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日本ペイント:自動車用塗料事業でフィルムビジネスに本格参入

  • 2021/07/01
  • Motor Fan illustrated編集部
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加飾フィルムのテストパネル

日本ペイントホールディングスのグループ会社で自動車用塗料を手掛けている日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)は、フィルムビジネスに本格参入する。

 NPACでは、2015年より次世代自動車産業における顧客のニーズに対応するため、新規領域として、フィルム向けのコーティング(加飾フィルム)技術開発に取り組んできた。

 自動車産業においては、次世代自動車へのシフトが進む中、運転席のデジタルコックピット化や快適な移動空間がより求められる等、自動車自体の役割が変化している。また、自動車部品においても、電動化や高度安全技術の導入により、一部の車両でフロントグリルがなくなったり、センサーやカメラ等を内蔵したパネルに置き換わったりするなど大きく変化している。同時に、環境負荷低減へのさらなる対応が求められている。

 NPACが今回事業化した自動車内装用の加飾フィルムは、Center Information Displayなどの電子デバイスやディスプレイの保護、映り込み防止機能のほか、コロナ禍において需要が高まっている抗ウイルス等の機能を付与することができる。また、塗料では実現できなかった自由なデザインを施すことも可能。さらに、塗装工程で排出されるCO2量の低減も期待されることから、脱炭素社会の実現に向けて、加飾フィルムへのニーズはますます高まる見通しだ。

 NPACでは、トヨタ自動車と共同開発している太陽電池向けの加飾フィルムをはじめとし、自動車内装部品だけでなく多機能化する外装用の加飾フィルムの開発や、自動車以外への応用についても検討を進めている。また、これまで提供していたフィルム用のコーティング剤に加え、2022年からは、コーティングされたフィルム自体の販売も計画している。
 
 NPACは、今回のフィルムビジネスへの本格参入により、加飾フィルムの開発を加速するとともに、自動車用以外の領域への展開やグローバルでのフィルムビジネスの拡大も視野に入れている。これまでの既存塗料事業に加え、新たなフィルム事業を通じて、顧客のニーズに沿った高品質な製品を提供し、ESG、SDGsに配慮した経営を実践していく。

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