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コンチネンタル、eHorizonをさらに発展させクラウドソーシング機能をカメラに統合

  • 2017/09/05
  • Motor Fan illustrated編集部
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eHorizonがスワームインテリジェンス(群知能)をあらゆる車両セグメントで利用可能に

コンチネンタルは、すべての車両セグメントでスワームコネクティビティを利用できるようにすることでeHorizonをさらに発展させる。その技術基盤は、交通標識認識に利用されるADAS用車載カメラ。同社は、カメラから収集した貴重なデータをすべてのドライバーが利用できるように、クラウドソーシング機能をカメラに組み込む。この機能では、検出した物体に関する情報がeHorizonに提供され、eHorizonがデータ管理とクラウド通信を処理する。

「クラウドソーシング機能を車載カメラに統合することで、アーキテクチャを大幅に変更することなく車両をセンサーネットワークの一部にします。まるで昆虫の群れ(スワーム)のように、このネットワークはルートと交通情報を収集し、他のドライバーに提供します。これにより、車両の往来をインテリジェントにしながら、お客様側の開発労力を最小限に抑えることができます」と、コンチネンタルの高度道路交通システム(ITS)事業部バイス・プレジデントであるユルゲン・シュバイガー(Jürgen Schweiger)は述べる。

地図データは恒久的に更新され、予測運転の精度が向上する。さらに、ドライバーは制限速度、道路工事、その他の状況に関する位置情報を受け取れる。

eHorizonソフトウェアは、情報のアップロードとダウンロードのためのゲートウェイとデータマネージャの両機能を併せ持ち、車内で生成されたデータと、他の車両から入手した同じ種類のデータの処理の間のインターフェイスとしての機能を果たす。

「この原理を使用し、車両をモバイルセンサーネットワークの一部にすると、運転中の意思決定の質が向上します」とシュバイガーは説明する。先の交通状況がまだ視界に入っていない車両であっても、クラウドデータを処理することにより、たとえば、最適なブレーキ力が得られるよう準備したり、ハンドル操作の事前準備ができるからだ。なるべく早い段階で車両機能を最適化できるようにするこの予測操作が、コンチネンタルのeHorizonの核心であり、自動運転に欠かせない要素である。

現在、クラウドとのデータ通信のなかで、地図データが更新され、情報を車両側に提供する実証実験を行っている。最初の設定レベルでは、ルートに沿って認識した交通標識に主に焦点を当てる。「eHorizonは、クラウドソーシングと関連して、双方向のデータインターフェイスでもあり、運転に一種の連帯感を生み出します。これは、『一人は皆のためにあり、皆は一人のためにある』という格言に似ています」とシュバイガーは述べる。

コンチネンタルの第5世代多機能単眼カメラ「MFC500」
今後、コンチネンタルの次世代カメラMFC 500が生産段階に入ると、ルートに沿って目印となる建物を検出し、詳細なロードデータベースを構築することも可能になる。これにエネルギー管理予測が加われば、より安全かつ効率的な運転が可能になる。ドライバーにはまったく新しいレベルの情報品質が提供され、ルートに沿った新しいタイプのサポートサービスも提供できるようになるだろう。次期ロードデータベース構成レベルは、2021年の大量生産を目指している。コンチネンタルは、9月にフランクフルトで開催される2017年国際モーターショー(IAA)でもeHorizonを展示する予定。

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