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信頼性試験・評価・解析に必要な44項目の特性評価を一括受託 OKI:「二次電池搭載機器向け信頼性試験・評価ワンストップ受託サービス」開始

  • 2020/03/10
  • Motor Fan illustrated編集部
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充放電試験後に不良になった二次電池をX線CTで内部構造を観察した写真。赤○部分の電極箔に乱れが見られる

OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(OEG)は、リチウムイオン二次電池などを対象に「二次電池搭載機器向け信頼性試験・評価ワンストップ受託サービス」(https://www.oeg.co.jp/battery.html)の提供を3月10日より開始する。二次電池搭載機器の信頼性評価に必要な、耐充放電、耐振動、耐衝撃、耐塵などの環境試験と、構造解析・事故製品調査、性能評価を含めた44項目の試験・評価サービスをワンストップで提供し、2020年度売上3億円を目指す。

 近年、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル・水素二次電池など、充電使用可能な二次電池を搭載したポータブル機器やEV車・ハイブリッド車が増加している。一方、二次電池を搭載した電子タバコ、モバイル機器、ウエアラブル端末などで発火・発熱・発煙などの事故が発生しており、電池メーカーや二次電池搭載機器を扱う企業では、より厳格な安全性の確認と信頼性試験、事故製品の早期の調査・解析・対策が求められている。

 電池メーカーや二次電池搭載機器を扱う企業では、製品開発時の安全性確認を行うため、IEC/JIS規格や電池メーカー独自規格に基づく試験を実施している。しかし、これらの規格には様々な環境試験や信頼性試験、解析など多岐にわたる項目が含まれているため、実施のためには高額な各種試験分析装置に加え高い専門性をもつ技術者が必要で、ひとつの会社・機関で全ての試験設備と技術者を整えることは大変難しい状況になっている。

 新サービスは、OEGが長年にわたって信頼性評価分野で蓄積したノウハウと設備を活用し、右表に示す44項目の試験・評価・解析を複合的に組み合わせてワンストップで提供する。お客様は試験設備・人的投資が不要で、案件ごとに必要な試験項目を選択して、データを取得することができる。

 二次電池については今後も、技術革新や搭載製品の増加にともない、さらなる試験項目の増加や試験条件の変化が予測される。OEGは、引き続き設備環境を整え技術力を向上させて、より多くの試験項目に対応し、顧客製品の開発・設計・製造を幅広く支援していく。

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