ニュアンス・オートモーティブのモビリティ・アシスタント、インド初のインターネットカー「MG Hector」に採用
- 2019/07/03
- Motor Fan illustrated編集部
ニュアンス・コミュニケーションズと、上海汽車(SAIC)のインド子会社であるMGモーター・インドは提携し、ニュアンスの会話型AIを搭載したモビリティ・アシスタントを、インド初のインターネット対応自動車「MG Hector」および今後、全世界で発売予定のMGモデルに搭載することを発表した。
MG Hectorに搭載されたMGモーターの新しいコネクテッドカー向け車載プラットフォーム「iSMART Next Gen」は、ニュアンスのモビリティ・アシスタント・プラットフォームを採用している。ニュアンスの最新技術により、ドライバーは音声による車載システムの操作と対話が可能となる。
発話ボタンを押す代わりに「ハロー、MG」と言うだけで起動するMG Hectorの音声アシスタント機能は、インド・アクセントの英語を認識できるように、ニュアンスがインド市場向けに特別に開発した。MG Hectorに搭載されたiSMART Next Genは、ニュアンスの最先端会話型AI技術および機械学習を使って、ドライバーと同乗者双方のニーズや好みを理解し、継続的に学習し、よりパーソナライズされたコネクテッド・エクスペリエンスを提供する。音声アシスタントは、車両と深く統合されており、窓やサンフールの開閉、エアコン操作、ナビゲーションを含む100以上の音声操作コマンドをサポートしている。また自然言語理解と自然言語生成技術により、ドライバーは人間同士の会話のようにMG Hectorと対話して質問したり、操作を指示したりすることができる。また独自の音声信号処理技術により、マイク入力から取り込まれる音声から雑音を除去し、質問に対してパーソナライズされたコンテンツと結果をドライバーに提供する。
音声操作機能に加えて、MG Hectorを運転するドライバーは、組込み型とクラウド型のコンテンツとサービスを組み合わせ、接続性が低いエリアでも高速でシームレスな体験を提供するニュアンスのハイブリッド型音声認識の恩恵も受けることができる。さらにiSMART Next Genは、リアルタイムのOTA(無線アップデート機能)に対応したシームレスな接続性を、MG HectorをはじめとするすべてのMGモデルに提供する。それにより、音声アシスタント機能は、新しい言葉や言い回し、言語変化、新しいコンテンツなどを継続的に更新し、常に最新機能を提供することが可能となる。
MGモーター・インドのプレジデント兼マネージングディレクターのラジーヴ・チャバ氏(Rajeev Chaba)は、次のように述べている。「インド初のインターネットカーのMG Hectorは、コネクテッドカー新時代における世界有数のクルマになることでしょう。MGモーター・インドは、MGモデルを運転するドライバーや同乗者のためにシームレスな未来型エクスペリエンスを構築していますが、そのためにもAIを搭載した音声アシスタントソリューションは、不可欠な要素です。AI搭載音声ソリューションに関する専門技術を持つニュアンスと戦略的パートナーになることができて、とても光栄です」
ニュアンスのオートモーティブ部門エクゼクティブ・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのステファン・オルトマン氏(Stefan Ortmanns)は、次のように述べている。「アジア太平洋地域の自動車メーカーは、世界中の自動車産業におけるイノベーション・ロードマップに大きな影響を与えていますが、MG Hectorも例外ではありません。私たちは、MGモーター・インドが車内ユーザーエクスペリエンスの未来に音声の役割を重視していることに期待を高めています。現地市場向けの仕様や、ニーズに対応したソリューションの開発および展開にニュアンスの専門知識を提供することができて光栄です。インド、さらに世界中のドライバーに優れたユーザーエクスペリエンスを提供することに従事します」
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