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ホンダNSRといえばやっぱりロスマンズ! NSR80もNSR250R-SPは今でも憧れの存在。【月刊モトチャンプ 2019年12月号】

  • 2020/03/12
  • モト・チャンプ編集部
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NSR80(for Street)/NSR250R-SP(for Street)/NSR250R-SP(for Circuit)

近年では考えられないことだが、1980~90年代のレース界では、数多くのタバコメーカーがメインスポンサーを務めていた。中でも当時のライダーに鮮烈な印象を残したのが、ホンダと提携を結んだイギリスのロスマンズだ。

PHOTO:渡辺昌彦
REPORT:中村友彦

80~90年代のレースで圧倒的な強さを発揮

 現在はブリティッシュアメリカンタバコの一員になっているけれど、1890年にルイス・ロスマンが創設し、後に英国を代表するタバコ/ビールメーカーに成長を遂げたロスマンズは、80~90年代のレースシーンを語るうえで欠かせない存在だ。

 4輪では、F1:ウィリアムズ・ルノー、グループC:ポルシェ、パリダカ:ポルシェ/三菱、WRC:フォード/三菱など、さまざまなチームのメインスポンサーを務めた同社だが、2輪で協力関係を築いたのはホンダのみで、85~93年のWGPや世界耐久では、ロスマンズホンダが数多くの栄冠を獲得。NSRとVFRに同社のカラーが採用されたことも話題になった。いずれにしても当時を知るライダーなら、ロスマンズホンダの圧倒的な強さが、記憶に刻まれていることだろう。

 今回の取材に協力してくれた、新山下2りんかんの和泉さんもそんな1人で、現在所有する3台のNSRはすべてロスマンズカラーを選んだ。「僕がこの色にこだわる理由は、ライダーへの思い入れと言うより、デザインのカッコよさです。もともとブルーが好きということもありますが、ロスマンズはゴールドとレッドの使い方が絶妙。NSRにこれほどハマる色はないでしょう(笑)」

 なお80年代のホンダでは、社内の自販機でロスマンズを販売したことがあるものの、価格の高さとクセの強い味が仇になったようで、売れ行きはサッパリだったらしい……。

ロスマンズホンダが獲得した主なタイトル
●WGP500:1985年/フレディ・スペンサー、1987年/ワイン・ガードナー 1989年/エディ・ローソン
●WGP250:1985年/フレディ・スペンサー 1987年/アントン・マンク 1991&92年/ルカ・カダローラ
●世界耐久:1985年/ジェラード・コードレイ+パトリック・イゴア 1986年/パトリック・イゴア
●パリダカールラリー 1986年/シリル・ヌブー 1989年/ジル・ラレイ
●マン島TT・F1クラス 1985~87年/ジョイ・ダンロップ

OWNER 和泉敬俊(Takatoshi Waizumi)

NSR愛用歴が四半世紀に及ぶ和泉さんは、1973年生まれの46歳。2りんかん勤務歴もすでに四半世紀以上で、新山下店に設置された和泉さんプロデュースのNSR50/80/250Rパーツコーナーは、マニアなら一見の価値アリ!

新山下2りんかん

神奈川県横浜市中区新山下1-17-39
☎045-628-2681
https://2rinkan.jp/shop/209shinyamashita

新山下2りんかんの所在地は、山下公園や港の見える丘公園から徒歩10分、中華街から徒歩20分圏内。横浜観光を兼ねて来店するお客さんも多いそうだ。イエローハットと共用の4輪駐車場は、500台が駐車可能。

1992 HONDA NSR250R-SP[MC21]

和泉さんのメインの愛車はありとあらゆる部分にカスタムを施したこのMC21。FRPの外装はシルエットジャパンで、ロスマンズカラーの燃料タンクは92年型SP用。自らの手でOHとライトチューンを施したエンジンは、後輪で60ps前後を発揮。サーキット兼用だったので高回転型に仕上がっているが、この仕様のまま通勤や街乗りをすることもあるという。
300km/hスケールの速度計はK’sで、左上にはスロットルとRCバルブの開度計を設置。ハンドルはサンセイ、クラッチレバー+ホルダーはコーケンを選択。
ダミーサイレンサーエンドはライズオン製。内部にはテールランプが備わる。
1次圧縮を高めるため、エンジン吸気口にJhaのI.P.C.U.を設置。インマニはMC28用。フレームカバーはT2レーシングで、インナーフェンダーはコワース。

■SPEC
Jha製チャンバー+K&T製サイレンサー/99~01年型CB400SF 用フォークアウター/ RS250:NF5用フォークスプリング/オーリンズ製リヤショック&ステダン/ブレンボ製前後マスター&キャリパー/マジカルレーシング製バックミラー&スクリーン/ビート製バックステップ/テクノマグネシオ製ホイール/タイヤ:ダンロップα-14(前)120/60R17(後)150/60R17

1992 HONDA NSR250R-SP[MC21]

和泉さんのもう1台のMC21は、ストック部品を中心にしてゼロから組み上げたサーキット仕様。足周りパーツの多くは市販レーサーのRS250:NS5用。前側シリンダーヘッドをセンタープラグ化していることは、公道使用と同様。形になったばかりなので、これからセッティングを楽しむそうだ。
ガルアームのMC21とは異なり、同年代のRS250用スイングアームはストレートタイプ。バックステップとステダンはHRC製だ。

■SPEC
Jha製チャンバー/シルエットジャパン製シートカウル/ RS250:NF5用ステム+フォーク+スイングアーム+マグホイール+ブレーキキャリパー+IGコイル/ HRC製ハーネス+吸気系キット+F3用リヤショック/ブレンボ製ラジアルマスター/アントライオン製レバー/アクティブ製ハイスロ/POSH 製水温計/タイヤ:ダンロップα-13SP(前)110/70R17(後)150/60R17

1995 HONDA NSR80[HC06]

2台のMC21ではシャシー中心のカスタムを行なったが、NSR80は徹底的なエンジンチューンを実施。SS Junの93ccキットやビッグリードバルブ、HRCのNSR mini用ラジエターに、SPタケガワの6速クロスミッション+乾式クラッチなどを投入。サーキットでの最高速は130km/h近くまで達したという。
シートカウルは社外品だが、ロスマンズカラーのフェアリングと燃料タンクは、94年型NSR50の純正。

■SPEC
BRD製SPチャンバー+Jha 製サイレンサー/ケーヒン製PWKφ28キャブレター/T-SPEC製カーボンタンクカバー/RH松島製Fフェンダー/アドバンテージ製フロントブレーキキャリパー+ディスク/ハイパープロ製ステダン/ブルーエンジェル製ガルアーム/ SSJunダイレクトポート加工/ビート製バックステップ/タイヤ:IRCMBR750(前)100/90-12(後)120/80-12

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モトチャンプ2019年12月号

おかげさまで創刊500号

・国内発売前だけど激走 ADV150徹底試乗
・フレームもタンクも手作りで縮小!? 70%モンキー現る
・ミニバイクの名車を語ろう
・時代に愛された“人気の原付”をいま振り返る
・カブマニアが激論! NEWハンターカブ続報!

・特別付録 青春 ミニバイクカタログ
 1982年~2019年まで 約400台が大集合!

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