パレットチェンジャー機の生産性、信頼性の向上 ブラザー工業:コンパクトマシニングセンタSPEEDIO「R450X2」「R650X2」新発売
- 2019/05/28
- Motor Fan illustrated編集部
ブラザー工業は、独自の高速パレットチェンジャーを搭載した工作機械 コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO(スピーディオ)「R450X2」「R650X2」を6月17日に発売する。
ブラザー工業は、小型CNC工作機械を1985年に発売しており、特に部品加工分野で高い支持を得ている。ブラザー独自のパレットチェンジャーQT(Quick Turn)テーブル搭載機「R450X2」「R650X2」は、従来モデルから生産性、信頼性をさらに向上し、自動車、二輪車、一般機械など幅広い量産部品加工において、生産効率の向上を実現する。
QTテーブルとは、ブラザー独自のターンテーブル方式の高速2面パレットチェンジャーのこと。
● ノンストップ加工
リフトアップしない高速パレット交換と、密閉構造による高信頼性を実現している。片面パレットで加工中にもう一方のパレットの加工部品を交換することができるため、機械が止まらないノンストップ加工が可能。
● 工程集約に貢献
2面パレットを活かし、2台の機械で工程分割されている作業を1台の機械に集約。ラインバランスの向上、最適な設備投資など生産効率のさらなる向上に貢献する。
SPEEDIO R450X2/R650X2の特長
【生産性の向上】低慣性モーター*の採用による効率化、動作最適化による生産性の更なる向上
主軸には低慣性モーターを新規採用し、 主軸の起動/停止にかかる時間を削減した。さらに、工具交換動作を最適化させたのに加え、早送りや切削動作のつなぎ部分で発生する速度低下を抑えている。 これにより工具交換時間(Tool to Tool 0.7秒、Chip to Chip 1.4秒)を達成し、加工部品1個あたりの加工時間を従来比約3%向上させている。
【部品寿命の延長】サイクロンフィルター付きタンク(オプション)新設による切粉排出性の改善
サイクロンフィルター付きクリーン槽内蔵タンク(オプション)を新設し、あらかじめ細かな切粉を分離除去することで、フィルターやポンプの寿命向上に寄与する。
【信頼性の向上】主軸工具検出機能の搭載による不良ワーク発生防止
主軸に工具が装着されているかどうかを工具交換時に監視することで、工具の脱落による不良加工の発生を防止する機能を追加した。さらに、加工中の負荷を監視することで、工具の脱落や工具の破損を加工中においても監視することが可能になり、不良加工の発生を防止する機能を追加した。
【省人化支援機能の追加】制御盤サイズ拡大、 主軸工具検出機能の搭載
急速な省人化需要の増加にともない、多くの工場で自動制御システムの搭載を前提とした機械が求められていることから、新シリーズにおいては制御盤サイズを大型化し、ユーザーが自由に使用できる盤内エリアを拡張した。
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