるサイズなので、専用トランポを買い足さずに済みそうだ。

東京オートサロンで本格的なフォーミュラカーに遭遇!軽自動車のエンジンを採用することで手ごろな価格を実現。この車両を製作したレーシングガレージENOMOTOでは、整備技術やドライビングテクニック向上のための塾も開催されている。(PHOTO&REPORT:石川順一)

徹底したランニングコストの低減

サーキット走行というと敷居の高い趣味と思われがち。マシンの制作や整備に多大なお金がかかるし、サーキット専用のマシンともなれば自走して向かうわけにもいかない。
レーシングガレージENOMOTOの「ライトフォーミュラ」はその常識を覆す一台となりそうだ。

注目したいのは入門用として考えられた車体の設計だ。
パワートレインにはスズキのオールアルミエンジンK6Aを採用。低回転からのトルクの太さが魅力ということもあり、ミニサーキットには相性がよさそうだ。中古のエンジンをオーバーホールしてはいるものの、基本的にはチューニングは施していないという。トランスミッションもECUもあえてノーマルのままにすることで、市販車と同じ整備性と耐久性を維持しているようだ。タイヤも基本的には一般的な市販のラジアルタイヤ仕様となっており、ランニングコストも市販車と変わらない。

豊田社長もハマった走り

一方、車体強度はジュニアフォーミュラと同等になるよう設計されており、サーキット走行での安全性がしっかりと確保されている。その上車重は340㎏と同等のパワートレインを積んだアルトワークスよりも圧倒的に軽い。過激な走りが楽しめそうだ。販売元の代表 榎本信次氏によれば、レーシングドライバーとしても知られるトヨタ自動車の社長 豊田章男氏もこのマシンのハンドルを握ることがあり、「面白い!」と熱烈なコメントを寄せていたという。

榎本氏は開発の動機として、モータースポーツをもっと気軽に楽しめるようにしたかったと語っていた。そのため、ただ車体を開発するだけでなく、サーキット走行に向けた入門レクチャーの場「のりもの塾」を開催しているという。車体構造の理解や基本操作の習得といった座学に加え、1人1台のライトフォーミュラで3時間みっちりとサーキット走行が体験可能ということで、至れり尽くせりの内容だ。

やはりクルマの魅力は走らせてみて始めてわかるもの。興味がある方はぜひ参加してみてほしい。このライトフォーミュラの展示は北9ホール。

SPEC
・全長/全幅/全高 :2870/1320(1020)/1100 (mm)
・車体重量:340㎏
・ホイールベース:2010 (mm)
・トレッドF/R:1160/1140 (mm)
・オーバーハング F/R: 500/350 (mm)
・最低地上高:45 (mm)
・サスペンション/ダンパー: ダブルウィッシュボーン/オイルダンパー
・ホイールサイズ:13×4J (PCD100/OFF SET 42mm)
・タイヤサイズ:155/65 R13 (市販ラジアルタイヤ)
・エンジン:660cc DOHC 12Valve NA
エンジンマネージメント:ノーマル ECU仕様
ブレーキ:四輪ディスクブレーキ(市販ノーマルパッド使用)
ギアシフトレバー: 左側シフト(オプションで右側シフト変更可)
トランスミッション:前進5速/後進1速 Hパターン
燃料タンク:20㍑
価格:キットカー 193万円 完成車 250万円