日産 日産 エルグランド 新型情報｜グレード/性能/新車・中古価格

• 2023/01/02

日産 エルグランドの新型モデル情報を紹介します。日産 エルグランドの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。日産 エルグランド新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

日産 エルグランド新型モデルの概要

日産 エルグランドは、同社が発売するミニバンでフラッグシップに位置付けられるモデルだ。威風堂々とした外観に加え、ラグジュアリー感が漂う車内空間、最上の乗り心地を実現するなど、国産の高級ミニバンを代表するモデルのひとつといっても過言ではないだろう。

そんなエルグランドの登場は1997年。広い車内空間をウリとした大型ミニバンとして高い人気を誇り、同時に高級ミニバンとしての地位を確立。2002年にはフルモデルチェンジを経て現在発売されている現行モデルは2010年に発売された3代目。マイナーチェンジを繰り返しながら12年以上も現行モデルであり続けるロングセラーモデルだ。

価格はベースモデルとなる250Highway STAR Sの約380万円から最上級のくつろぎを提供してくれるVIPの4WDモデルの約801万円と幅広くラインナップ。装備や駆動方式によって豊富なグレード設定が行われており、売れ筋となるのは概ね450万円～500万円台前半のグレードとなっている。

日産 エルグランドの外観・内装デザイン

マイナーチェンジを繰り返しながらではあるものの、12年もの長きに渡って高級ミニバンとして支持を集め続ける日産エルグランド。ここでは外観や内装デザインに着目し、その人気の秘密に迫ってみよう。

外観：重厚感の中にスポーティさを演出

現行となる3代目の日産 エルグランドは、従来のFRレイアウトからFFレイアウトへと進化を遂げたことによって大幅な低床化を実現。それに伴い全高も低く抑えられ、大胆なワイド＆ロースタイルを実現しているのが特徴だ。

また、文字通り箱型だった従来モデルと比べ、現行モデルはサイドビューも大幅にテコ入れ。ショルダーに厚みを持たせ天井に向かって絞り込んでいくスタイルを採用することでミニバンでありながらスポーティさを感じさせるフォルムへと進化。家族の移動手段として捉えられがちだったミニバンにアクティブさが加わり、低床化も相まってアグレッシブな走行を可能としている。

内装：厚みのあるシートは快適そのもの

フロントパネルの大部分とフロンドドア周りに木目調パネルとクロームの加飾を行うことでラグジュアリーさを演出。ドライビングポジションは、低床化に伴って座面が低くなり、さらにやや後方に設計されているため、まるで高級セダンに乗っているかのような錯覚すら感じさせるほどだ。

フロントシートと2列目シートは、体全体を包み込むような形状が採用されており厚みも十分にあるため座り心地も上々。7人乗りのモデルなら助手席と2列目にはオットマンが標準装備されるため、長距離移動時の負担も軽減し、快適なドライブを楽しむことが可能だ。

日産 エルグランドのサイズ・室内スペース

LLサイズミニバンに分類される日産エルグランドだが、実際のボディサイズ感と室内スペースはどうだろうか。ミニバンで重視される居住性能と収納スペースの広さや使い勝手を含めてみていこう。

ボディサイズ：低く構えたシルエットでワイドさが際立つ

日産 エルグランドの外形寸法は、全長4,965～4,975mm×全幅1,850mm×全高1,815㎜となっており、先代と比べて全高が95～100㎜も低く設計される大胆な進化を遂げている。

また、全高が低く抑えられたのに対し全幅は50～55㎜ほど拡大するなどワイド＆ローを如実化。低く構えたシルエットによってミニバンでありながらスポーティさを持つ唯一無二の高級ミニバンと言えるだろう。

室内スペース：静粛性が高いものの室内はライバルよりもやや狭め

日産 エルグランドの室内スペースは、室内長3,025mm×室内幅1,580mm×室内高1,300mmとなっており、先代と比べて室内長は105mmほど拡張されているものの、室内幅は85mm、室内高は25mmほど縮小されている。

また、ライバルとなるトヨタのアルファード/ヴェルファイアと比較すると、室内長が85mm、室内幅が10mm、室内高は100mmほど小さい。先代からの乗り換えユーザーや同クラスと乗り比べた時に若干の狭さを感じる人もいるかもしれない。ただし、ドアを含めサイドに厚みを持たせることで高い静粛性が確保されており、高速走行時でも車内の会話も弾む。

収納スペース：十分なスペース確保もフロアに段差が生じる

LLサイズのミニバンとしては初となるダイブダウン式の3列目シートを採用。完全なフルフラットにはならず段差も生じるが、跳ね上げ式と異なりラゲッジスペースの横幅をフルに活用できるためスペースをより有効に活用できる。

