日本ペイントホールディングス:自動車補修用水性塗料のイメージを覆す次世代型オール水性システムを発売
- 2020/10/08
- Motor Fan illustrated編集部
自動車補修用塗料と建築用塗料を手掛けている日本ペイントは、8月8日から作業者の健康配慮と環境負荷低減を両立させた新製品「nax E-CUBE WB (2:1)NNクリヤー」と「nax E-CUBE WB プラサフ ヴィータ」を発売し、自動車補修用の次世代型オール水性システム「nax E-CUBE WB 水性システム」を全面リニューアルする。
近年、環境問題が重視されてきている中、自動車補修業界においても、従来の溶剤系塗料から、環境に配慮した水性塗料への置換が進んでいる。一方、溶剤系塗料並みの乾燥性と仕上がり性を水性塗料で達成する技術面の難しさがあり、今までの水性塗料はカラーベース※1に留まっていた。
ここ数年、業界として生産性向上だけでなく、作業者の健康や環境への配慮などESGへの意識が高まっている。また、国内の人口減少に伴う人材不足という課題に対して、若い世代がより働きやすい安全・安心な職場環境を実現するため、クリヤーやプラサフ※2においても作業者の健康に配慮したオール水性システムの開発が求められるようになってきた。
「naxE-CUBEWB水性システム」は、日本ペイントが長年培ってきた開発力と最先端テクノロジーを結集させ、「人と環境」の両面に配慮した次世代型オール水性システム。VOC排出量は従来の溶剤系システムより約70%の削減効果が期待でき、作業性の向上と環境負荷低減が同時に可能。
また、「naxE-CUBEWB(2:1)NNクリヤー」は水性クリヤーの最大の課題であった乾燥性と高外観の両立を実現させ、70℃で20分の乾燥時間でポリッシュ可能な速乾性と当社溶剤系クリヤー同等の高外観を備えている。
さらに、同時に発売する「naxE-CUBEWBプラサフヴィータ」はパテ巣穴隠ぺい性を維持したうえ、乾燥性を向上させた。今後はウェットオンウェットやグレーバリエーション仕様の設定を予定しており、さらなる作業効率の改善に貢献する。
【nax E-CUBE WB (2:1)NNクリヤー】
・発売日:2020年10月8日
・容量:16L
・製品特徴:
速乾性 70℃×20分でポリッシュ可能
高外観 溶剤系並みの平滑な仕上がり(当社従来品比)
VOC削減、特化則対象外、有機則対象外、PRTR法届出対象外
【nax E-CUBE WB プラサフ ヴィータ】
・発売日:2020年10月8日
・容量:4kg
・色相:グレー
・製品特徴:
高い仕上がり性
すぐれたパテ巣穴隠ぺい性
VOC削減、特化則対象外、有機則対象外、PRTR法届出対象外
※1 塗装工程には、素地から下塗り・中塗り・上塗りという3つの工程がある。上塗りの中でも、色彩や意匠を与える「カラーベース」と、光沢や耐候性を与える「クリヤー」に分かれる。
※2 プラサフとは、中塗りの工程で、パテや鋼板との密着を確保する「プライマー」の役割と、平滑性向上や吸い込みを防止する「サーフェーサー」の役割を果たす層のこと。
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanweb