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歴史は繰り返す!? あらゆるセグメントにハーレーダビッドソンが再び…… 電動ハーレー、全米でついに予約開始! もはやジャンルレスに250ccも! アドベンチャーも!!

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2015年春にマレーシアにて筆者が試乗した電動ハーレー「LIVEWIRE」のプロトタイプ。

1月7日(日本時間8日未明)にアメリカ・ラスベガスで開幕した世界最大級の家電・情報通信技術の見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」で、ハーレーダビッドソンは今秋に全米発売する電動モーターサイクル「LiveWire(ライブワイヤー)」を公開し、さらに2つの電動コンセプトモデルも披露しました。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao)

CES2019で発表された今秋発売予定のLiveWire。ビキニカウルを備えるなど細部の変更点は多い。

HARLEY-DAVIDSON LIVE WIRE……29,799USドル~(日本発売未定)

 いよいよ電動(EV)のハーレー(ライブワイヤー)が、アメリカで発売されようとしています。四輪自動車では増えつつあるEVですが、モーターサイクルではまだまだ普及していません。大手バイクメーカーでは、KYMCOが6速マニュアルトランスミッションを組み合わた「Super NEX」を昨秋の「EICMA2018(ミラノモーターサイクルショー)」で発表しましたが、発売済みなのはBMWやADIVAらが大型スクーターを、国内メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ)では原付スクーターのみです。

スペインでは警察バイクにも採用されるBMW C evolution。日本でも2017年5月に発売済みです。

 ホンダが原付2種(定格出力0.6-1.0kW未満=125cc以下に相当)の「PCXエレクトリック」をリース販売し始めましたが、ほとんどが原付1種(定格出力0.6kW未満=50cc以下に相当)モデルです。

企業や個人事業主に向けて、2018年11月よりリース販売がスタートしたホンダ PCXエレクトリック。

 航続可能距離がバッテリー容量で決定されるEV車において、スペースに制約があるモーターサイクルは不利としか言いようがなく、既存のEVスクーターが想定しているのは都市内の近距離移動に過ぎません。
 そんななかハーレーダビッドソンは、郊外にも出掛けられるホビーユース向けのロードスポーツモデルとして電動マシンを発売するから驚きます。発表によると、1回のフル充電で推定110マイル(約177km)の走行が可能で、これはBMWの電動マキシスクーター「C evolution」の公表値約160kmを凌ぐ距離です。
 そしてワインディングでエキサイティングな走りも楽しめるよう軽快なハンドリングを開発段階から追求。コーナリングABSやトラクションコントロールといった先進電子制御も搭載しています。

「H-D Revelation」と名付けられた電動パワートレインは、スロットルを開けた途端に最大トルクを発揮し、時速60マイル(約96km/h)までの加速を3.5秒以内で実現。驚異的ともいえるダッシュが味わえそうです。

4年前の時点で、走りはかなりスポーティ!

2015年春、LIVEWIREのプロトタイプをマレーシア・セパンサーキットの広大な敷地内にて試乗した筆者。

 じつはワタクシ、2015年春にマレーシアにて開催された招待制試乗会にて、ライブワイヤーのプロトタイプに乗らせていただきました。このときハーレーダビッドソンは、アメリカやヨーロッパで一般ユーザー向けにも試乗会を積極的に実施し、筆者がテストライドしたときもジャーナリストだけでなく既存ユーザーらも参加。日本からも30名ものH.O.G.メンバー(公式オーナー会員)が試乗し、意見を求められたのです。

 この時点で走行可能距離100km以上、最高速92マイル(約147km/h)、0→60マイル加速4秒以下の動力性能があり、その鋭い加速性能、回生ブレーキによるエンジンブレーキの再現、違和感のないハンドリングに舌を巻いたことを記憶しています。

アメリカやヨーロッパに続き、アジアではマレーシアにて招待制の試乗会が開催されたのでした。

「電動ながらサウンドにもこだわった」と、現地で説明を受けたのも衝撃的でした。たしかに無音ではなく、電気モーターとギヤの組み合わせによる共鳴からジェットエンジンのようなサウンドを演出していたのです。スピードを上げるにつれ甲高い音がし、エキサイティングな気分になるのでした。

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