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既存のレプリカとは一線を画す、実用性も重視したフルサイズのゼロハンモデル 【ホンダ NS-1】タンクの位置に騙された!? ”大容量24Lセンタートランク採用の変わり種50ccレプリカ

  • 2019/09/16
  • 2019/09/16
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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どこまでアグレッシブになる!? NS-1の「潜在能力」は?

レース車両としては普及しなかったNS-1...。でも、わずか5万円程度で、「オーバー10PS」を実現!

NS-1に社外スポーツチャンバーを装着したところ。
 センタートランクなどの特殊な設計により、レース車両としては普及しなかったNS-1。ただしエンジンは、NSR50やNS50F、また競技用のNSR MiniやNS50Rにも採用の、超パワフルなAC08系を搭載している。

 頑丈かつ潜在能力の高いこのエンジンは、出荷時こそ自主規制の7.2PSに抑えられているものの、チャンバーやCDIを社外品に交換するだけで、いとも簡単に10PSを超えてしまうのが大きな特徴。

 NS-1は50ccながら、車両代金+4万円から5万円程度のチューニングで10PSマシンに変身するという、極めてコストパフォーマンスに優れたマシンでもあるのだ。

 4ストミニよりも格段に安く、手軽にハイパワーがゲットできるNS-1。チャンバーやCDIの他、エンジン用パーツも豊富だから、さらなるパワーアップを望む人はピストンとシリンダーを大径化するボアアップという手法もあり。

 市販のキット(70cc前後が一般的)にビッグキャブ等を組み込めば、オーバー20PSが実現する(一般的にビッグキャブ装着時はクリアランス確保のため、センタートランクの底などを切削加工する必要あり)。

NS-1に「NSR80用エンジン」をスワップ!

NS-1をベースにNSR80用エンジンを搭載したNSR75(最終型は2000年モデル)。日本にも輸入された希少モデル。
 NS-1の兄貴分といえば、スペインホンダが発売していた『NSR75』。同車はNS-1にNSR80用エンジンを積み、タンデムステップ&タンデムシートを装着。加えてセンタートランク部に、ガソリンタンクを設置しているのがポイントだ。

 NS-1用フレームには、NSR80用エンジンがボルトオン装着可能(ただし要ハーネス交換)。NSR80用エンジンはノーマルでも12PS、チューニングシリンダー等を使えば、80ccのままでもオーバー20PSを絞り出す潜在能力の高さが自慢。

 各パーツメーカーから発売のNSR80用ボアップキット(90ccから100cc程度)を使えば、2スト250をもカモる、怒涛のNS-1モンスターが誕生する。この場合、ブレーキや足周りの徹底強化をお忘れなく!

 写真のシリンダーは、すべてNS-1用。写真左からノーマル、社外65ccボアアップ用、社外72ccボアアップ用。

CR80R用エンジン搭載のNS-1とは?

80ccながら25PS強という怒涛のパワーを発揮するCR80R(写真は1995年式)。工作機械を駆使して同車用エンジンをNS-1に載せ替えるハイエンドユーザーも存在。
 ロードレースでも活躍する「モリワキ」からは、かつて『MH80R』というNS-1ベースの市販レーサー(GP80クラス)が発売されていた。

 MH80Rは、お金をかけずに、誰でもレースを楽しむことができるマシンを目指してプロデュース。NS-1のフレームや足周りを強化し、レース用カウル類、専用アルミガソリンタンク(センタートランク部に配置)等を装備しているのが特徴だ。

 注目なのは、25馬力というパワフルなCR80R(モトクロス競技用)用エンジンを搭載している点。

 CR80R用エンジンへの載せ替えは、マウント部の位置が異なるためワンオフのカラーや切削・溶接などかなり大掛かりな加工が必要。

 珍しい例としては、MH80R用アルミガソリンタンクをあえてNS-1に装着し、マスの集中化を狙う走り重視のユーザーも存在する。

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