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アクラポヴィッチもr's gearも! 【まずはヨシムラ】Z900RS の気になるマフラー<3本>インプレッションしてみた

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【YOSHIMURA】ヨシムラとZの50年にわたる歴史が生み出した“THE 集合管”。

YOSHIMURA/CAFEレーシング手曲ストレートサイクロン「T-SPEC」……¥148,000

■SPEC
フロントパイプ●鉄
テールパイプ●ステンレス
サイレンサー●ステンレス
重量●6.2kg
近接排気騒音●103db/5,500rpm
クローズドサーキット専用マフラー

 ヨシムラは日本を代表するレースコンストラクター。今でこそ、他メーカーのイメージが強いが、黎明期にはZ1で多くのレースを戦ってきた。そんなヨシムラとZの歴史を彷彿とさせるレース専用マフラーが登場。大人気のサンデーレース、テイスト・オブ・ツクバで開催されたZ900RSワンメイクデモレースで、ヨシムラ車に装着されていたマフラーが大反響、その要望に応えてリリースされた。『T-SPEC』というネーミングの“T”には“ツクバ”と“テイスト”の二つの意味が込められている。本気で走りを楽しみたいライダーに向けて、ヨシムラが本気で作りこんだマフラーなのだ。

フロントパイプの材質はスチール製。
ヨシムラ伝統のサイクロン、全ての集合マフラーは、ここから始まった。ルックスこそオーソドックスなストレート管だが、クローズドコース専用マフラーのため、スポーツ性にはこだわりをみせる。集合部からセンターパイプは、可能な限り車体の中央よりに配置し、バンク角を確保している。
ヨシムラを象徴するカタカナロゴのエンブレムが嬉しい。
手曲ならでは優美な曲線が魅力的。
高回転域の伸びの良さは、流石レース管。

“咆哮”という言葉がよく似合う排気音とパワフルな走りが魅力。

 さすがにレース管らしく、全域でパワフル。それも、ただパワーを追ったものではなく、パワーデリバリーはフラットで、実にトルクフル。高回転だけパワフルでも、パワーの繋がりがスムーズでなければ、速く走ることはできない。さすがにヨシムラはわかっている、このマフラーはパワーを効果的に使うことができる。
 速さには関係のない部分かもしれないが、排気音も実に痛快。フロントパイプにスチールを採用しているせいだろうか、太く響きわたるようなエキゾーストノートは乗り手を昂ぶらせてくれるものがある。
 また、相当抜けが良いようでバックトルクは弱め。シフトダウンで過度なエンジンブレーキがかからないところもレーシーだ。重箱の隅をつつくとすれば、スロットルの開け始めがやや神経質なところ。インジェクションのリセッティングを試してみたいところだ。なにしろ、このマフラーはレース対応品。セットアップも楽しみのうちだ。

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