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トヨタ トヨタ クラウンスポーツ 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/01/28

トヨタ クラウン スポーツの新型モデル情報を紹介します。トヨタ クラウン スポーツの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ クラウン スポーツ新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタ クラウン スポーツ新型モデルの概要

トヨタ クラウン スポーツは、新世代クラウンシリーズの第二弾として登場したモデルで、新しいカタチのスポーツSUVを標榜している。多様な価値観やライフスタイルに寄り添う、4つのバリエーションで構成する新しいクラウンシリーズ。2022年に先陣を切ったクロスオーバーでもそのデザインは大きな話題を呼んでいるが、このスポーツも注目したいルックスを持つ。

『感性に響く「美しいデザイン」と「楽しい走り」を追求』したとメーカーで説明するクラウン スポーツ。ボディの大きさは、全長4930mmのクロスオーバーに対して、スポーツは210mm短い4720mm。ショートオーバーハングと大径タイヤを持ち、ダイナミックな走りを狙っていることをそれらからも伺える。

2023年10月のデビューではハイブリッド車(HEV)として「SPORT Z」がまず登場。ふた月後の12月には、プラグインハイブリッド車(PHEV)が加わった。こちらは、RSを名乗り、その名の通りよりクルマを操る楽しさを味わえる仕様が特徴だ。ではさっそく、新しいカタチのスポーツSUVとして誕生した2タイプのクラウン スポーツの魅力を見ていこう。

トヨタ クラウン スポーツの外観・内装デザイン

圧倒的な「美しさ」にこだわってデザインされているクラウンシリーズ。こちらのスポーツのエクステリアでは、躍動的であり、ひと目見てワクワクするような美しい造形へと、そのデザイン性を高めた。ここでは、トヨタ クラウン スポーツの魅力である造形美を支える外観と、内装デザインについて見ていこう。

外観:リアフェンダーの造形が見もの

顔となるハンマーヘッドフェイス。第一弾として登場したクロスオーバーから進化させ、レンズ幅を薄くしたデイランプをブラック部分に集約し、よりシャープで精悍な表情を実現している。クラウン スポーツのエクステリアにおける最大のハイライトは、フェンダーの造形だ。リアピラーから後輪にかけて大きく張り出したフェンダーは、みなぎる力強さと躍動感を見る者に印象づける。

リアは、スポーティな印象を高める4眼ランプで構成したコンビネーションランプが特徴だ。リアのシンボルマーク(エンブレム)は、ハイブリッドは「HEV」、プラグインハイブリッド車は「PHEV」の文字をプリウスなどと同様の新たなデザインで装着した。

足元は、21インチタイヤ。クロスオーバーでも21インチを履くグレードがあるが、そちらは225/45R21で、クラウン スポーツでは、HEVのZとPHEVのRSともに、235/45R21タイヤの幅広タイヤを標準で装備する。クラウン スポーツの両者(ZとRS)ではアルミのデザインは異なり、Zは10本スポークとグロスブラック塗装の組み合わせ。RSは、特徴的なトリプルスポークと細いレイヤースポークが織りなすデザインに、マットブラック塗装を合わせている。

内装:ZとRSでインテリアも差別化

HEVモデルと、よりスポーティな味付けにこだわったPHEVモデルで、インテリアデザインに異なる仕様を施した。

インパネから見ていくと、基本デザインとしては、メーターとディスプレイを水平に集約し、ディスプレイやシフトなどの各種機能をひとくくりとする「アイランドアーキテクチャー」を活用。そのうえで、運転席と助手席をアシンメトリーにコーディネートした。運転席側は、ドライブへの集中力を高めることを狙いにブラックに統一。助手席側は、HEVモデルのZでは寛げることに重きを置いた専用色のサンドブラウンなどを採用し、PHEVモデルのRSは鮮やかなセンシュアルレッドを大胆にあしらった。

シートもタイプが異なり、Zでは本革パーフォレーション(スポーティシート)で、上質なスムース本革を用いた。 ヘッドレストまで回り込んだヒレ縁、ダブルステッチ、キルティングなど手の込んだ加飾も施した。RSは、ドライバーがしっかりと身を預けられるホールド感を有するスポーツシートを採用。赤いステッチを施すとともに、フロント、リアともにシートベルトはレッドで高揚感をもたらす仕様とした。

トヨタ クラウン スポーツのサイズ・室内スペース

新世代クラウンシリーズのなかで最も短い全長を持つクラウン スポーツ。全幅などを含めてサイズの詳細は、機動性に関係する部分だけにとても気になる部分だ。また、乗り降りのしやすさも狙ったパッケージの室内スペースや、使い勝手を左右する収納の面について、トヨタ クラウン スポーツの魅力をチェックしてみよう。

ボディサイズ:ショート&ワイドのプロポーション

クラウン スポーツのボディサイズは、全長4720㎜×全幅1880㎜×全高1570㎜(Zの全高は1565mm)。クロスオーバーと比較して、210mm短く、40mmワイドで、30mm高い。ホイールベースは2770mmで、クロスオーバーより80mm短い数値だ。

