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停電・災害時も電動バイクがあれば良い! 電気の供給も可能な日本製「aidea」の電動バイク登場【東京モーターショー2019】

  • 2019/10/28
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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世界初公開となった、電気が供給できる電動バイク「aidea AA-Cargo V2H」。

1996年、「移動を喜びにしたい」という想いとともに、イタリアで生まれたブランド「ADIVA(アディバ)」が、Made in Japanの電動バイクブランド「aidea(アイディア)」として生まれ変わった。今回の東京モーターショー2019では、最新の電動モデル(うち世界初公開が2車)を出展。「電気で走る」のはもちろん、「バイクを電源にする」ことができるのもポイントだ。
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

「電気を消費する」だけではなく、「電気を供給する」電動バイクが登場!

 「これまでのバイクの領域を超えた新しい価値を創造し、心豊かな生活を実現する」をテーマに、新たな体験を提供する、新しい日本の電動バイクブランド「aidea(アイディア)」。イタリア・ローマでデザインされ、日本の厳しい品質管理のもと、神奈川県相模原市の工場で生産されている。

 aideaが展開する電動バイクのポイントは、電気を使って走るクリーンでエコなEV仕様(aideaによれば、電気代はガソリン代のおよそ1/3)であることに加え、電気が供給できること(下記のAA-Cargo V2H)。

 安価な夜間電力や太陽光による電気を車載のバッテリーに貯めて、 それを家庭用電源として使用。 8kWhの バッテリーであれば、一般家庭の一日分の電気が供給可能。災害など、万が一の停電時にも、確実なライフラインとして役立つのがポイントだ。また、「移動できる電源」として、屋外での使用も可能。大自然の中のキャンプなど、不自由なく電気を使えるという、新しいバイクライフを提供している。

「aidea AA-Cargo V2H」の電気供給システム。

電気を溜めて供給する、“走る蓄電池”の電動3輪スクーター「AA-Cargo V2H」

充電時間:約2.7時間(交流)、約20分(直流)/航続可能距離:160km

 フロント1輪&リア2輪のルーフ付き3輪EV「AA-Cargo」に、車載のバッテリーに貯めた電気を外部に供給するシステム「V2H(ビークル・トゥ・ホーム)機能」を付加したモデル。屋外でも自宅でも、いつでもどこでも電気が使用できるのがポイントだ。

  同社によれば、8kWhの バッテリーをフル充電すれば、一般家庭の一日分の電気が供給可能。また、CHAdeMOソケットを装備することで、屋外施設などでの急速充電にも対応している。

 最大積載量100kgの大型荷台(ボックスはオプション)、左右独立懸架リアサスペンション、13イ ンチ大径ホイールにより、従来のデリバリー向け車両では困難だったビジネスモデルを実現。2018年グッドデザイン賞 受賞製品。

「AA-Cargo V2H」はココがポイント!

・「移動できる電源」として、いつでもどこでも電機が使用可能。災害時の電気供給にも役立つ。

・余剰電力を貯めて、供給が足りない時に使うことで、需要に合わせた発電が難しい再生可能エネルギー(太陽光、水力、風力など)を、有効活用できる。

・夜間に貯めた電力を昼間に使用することで、ピークシフトを促進。電力需要の負荷平準化に貢献する。

・再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)が、2019年より順次終了することへの対応として、家庭用太陽光発電の自家消費を促進する。

こちらはスタンダードな電動3輪スクーター「AA-Cargo」

 「AA-Cargo V2H」のベースとなった、スタンダードな電動3輪スクーター「AA-Cargo」。

 雨風や直射日光からライダーを守る、ワイパー付きスクリーン&ルーフ、悪路や段差でも安定した走行を可能とする、大径の前後13インチホイール&左右独立懸架サスペンション、最大積載量100kgの大型荷台など、ビジネスやデリバリーに役立つ機能を装備。2018年グッドデザイン賞 受賞製品。

●「AA-Cargo V2H」の主要諸元
※【カッコ内はAA-Cargo】
・車両区分:原付一種(50cc以下)
・運転免許:原付
・全長×全幅×全高:2050mm×660mm×1690mm
・シート高:720mm
・乗車定員:1名
・車両重量:217kg【195kg】
・モーター:プラシレスDCモーター
・定格出力:0.6kW
・最高出力:5.0kW
・ギアボックス:インテグラルホイールハブモーター
・バッテリー:リチウムイオン 8.0kWh 150V【4.0kWh 48V】
・充電方法:200V 交流、直流(CHAdeMO)【200V 交流】
・充電時間:約2.7時間(交流)、約20分(直流)【約1.3時間】
・航続可能距離:160km【80km】※
・充電サイクル:1800回
・電池寿命:8年または80,000km
・サスペンション:
 フロント Φ41 油圧式テレスコピック
 リア プリロード調整機能付きシングルショック
・タイヤ:F120/70-13 R130/60-13×2
・ブレーキ:F ディスクΦ210mm R ディスクΦ210mm×2
※航続可能距離は、同社試験環境下での数値。運転方法や走行環境によって変化する。

高速走行やタンデムでも余裕の走りを実現する大型2輪EV 「AA-4」

充電時間:約4.4時間 航続可能距離:288km 最高速度:110km/h

写真は足周りなどを強化した特別装備車。

 高速走行やタンデムでも余裕の走りを実現する、大型2輪EV。ダイレクトな加速感や軽快かつ安定したハンドリングなど、電動バイクならではのライディングの楽しさが魅力。

 ワイパー付きフロントスクリーン、 開閉式ルーフを備え、天候に左右されることなく、ライダーを快適に目的地まで運んでくれる。大型のリアトランクは、90Lの大容量。ヘルメット2つが余裕で収納可能。

●「AA-4」の主要諸元
・車両区分:軽二輪(125cc超250cc以下)
・運転免許:普通二輪
・全長×全幅×全高:2240mm×900mm×1760mm
・シート高:770mm
・乗車定員:2名
・車両重量:271kg
・モーター:プラシレスDCモーター
・定格出力:11.0kW
・最高出力:35.0kW
・ギアボックス:インテグラルホイールハブモーター
・バッテリー:リチウムイオン 14.4kWh 133V
・充電方法:200V 交流
・充電時間:約4.4時間
・航続可能距離:288km※
・充電サイクル:1800回
・電池寿命:8年または80,000km
・最高速度:110km/h
・サスペンション:
 フロント 油圧式テレスコピック
 リア プリロード調整機能付きシングルショック
・タイヤ:F120/70-14 R140/60-13
・ブレーキ:F ディスク R ディスク
※航続可能距離は、同社試験環境下での数値。運転方法や走行環境によって変化する。

フロント2輪・リア1輪の電動スリーター 「AA-1/AA-2」

航続可能距離:108km(140km)

 2輪車の楽しさと手軽さ。4輪車の安全性と快適性。両方の利点を兼ね備えた3輪EV。フロント2 輪&リア1輪の車体構造は、コーナリングやブレーキング時の安定性向上、悪路や段差における乗り心地の向上な ど、多くのメリットを獲得。

 ワイパー付きフロントスクリーン、開閉式ルーフ、大型のリアボックスを採用し、アーバンコミューターとしての優れた実用性も実現している。

aidea(アイディア)本社/ショールーム
東京都港区赤坂2-5-4 赤坂室町ビル1F
https://aidea.net/

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