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2020モーターファンテックエキスポ:株式会社不二越 不二越:高剛性・低トルクを実現する軸受「複列4点接触玉軸受」「ELT軸受」
- 2020/06/04
- Motor Fan illustrated編集部
環境問題への対応は弊社の使命です。当社では、転がり軸受の低トルク化、省スペース化とともに、EVモータの高速化などCASEによる変化する課題に取り組んでいます。
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「複列4点接触玉軸受」
ひとつのボールに対してレースとの間に4つの接触点を持たせる「4点接触」を複列溝構造化しています。
・環境性能 玉軸受化と予圧レス化により大幅な低トルク化を実現
・生産効率 予圧レス、部品点数削減によりお客様の生産工程の簡略化を実現
・省スペース 複列多点接触により、高い耐久性を実現。弊社独自材料・熱処理によりさらに高耐久性を実現
・剛性 複列多点接触により高い剛性とギヤ支持剛性を実現
「ELT軸受(ELT=Extra Low Torque)」
従来の円すいころ軸受同様、予圧により同等の支持剛性を確保しつつ、大幅な環境性能向上を実現します。
・環境性能 円すいころ軸受に対し、大幅な損失低減を実現
・剛性 アンギュラ玉軸受の採用により、ハイポイド・ヘリカルなど大荷重にも適用可能
ご紹介する商品は、従来の円すいころ軸受からの置き換えによる低トルク化と、大容量化に対する軸受の省スペース化に対応するものです。
限られたスペースで大荷重を受け止める点で円すいころ軸受は非常に優れていますが、転動体側面と内輪(インナーレース)大径側の“つば”部分(内輪大つば部)にすべり損失が発生するというデメリットもあります。当社は、円すいころ軸受が用いられる部分に玉軸受の技術を適用させるという大胆なアプローチに挑みました。
玉軸受のメリットである圧倒的な低トルクを活用するため、二列の玉軸受を組合わた複列構成を採用。ただし、玉軸受をそのまま円すいころ軸受に置き換えれば、ボールが大径化(ユニットも大型化)してしまうため、大径のボールを使わず、ベアリングの外径拡大も無いままに大荷重への耐性を確保する手法、「複列式玉軸受」を開発しました。