低速域では、後輪の向きを前輪と逆向きに制御する後輪操舵(DRS:ダイナミックリアステアリング)を両グレードで採用。クロスオーバーよりタイヤ幅と全幅があるにもかかわらず、クロスオーバーと同じ5.4mの最小回転半径を達成している。また、全高がさほど高くないので、軽快な走りが楽しめそうだ。ただ、全高の物理的な数値は1550mmを超えているため、一部の機械式パーキングに収まらない場合があるだろう。

クラウン スポーツのフォルムを眺めていると、ポルシェのマカンとサイズ感が近い気もするものだが、その数値を比較してみよう。マカンのスリーサイズは、全長4726㎜×全幅1922㎜×全高1621㎜(ベースグレード)。このデータで比べてみると、クラウン スポーツは6mmだけ短く、42mm細身で、51mm低いサイズで、全長以外はそれなりの違いがある。

室内スペース:後席ヒップポイントがもたらす乗降性

前席はクロスオーバーと同じ広々とした視界を持ち、スポーツSUVながら優れた乗降性と室内スペースを目指したクラウン スポーツ。後席のヒップポイント高はクロスオーバーに比べて20mm高い630mmで、腰の上下移動が少なく、すっと乗り降りできるのはうれしいポイントだ。

前席と後席の着座位置の距離を示す前後カップルディスタンスは920mm。十分な膝前スペースが確保されている。なお、クロスオーバーでは前後カップルディスタンスが1000mmなので、これはホイールベースの違いがそのまま表れている。後席スペースを重視するのであれば、購入検討する際には実際に両者に乗り込んでその差を実感してほしい。

収納スペース:テールゲートと分割可倒シートの使い良さ

センターコンソールボックス(左右両開きタイプ)や、後席センターアームレスト(カップホルダー付き)など要所に実用性を高める収納スペースを配置する。

また、ラゲージスペースの使い勝手もよく、後席を立てた状態で、荷室の床面長は959mm、ラゲージ容量397L。そのほか、荷室幅は最小987mm/最大1439mmで、荷室高は最小632mm/最大725mmとなっている。リアシートは6対4の分割可倒式だから、使用シーンに合わせてアレンジできる。大きなテールゲートを持つのはSUVならでは。半ドア状態でもバックドアを確実に閉めるイージークローザーに加えて、バンパーの下に足を出し入れするだけで、自動開閉するハンズフリーパワーバックドアも採用する。

トヨタ クラウン スポーツの性能・燃費・装備

2.4Lターボハイブリッドと2.5Lハイブリッドをラインアップするクロスオーバーに対して、2.5Lハイブリッドと、2.5Lプラグインハイブリッドを搭載したトヨタ クラウン スポーツ。「スポーツ」を名乗るだけに、検討する際、やはりパワートレーンの性能はとても気になる部分だろう。合わせて、燃費についてや、安全デバイスを含めた装備・機能について見ていこう。

走行性能:走りへの飽くなきこだわり

2.5Lハイブリッド(HEV)のZは、2487cc直4エンジン(最高出力186ps、最大トルク221Nm)とフロントモーター(120ps、202Nm)、リアモーター(54ps、121Nm)を組み合わせる。スペック表に記される数値は若干異なる項目があるものの、構成は、クロスオーバーの2.5L・HEVモデルと共通だ。

PHEVのRSは、同様に2.5Lエンジン+前後モーターの組み合わせだが、出力密度の高いモーターを採用。エンジンのスペックはわずかに控えめの最高出力177ps、最大トルク219Nmだが、フロントモーターは、182ps、270Nmの高出力を誇っている(リアモーターは共通の54ps、121Nm)。システム最高出力は234psのHEVに対して、こちらPHEVのシステム最高出力は306psに達する。モーターを最大限活用することでシームレスかつ力強い加速を実現している。

足回りは、クルマの意図や反応を正確に感じられる接地感と減衰力にこだわった、独自のサスペンションセッティングが特徴だ。また、DRS(ダイナミックリアステアリング)についても、スポーツを名乗るモデルのキャラクターに合わせて最適にチューニング。低速域では軽快感、高速域では安定感とのバランスを狙い、意のままに操る楽しさを感じられるように仕立てた。

PHEVのRSでは、さらなる走りへのこだわりをたっぷり詰め込んだ。フロアトンネル部へのブレース追加など、ボディの剛性バランスをさらに追求。そのうえで前後ショックアブソーバーの特性を最適化している。加えて、減衰力をコントロールするサスペンション「AVS」とナビシステムを融合する「NAVI・AI-AVS」を搭載。ナビシステムから受けた前方のコーナー情報をもとに、あらかじめショックアブソーバーの減衰力を最適に制御する。レッドステッチ、スポークのレッド色アクセント、ディンプル加工などを施したステアリングと、パドルシフトの採用も見逃せない。

PHEVのRSは、ブレーキシステムも異なる。前輪は20インチベンチレーテッドディスクと、対向6ピストンアルミキャリパーの組み合わせ。しかも、キャリパーはレッド塗装だ。

