ヤンマー:担い手農家の経営改善をサポートする「ベストマッチモデル」2機種を発売
- 2018/11/29
- Motor Fan illustrated編集部
ヤンマーのグループ会社であるヤンマーアグリは、省力化や作業の効率アップ・低コスト化など、担い手農家のニーズに応える「ベストマッチモデル」として、トラクター「YT357AJ」と密苗田植機「YR5M/6M」を12月1日に発売する。
近年、農地の集約による経営の大規模化や集落営農組織が増加傾向にある一方で、中小規模農家は就農者減少・高齢化による人手不足などにより減少傾向にある。ヤンマーは、こうした課題を抱える中小規模担い手農家のニーズに応える、高機能で使いやすくコストパフォーマンスに優れた「ベストマッチモデル」をラインアップした。
トラクターと田植機の共通特長として、高いエンジン性能を維持しながら作業の効率化を図るため、燃料1日無補給を可能にする大容量の燃料タンクを搭載した。トラクター「YT357AJ」は無段変速I-HMTを採用し、スムーズな作業と低燃費を実現。また、田植機「YRMシリーズ」は密苗・慣行苗の両方に対応し、資材費の大幅削減と田植え作業の省力化に貢献する。
ヤンマートラクター「YT357AJ」
■発売日:2018 年12月1日
■商品価格:5,850,000円~6,500,000円(税抜、 ロータリー別売、 メーカー希望小売価格)
■販売目標:初年度1,000台
(1)クラス最大クラスのエンジンを搭載しつつ、給油なしで1日作業を実現
総排気量3,318ccの大排気量エンジンを搭載し、安定したパワーでさまざまな作業を余裕でこなす。また、燃料タンク容量を標準モデルより16%大きくすることで、1日8時間のロータリー作業でも給油のために中断することなく作業が行える。
(2)スムーズな変速で、きれいな仕上がりと高効率作業を実現
無段変速I-HMTを採用することで、作業機に合わせた最適な速度を細かく設定し、作業時間の短縮を図ることができる。また、変速ショックが少ないため、整地などの仕上がりに影響がなく、長時間作業における疲労も軽減される。
ヤンマー密苗田植機「YR5M/6M」
■発売日:2018 年12月1日
■商品価格:YR5M 2,035,000円~2,493,000円(税抜、 メーカー希望小売価格)
YR6M 2,175,000円~2,693,000円(税抜、 メーカー希望小売価格)
■販売目標:初年度1,000台
(1)密苗対応により低コストと省力化を実現
密苗は、慣行栽培と比較し育苗箱や苗ハウスなどの資材を減らすことができるため、資材費・人件費などのコスト削減が行える。また、作業時の苗補給回数も大幅に削減でき、さらなる省力化を図れるとともに作業を止めることなく能率的な田植えが行える。
(2)経済的に長時間連続作業を実現
粘り強いパワーと燃費性能をもつ直噴ディーゼルエンジンを搭載し、伝導効率の高いHMT(Hydro-staticMechanicalTransmission)を採用することでエンジン出力を無駄なくフル活用している。また、37リットルという大容量燃料タンクを装備しているため、無給油で1日8時間した場合2日間以上(約4.1ha)の連続作業ができる。
ガソリンエンジンを搭載した同クラス従来モデルと比較すると燃料代を約39%低減でき、さらにメンテナンス性にもすぐれている。
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