また、ラゲッジルームにはゴルフバッグを寝かせて収納できるほどの広さが確保されたアンダーボックスを設置。小型なゴルフバッグなら詰めることによって4つ、大きなものなら3つは余裕をもって立てた状態で積み込むこともできるなど、収納力の高さも特筆すべき点と言えるだろう。

日産 エルグランドの性能・燃費・装備

高級ミニバンとしての快適性とゆとりある走りを両立した日産 エルグランドだが、その実際の走行性能や燃費性能はどうだろうか。装備・機能なども合わせて見ていくことにしよう。

走行性能：低重心プラットフォームで安定した走りを実現

日産エルグランドに設定されるドライブトレーンは、最大出力206kW（280PS）を発揮するV型6気筒の3.5Lエンジンと最大出力125kW（170PS）を発揮する直列4気筒の2.5エンジンの2種類。日産独自のe-POWERを採用したモデルは設定されておらず、ガソリンエンジンのみを設定している。車重が2,000kgを超える重量級となるため、よりキビキビとした走りを求めるなら3.5Lエンジンが搭載されるグレードを選択するのがおすすめだ。

また“ダイナミック＆ラグジュアリー”を走りのコンセプトとした日産エルグランドは、FF化に伴ってチューニングされた低重心プラットフォームを採用。エンジンの搭載位置を極限まで下げたことに加え、燃料タンクも薄型化され床下に配置することで徹底した低重心化を実現。ミニバンとは思えないワイド＆ロープロポーションを実現し、ダイナミックな走行を可能としている。

安全性能：アシスト機能でドライバーの負担を軽減

日産エルグランドには、同社の先進的な予防安全機能「360°セーフティアシスト」を全車標準搭載。前方はもちろん後方や側方といった具合に全方位を見守り、衝突の回避や車線の逸脱防止はもちろん、前車を追従しながらアクセルやブレーキ操作を行ってくれるインテリジェント クルーズコントロールなどによってドライバーの負担を軽減してくれる。

ロービームとハイビームの自動切り替えをサポートしてくれるほか、コーナー進入時に進行方向にビームを向けて照らすアクティブAFSを搭載するなど夜間の視認性向上につながる機能も搭載されている。

燃費性能：走りにゆとりがあるぶん燃費は犠牲に

日産エルグランドに設定されるパワートレーンは、ガソリンエンジンのみとなっており、ハイブリッドや日産独自のe-POWERといった省燃費に繋がるモーターシステムは非搭載。加えて車両重量も2,000kgを超える重量級となっているため、燃費は2.5Lエンジン搭載車で10km/L、3.5Lエンジン搭載車は8.7km/Lと決して省燃費性能に優れるとは言えない水準だ。

とはいえ、快適性を最優先に設計された他のLLサイズミニバンと比べ、日産エルグランドは快適さに加え、低重心化によってアグレッシブな走行性能もエッセンス。ファミリーユースが主な用途だけど、ひとり時間はスポーティな走行も楽しみたいといったドライバーのニーズを叶えてくれるクルマと言えるだろう。

装備・機能： 移動体を検知しながら安全な駐車をアシスト

駐車時に上空から見下ろしたような映像として表示してくれるインテリジェント アラウンドビューモニターは、周辺の自動車や歩行者などの移動体を検知して表示とブザーで警告してくれる機能を搭載。

さらに後退による出庫時、後方を横切ろうとする車両を検知するとドアミラーの表示灯の点滅と警報音でドライバーに衝突回避を促す高台寺車両検知警報機能も搭載。事故が発生しやすい駐車時もクルマが周囲を見守り安全運転をサポートしてくれる。

日産 エルグランドおすすめポイント要約

日産エルグランドは、登場から実に12年以上も売れ続けるロングセラーモデル。もちろんこの長い歳月の間にマイナーチェンジを繰り返しながら改良が加えられたり新たな機能を搭載したりするなど、進化を続けてきたことも人気の秘訣だ。

ラグジュアリーな内装と快適な乗り心地を実現した高級ミニバンでありながら、低く構えたワイド＆ローなシルエットに加え、新たなプラットフォームによって徹底的に低重心化が図られたことによってミニバンとは思えないアグレッシブな走行性能を備えているのも日産エルグランドの大きな特徴だ。

家族の移動手段として定着してきたミニバンだが、家族を持ちミニバンを選ばざるを得ない状況になってもアグレッシブな走りを楽しませてくれるクルマが欲しい。そんな父親世代のニーズに応えてくれるミニバンとしておすすめしたい1台と言えるだろう。