安全性能:最新システムを標準装備

先行車やカーブに対しての減速サポートとステアリングの支援を行うプロアクティブドライビングアシスト(PDA)を搭載。車線変更時の危険を知らせてくれるブラインドスポットモニター(BSM)、BSMのセンサーを活用した安心降車アシスト(SEA)や後方車両接近通知・追突防止サポート機能も搭載する。

クルマを透かして外を見るような映像を表示するシースルービューや、車両を後ろ上方から見たような映像を表示して車両側方の安全確認ができるサイドクリアランスビューなども持つパノラミックビューモニター(PVM)も装備した。

トヨタチームメイトのアドバンストドライブ(渋滞時支援)、アドバンストパーク(リモート付き)を採用。高速道路渋滞時での運転負荷軽減や、駐車サポートを行なってくれる。ドライブレコーダー(前後方)も標準装備する。

燃費性能:PHEVの航続距離は1200km以上

HEVは、アクセル操作に対するレスポンスや、パワフルでスムーズな加速に加えて、徹底したシステム効率の追求で優れた燃費性能も確保。WLTCモード燃費は、21.3km/Lだ。

PHEVは、大容量リチウムイオン電池をボディ中央のフロア下に搭載。EV走行距離90kmと、実用的なEV走行航続距離を備えていて、短距離が多いなら日常生活の大部分をEV走行でカバーできそうだ。また、ハイブリッド燃費は20.3km/Lを達成。ガソリンタンク容量は55Lを確保して、航続距離は1200km以上にも及ぶ。

また、PHEVは、普通充電時にパワースイッチをONにすると、外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を搭載。クルマをもう1つの部屋としてテレワークなどに活用できる。

普通充電に加え、急速充電に対応(満充電量の約80%が約38分)。バッテリーの電気を住宅に供給するV2Hも設定し、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」では、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続してくれる。バッテリーが満充電かつガソリンが満タンの状態から約6.5日分の電力を供給可能だという(一般家庭が日常使用する電気量1日当たり10kWh:1時間当たり400Wで換算)。

装備・機能:コネクティッドの魅力も充実

鮮明な地図表示と美しい映像を可能にする高精細12.3インチHDワイドディスプレイを採用。トヨタスマートセンターの新しい情報を活用する通信型ナビを5年間無料(6年目以降有料)で利用できる。通信が途切れて保持する地図情報の外に出てしまった場合でも、続けてナビ機能が利用できる、車載ナビ機能も搭載する。

「Hey,トヨタ」と話しかけるだけで、クルマが応えるエージェントの機能を採用。目的地検索や天気予報などの情報の提供に加え、エアコンの温度調整、窓の開閉など車両の操作も可能だ。

スマートフォンがクルマのキーになるデジタルキー(オプション設定)。スマホに専用アプリをインストールすることで、スマホをクルマのキーとして使用できる。アプリを起動したスマホを携帯していれば、画面操作なしでロック/アンロックや、クルマの始動も可能だ。

トヨタ クラウン スポーツおすすめポイント要約

新世代クラウンシリーズのなかにあってSUV色を色濃く持つキャラクターが特徴のクラウン スポーツ。SUVタイプでありながら「上質でしなやかに動く足回りと俊敏な走りの両立で運転する楽しさを追求」したモデルだ。HEVとPHEVを設定し、RSはPHEVながらハイパワーモーターをはじめ、専用の足回り、レッドブレーキキャリパーなど、「よりクルマを操る楽しさを味わえるスポーティな味付けに」こだわった点が魅力だ。

デビュー時の新車プライスは、HEVのZが590万円、PHEVのRSが765万円。PHEVが175万円高い設定だが、補助金が受けられるため、購入時にはそこを含めた検討にはなってくるはず。

クロスオーバー、スポーツ、セダン、そして2023年度内に登場のエステートを含めて4モデルで構成するクラウンシリーズのなかでSUVを求めるならこのスポーツだ。しかし、クロスオーバーがセダンとSUVを融合させた個性を持つため、スポーツの購入を考える際に、クロスオーバーはぜひ比較検討してみたい。実際、後席の広さや使い勝手は見比べてみて分かる要素が多分にあるだろう。

ただ、新世代クラウンの各モデルを展示するディーラーは当初、限られているように見受けられる。そのいっぽうで「ブランド拠点・全モデルの展示拠点」としてクラウンのみを扱う旗艦店「THE CROWN」が順次オープン。2023年にすでに「THE CROWN」横浜都筑(ウエインズトヨタ神奈川)と福岡天神(福岡トヨタ)が開設していて、2024年2月に愛知(愛知トヨタ)、2024年度には千葉(千葉トヨタ)、東京(トヨタモビリティ東京)がオープン予定だ。THE CROWNのみで購入できる特別仕様車も展開していく予定で、近隣ならこの旗艦店で検討するのもよさそうだ。

トヨタクラウンスポーツ 2024年10月発売モデル

RS ザ リミテッド−マットメタル

価格 820万円
排気量 2500cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 177 ps(130 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(22.3 Nm)/3600rpm
乗員 5名
燃費 -

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