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ミニマムなセグメントにビッグバイクの代名詞ハーレーダビッドソンが切り込む!! 原付免許で乗れるのか……? ハーレーダビッドソンの電動バイク界隈がなんだか楽しげな予感。

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ハーレー版「チョイノリ」!?

公開された電動EV2輪車「ENGINEERED FOR THE CITY」。バッテリーは片手で持ち運べる脱着式とし、充電は家庭用コンセントで可能に。

 そして発売予定の「LiveWire」とはまた別に、電動コンセプトモデルを次々に発表しています。電動二輪ビークルが次世代のハーレーダビッドソンに欠かせないと言わんばかりに、プロトタイプが続々と出てくるから昔からのハーレーファンは戸惑っているかもしれません。

 新たに公開されたのは「ENGINEERED FOR THE CITY」と呼ばれる都会派モデルと、日常のライディングを楽しむとともに、オフロード走行も想定した「ENGINEERED FOR ANYWHERE」です。クラッチやギヤ操作の要らない軽量モデルで、“二輪車免許なしでも乗りこなせる”と説明されていることからも、ペダルこそないものの電動自転車に近いものと考えられます。

「ENGINEERED FOR THE CITY」は、リング状のLEDヘッドライトも先進的です。
ミニマムなLEDテールライトを備えています。足をのせるところは、アメリカの都市部で人気の電動スケートボードやキックボードのようです。

 ただし、モーターだけで走れれば原動機付き自転車(原付)として扱われ、e-bike(Electric Assisted Bicycle)が人気のヨーロッパでも免許が不要なのは最高速度25km/hまでのペダルアシスト電動自転車(eペデレック)までです。最高速45km/h未満のスロットル付き電動車は日本の原付と同様に、免許やナンバー登録、税金が必要となります。

 しかし免許不要とはいかないものの、原付クラスのようなミニマムなセグメントにビッグバイクの代名詞ハーレーダビッドソンが着手しようとしていることを、今回の電動プロトタイプは意味していたから衝撃的です。

BMXのような「ENGINEERED FOR ANYWHERE」は見るからに軽快で、スポーティなライディングを予感させます。
モノショックのリアサスペンションや倒立式フロントフォークを備えています。

そもそもハーレーダビッドソンは自転車もつくっていたし、ペダル付きのe-bikeもあり得る!?

 創業当時のハーレーダビッドソンは自転車も手がけていましたので、もしかしたらペダル付きのeペデレックのリリースもあり得るかもしれません。

 ヤマハ発動機はハンドルにスロットルグリップを持ち、ペダルで漕ぐこともできるe-bike(electric bicycle)を免許なし、ナンバーなしで乗れるように法律を変えたいと意思表示しています。もしそうなれば、ヤマハやハーレーダビッドソンらモーターサイクル大手メーカーが、このセグメントに本腰を入れて競い合うのは明白です。

 e-bikeは欧州など成熟した交通社会の国々でも急成長していますし、中国やアセアン、インド、アフリカ、南米でも右肩上がりが見込め、これを見逃す手はありません。


自転車でも原付スクーターでもない新しい電動ハイブリッドバイク「glafit GFR-01」。ヤマハ発動機はglafitと業務提携し、新たなバリエーションモデルを2020年春頃に発売する計画です。

レポーター:青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。モトクロスレース活動や多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディア等で執筆中。バイク関連著書もある。

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