4MINI(4ストミニ)カスタム歴20年のバイク系ライターが感じたこと 発売前試乗!? モンキー125と「ボアアップした旧型モンキー」を乗り比べ! 新型は約40万円でもお買い得?
- 2018/07/11
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MotorFan編集部
ホンダ モンキー125がいよいよ7月12日(木)にリリース開始。発売を前に、モーターファンjpでは他媒体に先駆けてモンキー125をストリート試乗。加えて、“キャブレター仕様のモンキー(50cc)を125ccにボアアップ(正確にはボア・ストロークアップ)したチューニング車”との違いを検証してみた。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
【モンキー試乗記第一弾】発売目前の新型をた〜っぷり試乗! モンキー125で街に出た。
パワフルな125ccエンジンを搭載し、ポテンシャルの高い豪華な足周りを備えたモンキー125が登場する! という情報を聞いた時、モンキーカスタム歴20数年の筆者は思わず「う~ん」と唸り、こう思った。
「そんなことしたら、豪快にカスタムする必要がなくなってしまう」と。
後日、東京モーターショーや東京モーターサイクルショーで参考出品された125ccエンジン、前後ディスクブレーキ、倒立フロントフォーク等を装備したモンキー125を見て、それは確信に変わった。
モンキーといえば、筆者のように「カスタムしてなんぼ」というイメージを持っている人も多いはず。また、巷には「モンキー=可愛いフォルムの8インチが最高」という“8インチ支持派”も多数存在する。
「125cc化や足周りの強化など、カスタムして楽しい」「8インチのプリティな外観が魅力」のモンキーなのに…。いきなりパワフルな125ccエンジンに加え、強靭な倒立フォークや前後ディスクブレーキを与えられたモンキー125に、果たして「存在意義」はあるのだろうか?
「イジッてなんぼのモンキーなのに、もしも最初から“全部”揃ってたら、面白くなくなるんじゃない?」と、昔ながらのモンキーカスタマーである筆者は素朴に思ったわけだ。
そんな思いを、先日モンキー未経験者の20代のA君に話した。すると彼は、モンキー125を見て、下記のような感想を述べた。
「モンキー=イジッてなんぼって、一体誰が決めたんですか? マッチョなフォルムのモンキー125は、ノーマルのままでも十分イケテますよ。125ccだからパワーもあるだろうし、50ccと違って公道でも走りやすいはず。ボク的にこのスタイリングは全然OK。むしろ最初から色々揃っていてありがたいです」
さらにA君は続けた。「イマドキ、イジッてなんぼ、なんて思っている人は、あなた(筆者)のような“一部のコアな人”だけなんじゃないですか。モンキー125の場合、一般の人はノーマルでも十分満足すると思いますよ。特にボクのような世代(20代)は給料も安いから、カスタムにお金は掛けられないし」
オレを“一部のコアな人”だとぉー! 最近の若者はモンキーのことを何も知らないくせに、生意気を言うなー! と心の中で筆者が怒ったことはともかく。確かに仕事を持って間もない20代や、家庭を持ち奥さんや小さな子供を持つ30代の若い世代は、カスタムに掛けられるお金も限られるだろう。
平成生まれのA君には理解し難いだろうが、昭和40年前半生まれでバイクブーム真っ只中に運転免許を取得した筆者は、50ccの原チャリを速くすることに「男のロマン」を感じた世代。とはいえ、実際に50ccのバイクを125cc並みに速くしようとしたら、それ相応のお金が掛かる。まずは衣食住が優先。「男のロマン」云々などと言っている場合ではない。
「遅い50ccにお金を掛けて速くするよりも、最初から速い125ccを買って、必要だと思われる箇所のみにお金を掛けたほうが、合理的じゃありませんか(A君談)」
うーん。その合理的で“実用的な”考えは理解できなくもないが、それじゃあ何となく物足りない……。この感覚の違いは、世代間のギャップ。具体的には、子供の頃から消費=美徳だと刷り込まれた昭和生まれと、高度成長期&バルブ経済時代を知らない節約世代の平成生まれの差、というわけなのか。
たとえば50ccのモンキーを125cc並みに速くした場合、走行安定性を確保するために足周りの強化も必要だ。その場合、当然さらにパーツ購入費などお金も掛かるわけだが…。
ここで “一部のコアな人”である筆者の愛車、エンジン&足周りを125cc並みにチューニングしたマシンをご紹介しよう。
モンキー125と50ccから排気量アップした“ゴリラ125”は 「全体に掛かるお金」も大違い?
ゴリラはモンキーの兄貴分としてリリース。タンクやシート等の一部外装類を除き、ほぼモンキーと共通だ。筆者のゴリラは、ノーマル50ccから125ccにフルチューン。排気量アップのため、シリンダーヘッド、シリンダー、ピストン、キャブレター、クラッチ、ミッション、オイルポンプ、オイルクーラー装備等々、細部まで手が加えられている。ここではゴリラ125(タイトルには便宜上“ボアアップした旧型モンキー”と書きましたが)と呼ぶ。
排気量アップに伴い、足周りも徹底的に強化も済み。社外ステムに正立フロントフォーク&ディスクブレーキ、社外アルミスイングアーム、スポーツリヤショック、また走行安定性をアップさせるため、ホイールはノーマル8インチから社外アルミ10インチにアップしている。
これだけカスタマイズするのに、一体いくらかかったのか? ざっくりと試算してみよう。
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