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電車通勤 or 125ccスクーター通勤 あなたはどっち派? 【新年度・新生活】満員電車での通勤が嫌だから、125ccスクーター通勤を検討してみたら、すごく得することがわかった。【原付二種AT】

  • 2019/04/06
  • 佐藤恭央
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125㏄スクーターの長所&短所

■ここが○
・30km/h規制や二段階右折義務がない
・二人乗りOK!
・オートマで簡単操作
・荷物が積めるシート下収納
・ユーティリティも充実!
・税金や保険がリーズナブル

■ここが×
・高速道路や一部走行レーンなどが走れない
・長距離移動はビッグバイクに軍配

原付二種クラスの主流排気量は124㏄

ナンバーの色は49ccが白色、50㏄~90㏄が黄色、91㏄~124㏄がピンク色で分けられている。
 さてここからは「そもそも125㏄スクーターのことをよく知らないんだけど?」という方のために、車両の特性やさらなるメリットなどについてじっくりと説明しよう。
 まず125ccスクーターとは、総排気量が50cc以上125㏄未満の「原付二種((第二種原動機付自転車)」のことを指す。運転するには小型二輪免許以上が必要となるけど、これは最後に詳しく紹介。
 現行で発売されている原付二種のスクーターは、このクラスでリミットいっぱいの124㏄に設定されている車両がほとんど(現行モデルでは110㏄などもあり)。なので厳密には“124㏄スクーター”なんだけど、世間一般では便宜上125㏄スクーターと表現されることが多い。

30km/h規制ナシ、二段階右折ナシはやはり大きい!

この標識がある交差点では、50㏄(原付一種)は二段階右折をしなくてはならず、標識がない場合でも片側三車線では行わなければならないなどのルールがあり、初めて走る道だとわかりづらいことも……。
 125㏄クラスは「30km/hの速度規制」と「二段階右折の義務」がなし! これは50ccクラスと比較した場合の最大のメリットと言っても過言ではない!
 法に縛られず(笑)、50ccスクーターに肉薄する取り回しの良さで軽快に街中を駆け抜ける!これこそが125㏄スクーターの真骨頂なのだ。

二人乗りできるからデートにもOK!

2014年に登場したトリシティ125(41万5800円~)は、フロント2輪によって転倒しにくいからビギナーでも安心して扱える。ヤマハ独自のLMW機構で普通のスクーターと同じように操作できるのも見どころ(写真は155ccモデル)。
 50cc以上で乗車定員が二名以上のバイクは二人乗りが可能。家族や友達と連れ立って出かけたり、時にはお迎えに行くことできる。当然、125㏄スクーターもOK!
 とくに大柄な車格の125㏄スクーターは二人乗りもしっかりと考慮されているから快適なタンデムが楽しめるのだ。先に述べた通り、パワフルかつスムーズなパワーユニットだから、大人二人が乗車していても十分に走ってくれる。
 

オートマで簡単・機敏に街を駆ける!

 これのなにがいいかと言うと、同じ原付(一種)のスクーター(49㏄)と比較して、純粋に2倍以上の排気量、すなわち2倍の出力(パワー)が得られるということ。街乗りで必要十分な加速力や最高速を持ち、幹線道路などのスピードレンジが高いステージでも交通の流れにらくに乗れる。

スクーターならではの無段階変速の駆動系は、ドライブ側(プーリー)とドリブン側(クラッチ)、これを繋ぐVベルトなどで構成されている。
 さらに、スクーター=オートマチック(AT)という駆動機構も扱いやすさに直結する。ミッション車(MT)のようにクラッチ操作&シフトチェンジの必要がなく、スロットル(アクセル)を開くだけで加減速をコントロールできるからビギナーでもとっつきやすく、すんなり運転ができるはず。
 燃費は乗り方や気温などに左右されるけど、少なくとも30km/ℓ以上、長い時は50km/ℓ近くまで走れることも。燃費性が良いほどランニングコストは浮くからここも要チェック!

荷物を放り込めるトランクスペース!

