ランドローバー
ランドローバー レンジローバー 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
ランドローバー レンジローバーの新型モデル情報を紹介します。ランドローバー レンジローバーの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。ランドローバー レンジローバー新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
ランドローバー レンジローバー新型モデルの概要
ランドローバー レンジローバーは、同社がラインナップするSUVの中でもフラッグシップに位置付けられるSUVだ。あらゆる路面を駆け抜ける絶対的な走破力を持つクロスカントリーカーとしての要素を持ち合わせながら、室内はイギリス車らしくラグジュアリーそのもの。広大な自然が広がるフィールドも優雅に駆け抜ける姿はオフロードファンならずとも羨望の的だ。
そんなランドローバー レンジローバーの歴史は古く、初代の登場は1970年。1996年まで約四半世紀にも及ぶロングセラーとして活躍を見せ、1995年にフルモデルチェンジ。その後も着実にモデルチェンジを重ね、現行モデルは2022年に発売された5代目となる。
価格はスタンダードホイールベースを持つベースグレードのRANGE ROVER SEの1687万円からとなっている。
ランドローバー レンジローバーの外観・内装デザイン
全世界のオフローダーから愛されるランドローバー レンジローバーだが、最新モデルとなる5代目は近未来を感じさせるフォルムへと大胆な進化を遂げている。まずは、その外観と内装デザインについて触れておこう。
外観:直線・平面的でありながら近代さもエッセンス
どんな路面も走破する力強さを持ちつつ、全身から高級感も兼ね備えるランドローバー レンジローバー。初代や2代目ランドローバー レンジローバー伝統の直線的なイメージを残しつつも、近未来を感じさせる曲線的なラインを巧みに利用。
モダニスト建築家の巨匠、“ミース・ファン・デル・ローエ”が残した「Less is More」という言葉が意味する「最小限の要素で最大限に伝える」思想を基にし、決して華美な装飾に頼るのではなく、シンプルさを追求。最先端のシルエットを採用することで唯一無二の最上級SUVとしての品格を漂わせている。
内装:至れり尽くせりの車内はまさにプレミアムSUVの極み
エクステリアと同様に、インテリアデザインも決して華美ではなくシンプルにまとめられたランドローバー レンジローバー。インテリアに使用されるウッドパネルやレザーなどの素材をはじめ、仕上げなどに多彩なバリエーションが用意されているため自分好みにカスタマイズすることも可能だ。
操作ボタン類も最小限に抑えられ、センターコンソール上部には13.1インチの曲面型のタッチスクリーンを搭載。オーディオやナビなど、様々なシステムを操作することが可能だ。その他にも、スマホやPCの接続が可能なWi-Fi接続機能やワイヤレス充電、各種ストリーミングサービスが利用できるオンラインパックなど便利な機能もオプションで用意されている。
ランドローバー レンジローバーのサイズ・室内スペース
洗練されたフォルムだけでなく車体の大きさでも圧倒的な存在感を放つランドローバー レンジローバー。ここでは、改めてそのサイズ感や室内スペースの広さ、そして収納スペースについて触れていこう。
ボディサイズ:2mオーバーの車幅で圧倒的な存在感を放つ
ランドローバー レンジローバー のボディサイズは、スタンダードホイールベース車で全長5052×全幅2209×全高1870mm、ロングホイールベース車で全長5265×全幅2209×全高1870mm、ロングホイールベース車の7シートモデルが全長5265×全幅2005×全高1870mm、と非常に大きく、その存在感も特別だ。
それだけのビックサイズでありながら最小回転半径は、スタンダードホイールベース車が5.3mと国産SUVと同等かそれ以下となるほど小回りが効く。ロングホイールベース車でも5.6mとなっているため、車体の大きさから想像する以上に運転しやすさを感じるだろう。
ただし、全幅が2mを超えるワイドなクルマとなるため、都心部などの駐車場を利用する場合は、隣のクルマとの距離が近くなりがち。乗り降りに注意が必要となるほか、周りのクルマから受けるいわゆるドアパンチにも注意を払う必要がある。
室内スペース:シリーズ初の3列シートを設定
ビックサイズのランドローバー レンジローバーは、その室内空間は非常に広く、5人乗りモデルなら助手席も後列も足を伸ばしてゆったり乗れるほど。高級車に相応しく肉厚のシートが採用されているため、長時間乗っても疲れにくい。
また、ランドローバー レンジローバーには、シリーズ初となる3列シートをロングホイールベースモデルに設定。それによって7名まで乗車できるモデルも登場。2列目のレッグルームが1027mmなのに対し、3列目も864mmと広く確保。7名乗車であっても、3列目までゆとりあるスペースで快適に過ごせる。
収納スペース:1000Lオーバーの大容量スペースを実現
