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電車通勤 or 125ccスクーター通勤 あなたはどっち派? 【新年度・新生活】満員電車での通勤が嫌だから、125ccスクーター通勤を検討してみたら、すごく得することがわかった。【原付二種AT】

  • 2019/04/06
  • 佐藤恭央
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125ccスクーターは、最短二日で取れるAT限定小型免許で運転OK!

 最後は免許のお話。ここまで読んで「125㏄スクーターが欲しい!」って思っても免許がなくちゃ運転できませんから。
 現在、バイクに乗っている人なら当然知っていることかもしれないけど、おさらいの意味も込めてぜひどうぞ!

※表中の取得可能年齢に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
 二輪免許は大きく4つに分類されていて、50cc以下、いわゆる“原チャリ”に乗れる原付免許、125㏄未満のバイク(原付二種)が運転できる小型自動二輪免許、次が400㏄未満を運転できる普通自動二輪免許、最後が排気量の制限がない大型自動二輪免許となる。

小型以上には『AT限定』免許も!

AT限定免許の場合は、免許の条件等の項目に「~AT車に限る」という記載がなされる。
 さて上記は車両の排気量で分けられているけど、小型~大型二輪免許には車の免許と同じく『AT(オートマチック)限定』という項目が2005年から創設されている。つまり原付を除く免許には2種類があり、合計7種類の二輪免許が存在することになる。
 バイクにおけるATは一部車種を除いて事実上スクーターが該当し、このAT限定免許の導入のキッカケになったのは当時大流行した250㏄以上のスクーター(通称ビッグスクーター)が多分に影響していると思われる。ちなみに、AT限定の大型二輪免許は650㏄以下に制限されている。

 シフトチェンジの必要がなく、スロットルを開くだけで走れるスクーターは、MT(マニュアルミッション)車よりも操作が簡単なため、バイクに興味がない一般層からも支持を集め、買い物や通勤・通学などの主に日常の足代わりとして1980年代初頭から徐々にユーザーを増やしてきた。そこにAT限定の免許が導入されたことによって、その有用性と認知度が一層高まることに! 中でも125㏄クラス(小型二輪)のスクーターの勢いは凄まじく、現在は各バイクメーカーの主力にもなっている。

125㏄クラスのスクーターで高い人気を誇るのがシグナスXシリーズ。2003年から続く長寿モデルで、アフターパーツも豊富に揃うことからカスタム志向のユーザーからも支持されている。写真は2018年11月にモデルチェンジされた5代目(価格32万9400円)。
 原付バイク(50cc未満)は車体価格がリーズナブルだし、先述した通り車の免許でも乗ることができるので手軽で便利だけれど、この排気量の規格は車で言う軽自動車(660㏄未満)と同じように日本独自のガラパゴス的存在だ。
 国によって免許制度は異なるけど、世界規模で見れば124㏄が二輪免許の最小区分という位置づけになっていて、50cc未満のバイクはほぼ国内需要だけで完結してしまう、非常にパイの小さいカテゴリーとなっている。

近年、注目を集めている電動バイクは、モーターの出力が0.6kw以下なら法律上は50cc相当の原付として扱われる(写真はヤマハのE-Vinoで出力0.58kw)。出力が0.6kw以上から1.0kw未満までは原付二種に区分される。
 近年は燃費や排ガス規制が強まったことによって生産コストが増大し、生産・販売中止を余儀なくされるモデルも相次いでいて、各バイクメーカーではこの50ccクラスのラインナップが軒並み減少傾向に。かつては二輪全体の売上台数40%以上を占めていた原付は見る影もない……。
 また原付(50cc未満)は30km/hの速度規制が設けられていて、幹線道路などでは他車と速度差が生じて交通の流れに乗れず、逆に危険な場合も。
 このような背景も手伝って、近年は日本でも原付免許で運転できる排気量を50cc未満ではなく、124㏄まで引き上げようという動きが活発になってきている。この制度が採用されるのもそう遠い未来ではないかもしれない。

”小型二輪AT”の免許取得は最短二日

 話は変わって、みなさんは運転免許をどのようにして取りましたか? 中には一発試験という豪胆な人もいるだろうけど、多くの人は教習所に通ったはず。二輪免許については、2018年5月31日から道交法規則が見直され、AT限定小型二輪免許の取得期間が最短三日から二日に短縮されることになったのは周知の事実。
 具体的には、今までは生徒の疲労などを考慮し、1日に受けられる技能講習が3時間までだったのが4時間までに変更されたことで、計8時間必要な技能講習が二日で修了できることになった(車の免許保持者の場合)。

 これも先ほどの「124cc(原付二種)をスタンダードにしよう!」という目論見の一つであり、広くは二輪離れを打開する改正といえるだろう。
 二輪免許を取得する人は、原付を除けば普通または大型自動二輪が圧倒的に多いけど、AT限定免許を取る人は年々増え続け、小型二輪免許では半数以上の人がAT限定を取得している(参考資料:平成29年運転免許統計 ※編集部調べ)

取得費用は7万円〜

バイクの教習を受ける際はヘルメット、グローブ、くるぶしが隠れる靴に加えて、胸部やヒジ・ヒザのプロテクターを着用するので初心者でも安心。これら装備は各教習所で借りることも可。
 それこそ自転車の代わりとして便利に扱えるのは、やっぱり小型(125㏄未満)、しかもスクーター(AT)に他ならず、この機会にバイクに興味がない人でもワンクラス上のステージを味わえるAT限定小型自動二輪免許を取得してみては?
 教習所での取得費用は車の免許を持っている人なら7万円前後(免許なしまたは原付免許のみだと11万円前後)。

5月末までお得なキャンペーンも実施中!

詳しくは過去記事をチェック。(https://motor-fan.jp/article/10008954)

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