 さて、車体についてもう少し詳しく見ていこう。スクーターにはシート下に収納スペース(メットイン)があるのはご存じだろう。今でこそ当たり前の機能だけど、初めて登場した1980年代半ばの時代は前カゴやせいぜいインナートランク程度しかなく、ヘルメットがすっぽり収まるこのシステムは革新的なものだった。1990年代以降は一部の車両を除き、ほとんどのスクーターに採用されるまでに浸透したのだ。

こちらはアクシスZのシート下トランク。容量37.5ℓサイズで、ヘルメットが2個+グローブなどの小物が収納可。
 この“収納”は年々進化を続けており、近年はシート下スペースにヘルメットが二つ収まるほどの大容量のモデルも登場し、フロントにもカバー付きの小物入れが設けられるなどユーティリティは高級車並みに!?
 この収納スペースがあることでとくにお買いもので重宝するし、突然の雨でも荷物を濡らさずに済む。またロック付きだから荷物の盗難の心配も軽減できる。

DCソケットからABSまで、安全・便利な機能が充実!

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 さらに便利な機能として、近年のバイクは車のようにUSBポートまたはシガーソケットを標準装備している車両が多く、125㏄スクーターも例外ではない。安価な50ccスクーターではあまり見かけることのない装備だ。スマホをナビ代わりに常用したり、出先でガジェット類の充電ができるのは嬉しい限り!
 これらのユーティリティの他、50ccクラスと比較するとブレーキや足周り、電装系などもグレードが高いものが装着されているケースが多く、ABSやスマートキー、ハイブリッドシステムといった先進的な装備を持つモデルも存在する。

電源が取り出せるソケットがあると非常に便利! 写真はシグナスX SRの12V DCジャック。
PCXシリーズはキーをポケットに入れたまま、イグニッションのオン/オフやハンドルロックが操作できる。

年間たったの2400円! 税金面も優位

 さて実際に所有して使用した場合に他にはどのような利点があるのか、具体的に見ていこう。
 まずは税金について。125㏄スクーターは先述した通り、原付二種(第二種原動機付自転車)に区分される。軽自動車重量税は125㏄以上のバイクに課せられるので、原付の125㏄スクーターはゼロ! この重量税は最低でも年額1900円は必要だからこの分お得となる。こういった細かなコスト削減が家計に大きく響いてくるものだ。

 軽自動車税は2400円/年かかるけれど、50ccクラス(原付一種)の2000円より400円高いだけ(なお125㏄以上は3600円)。差額が缶ジュース3本と考えればさほど高くは感じない?
 次は保険について。必ず加入しなければならない自賠責保険の2019年度版の料金は、排気量問わず原付は7500円(12か月)。これは50ccクラスと同額だし、一年(12か月)単位で最大五年(60か月)分まで加入することができるので、長く契約すればするほどお得に! 五年年加入した場合の料金は1万6990円で、年単位では約3400円と1年加入時の半分以下!

保険はファミリーバイク特約が人気!

現行の国産125㏄スクーターの車体価格は20万円前半から30万円台後半まで揃い、30万円台前半に集中している。予算に応じてチョイスしよう。写真はアドレス125で現行モデル最安の22万1400円!
 加入義務のない任意保険は、原付での加入率が約3割と言われている。万が一を考えればぜひ入っておきたいところ。任意保険は年齢や走行距離、車種などによって異なるので一概には言えないけど、年額1万円~3万円位が目安。
 もし車を所有している人なら、車の保険に付帯するファミリーバイク特約がオススメだ。これは125㏄未満のバイクを対象としたもので、保険料にプラス5000円~1万円程度で補償が受けられる。また保険会社によっては125㏄未満のバイクなら複数台所有してもこの特約一つでカバーできる、という点もメリットと言えるだろう。

125ccスクーターはセカンドバイクにも適任! 

 さてビッグバイクとの比較が出たところでもう一つ。バイクを複数台所有している人も多数いて、小型車をセカンドバイクとして購入しているケースが多い。

 大きくて重い大排気量車はとにかく出し入れが面倒……。だから、普段使いでは小排気量車に乗るという使い方をしている人が多く、中でも手軽な125㏄スクーターが選ばれる率は高い傾向にある。
 渋滞に強いのは先に述べた通り、狭い路地でのUターンやスーパーなどの駐車場で停める際にもラクだし、なんなら歩道を押し歩くことも苦労なく行える。
 また車体価格だけでなく、消耗品の価格も大排気量車と比べて割安なので、メンテナンス費用が安く抑えられるのも長く乗るなら税金や保険同様に注目したいところだ。

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