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「テクノロジーは感じられるべきだが見えるべきではない」 Elapheのインホイールモータ技術を駆使した自動運転コンセプトカー “Icona Nucleus”、ジュネーブモーターショーにて公開

  • 2018/03/12
  • Motor Fan illustrated編集部
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イタリアのデザインエンジニアリング会社Iconaは第88回ジュネーブモーターショーにて自動運転車のコンセプトカー “Icona Nucleus”を初公開した。Elaphe社のインホイール技術を使用しているとのことだ。

ICONA コンセプトカー “Nucleus” は自動運転レベル5(完全自動運転)を目指しており、現在のレベル3(条件付自動運転)から一気に躍進することになる。運転者がいらないというのはただ単にダッシュボードやハンドルの場所が空くだけでなく、完全にくつろげる空間としての車内の再デザインが求められることになる。焦点はもう道路ではなく、車旅の経験そのものになっている。
「テクノロジーは体験されるべきだが見えてはいけない」というデザイン哲学の結果、空気力学とエルゴノミクスに基づいた流線形かつ彫刻的なボディが完成した。技術的な点だけでなく、デザイン面でもNucleusは未来のクルマの在り方を示しているようだ。

Icona、Elaphe両社はデジタル化や自動運転化の進化というものはベースとなる技術:パワートレイン技術に大きく依存すると考えている。完全にユーザーのニーズに合った一台を作り上げるにはパワートレインは最新の機能や特徴を有する以前にそもそもドライバーから見えてはいけない、感じられてはいけないと両社は考えているのだ。Icona Nucleus はそんなアイディアをもとに、Elaphe社のインホイールモーターをパワートレインとして使用している。

ヨーロッパを本拠地とするElaphe社は現在世界の中でインホイールモーター技術をリードするテクノロジー企業だ。Elaphe L1500モーターは1500Nmピークトルクを発生させ各ホイールに110kWの最高出力をもたらす同社の中で最もハイパフォーマンスな製品だ。Nucleus にはこのL1500インホイールモータを各ホイールに搭載しており、ランボルギーニ・ウラカンと変わらぬ航続距離のまま440kWものホイールパワーを出す。

インホイールモーターは内燃エンジンとそれに付随するギア・トランスミッション・ディファレンシャル・そしてドライブシャフトをすべて省略することができるだけではなく、車内空間のデザイン設計により柔軟性をもたらす。
https://youtu.be/GdV42IPxBac

車内にゆとりができたのをきっかけに、Icona Nucleusのインテリア設計は搭乗者の車内での活動の概念を大きく変えるものだ。調節可能なシートが6つあり、合わせて2つの大きなソファーにも合体できる。ランプやテーブルもあり、従来の「ただ座る」という車内からオフィスやリビングルームとしての空間になっている。

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