Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンテック
  1. TOP
  2. バイク
  3. ニューモデル

シート高が65mmも低い! 足着き良好のCRF250ラリーType LD(ローダウン)は安心感も絶大 日本人の身長にはCRF250ラリーよりもLDが良い。 安心のオフ走行に惚れた!|ホンダ

  • 2019/10/02
  • 佐藤恭央
このエントリーをはてなブックマークに追加

CRF250ラリーは、CRF250Lをベースに大型のスクリーンやアシンメトリーのLEDヘッドライトを装備し、現役のダカール・ラリーレーサーであるCRF450ラリーの姿を模したスペシャルマシンだ。今回はローダウン仕様のタイプLDを駆り、オンオフ問わず徹底試乗!

●REPORT:川越 憲(KAWAGOE Ken)
●PHOTO&EDIT:佐藤恭央(SATO Yasuo)

CRF250 RALLY/Type LD……715,000円

街中ビュンビュンの機動力に惚れた! CRF250M試乗レポート/ホンダ

CRF250Lをベースに17インチ化したCRF250Mは、実質的にXR250モタードの後継機と言える。アップライトなポジションと軽量な車体...

あわせて読みたい
カラバリは、CRFシリーズを象徴するエクストリームレッド(写真)にクールなブラックカラーもラインナップ。

普段使いから週末のプチ冒険まで、 日常に溶け込むザ・ダカールレプリカ!

 2013年、ホンダワークスのダカール・ラリーへの参戦は、多くのオフロードファンを喜ばせた。かつてダカール・ラリーが「パリ・ダカ」の愛称で呼ばれ、フランスのパリからセネガルのダカールまでの約1万2000kmものステージで争われていた頃、ホンダワークスはNXR750が4連覇を果たすなど、オフロードレースの世界でもその名を轟かせていた。
 ダカール・ラリーは治安の悪化などの理由で、現在は舞台を南米に移行し、MOTOクラスの排気量も450ccまでとレギュレーションが変わったが、世界一過酷なレースの称号は揺るがない。
 そのダカール・ラリーに参戦するホンダワークスのマシン、CRF450RALLYをモチーフに開発されたのが、この「CRF250RALLY」だ。先に発売されていたCRF250Lをベースにオフロードの走破性を大幅に高めているのが特徴だが、開発キーワードの「ザ・ダカールレプリカ」が示すようにフォルムやカラーリングもCRF450RALLYそっくりに仕上げられている。ライダーなら誰もが畏敬の眼差しを注いでしまう造形だ。
 今回試乗したのは、前後サスペンションを変更して、シート高を65mm低くしたType LD。基本装備はスタンダードと同じなのでパッと目には違いが分からないが、跨ってみるとその差は歴然! スタンダードでは両足のカカトが浮いていた足着きが、ヒザが若干曲がるくらい、カカトがべったりと着くようになっていた。ハンドル位置も下がっていて、アップライトなポジションが、若干前下がりになり、ライディングポジションはオンロードバイクに近くなったと感じられた。

ロードスタビリティに定評あり? シャープなコーナリングも可能!

 舗装路を走り出すと、フロントタイヤのゴムブロックが潰れるグニャッとした手ごたえを感じる。これはブロックタイヤ特有のものだが、この感覚は初めて乗った人は違和感を覚えるだろう。だが、Type LDはスタンダードよりサスペンションが短いこともあり、慣れてしまえば気にならないレベルだ。もっとも、この違和感はダートや林道に入ると、絶大な安心感に変わる。オンロードタイヤでは進入に臆してしまうような、ぬかるんだ不整地であっても、スロットルをドンドン空けてしまいがちになる誘惑を抑えるのに苦労するほどだ。最低地上高が270mm→205mmへと低くなっているのだが、大きめの轍を横切る際も不安なく走破できた。
 もちろん走破性は足の長いスタンダードの方が良いのだが、いざという時にべったりと足が着くことで、心理的にも余裕がある。車体が軽量であるのも、初めての林道や不整地に入り込んだ時に心強いポイントだ。

 そして、今回の試乗で特筆したかったのが、ワインディングでの走行性能。制限速度で走っている時に感じたアスファルトの上のブロックタイヤのネガティブな印象が、タイヤに荷重をかけたコーナリングでは気にならなくなり、スポーツ走行ができるのだ。ショートになったサスペンションの恩恵もあり、ツーリングで同クラスのオンロードスポーツに十分ついていけるポテンシャルをもっている、と実感できた。
 通勤通学から仲間とのツーリング、さらに、過酷なダカール・ラリーを思わせる道なき道を走破してみたい。そんな幅広い使い方を、無理なく実現させてくれる冒険マシンなのだ。

●足つきチェック(ライダー身長182cm)

シート高830mmの数値はスペック値としては高いが、スタンダードより65mmも低く、車体がスリムでサスペンションの沈み込みも大きいため、実際の足着き性は極めて良好。ライディングポジションはアップライトで、窮屈さは無く自由度も高い。

おすすめのバックナンバー

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい! 一覧へ

解決します! 交通ルールの素朴なギモン

解決します! 交通ルールの素朴なギモン 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