ランドローバー レンジローバーのラゲッジルーム容量は、2列シート車で1050Lと非常に広々としている。さらに2列目を収納すれば1976mmの奥行きが確保でき、最大で2335Lもの大空間が出現。キャップ用品や日用品をたっぷり積んで大自然の中で数日間を過ごすことも可能だ。
また、ロングホイールベースの3列シートもフル乗車状態で312Lの荷室容量を確保。手荷物を収納するには十分すぎるスペースが可能だ。さらに3列目を収納すれば1061L、2列目も収納すれば2601Lものスペースを活用することができる。
ランドローバー レンジローバーの性能・燃費・装備
都会派のドライバーからラグジュアリーな高級車としてのイメージを強く持たれるランドローバー レンジローバーだが、圧倒的な走破力を持つクロスカントリーの要素を持ち続けるクルマであることを忘れてはいけない。ここでは、走行性能に加え、装備・機能、そして燃費性能について見ていくことにしよう。
走行性能:あらゆる路面を走破するモンスターマシン
ランドローバー レンジローバーには、同社初となるオールホイールステアリングを標準搭載。それによって、オフロードなど低速走行時の俊敏性を高めるだけでなく高速走行時やコーナーリング時における高い安定性を実現している。
また、900mmといった非常に深い渡河性能を誇るのも大きな魅力。車体に設置された3Dサラウンドカメラとセンサーで水深を検知し、渡河水深が限度に近づくと警告してくれるため思った以上に深い川や水たまりの走行時も安心だ。
搭載されるエンジンも3.0Lもしくは4.4Lと大排気量でパワフル。シティーユースだけでなく広大な大自然の奥地まで進むことができる高いオフロード性能も兼ね備えている。
安全性能:ドライバーを常に見守り事故を未然に回避
ランドローバー レンジローバーには、ドライバーの負担を軽減するだけでなく事故を未然に防ぐためのアドバンストドライバーアシストシステム(ADAS)が搭載されている。
先行車の加減速を感知し、自動的に速度調整をしながら追従するアダプティブクルーズコントロールをはじめ、衝突を未然に回避するエマージェンシーブレーキ、ドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促すドライバーコンディションモニターなど多数の安全機能を搭載。
また、全方位の安全確認をサポートする360度オーバーヘッドビューや狭い路地での車外の状況が確認できる3D車外ビュー、安全な駐車をアシストするフロント&リアパーキングエイドなど、駐車や狭路走行時の接触事故を防ぐための機能も豊富だ。
燃費性能:燃費を気にせずに乗りたいクルマ
ランドローバー レンジローバーの車両総重量は約2860kgと非常に重く、4400㏄という大排気量エンジンを搭載しているため、燃費に関しては一定の覚悟が必要になるクルマだ。
ディーゼルエンジン搭載モデルならWLTCモードで10.5㎞/Lという燃費性能を誇っており、このクラスとしては上々と言えるだろう。しかし、ガソリンエンジン搭載モデルは7.6km/Lと国産SUVの感覚に慣れたドライバーにとっては厳しい数値と言わざるを得ない。PHEV車なら60㎞以上の航続距離を持っているため、市街地などの走行なら燃費を大幅に節約できるはずだ。
とはいえ、ランドローバー レンジローバーは燃費を気にせず、走行シーンに関係なくパワフルで優雅な移動を愉しむ。そんなゆとりある大人のクルマと言えるだろう。
装備・機能:選べるパワートレーンが4種類と豊富
ランドローバー レンジローバーに搭載されるパワートレーンは、3.0L直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載したMHEV、3.0L直列6気筒ガソリンエンジン搭載のPHV、3.0L直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載のPHEV、4.4LのV型8気筒ツインターボガソリンエンジンの4種類となっている。
ただし2023年1月現在、V型8気筒ツインターボガソリンエンジンを搭載したモデルは、世界中からの注文が殺到し、3年分の生産予定としていた受注台数に達したため受注を停止。直列6気筒のディーゼルとガソリンエンジン搭載モデルのみ購入可能となっている。
ランドローバー レンジローバーおすすめポイント要約
ランドローバー レンジローバーは、半世紀以上も前に誕生し、世代を重ねるごとに醸成してきたクルマだ。ラグジュアリーな高級車としての性質だけでなく、荒野も力強く駆け抜けるクロスカントリーとしての性質も併せ持つことを使命付けられたクルマでもある。
5代目がデビューした今も、そのDNAは引き継がれ、圧倒的な高級感と現代のドライバーに求められる快適さと安全面、そしてこのクルマの醍醐味でもあるオフロードでの圧倒的な走破性能のすべてを持ち合わせた究極のSUVと言っても決して過言ではないだろう。
1687万円からとなる高額なクルマではあるが、一度でもランドローバー レンジローバーに触れ、乗ったことのあるドライバーなら、その上質さとゆとりある走行性能、そしてリビングでくつろぐかのような錯覚すら味わわせて車内空間のすべてが最上級であることを再確認させてくれるクルマであることに間違いはない。ゆとりある大人の贅沢な移動手段、徹底的にレジャーを遊び尽くすツールとしておすすめしたい一台だ。