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2020モーターファンテックエキスポ:株式会社ヴァレオジャパン ヴァレオ:群馬大学と日本初の48V EV 4WD軽トラックを共同制作
- 2020/06/15
- Motor Fan illustrated編集部
ヴァレオの日本法人である株式会社ヴァレオジャパン(東京都渋谷区、代表取締役社長アリ オードバディ)と国立大学法人群馬大学「次世代モビリティ社会実装研究センター」(群馬県前橋市、センター長:太田 直哉、以下:CRANTS)は、日本初の 48 ボルト四輪駆動電気自動車(以下:48V 4WD EV)の軽トラックのテストカーを共同で制作しました。
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■ EV/HVシステム
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□ その他
大気中の温室効果ガスの増加が地球規模で懸念される中で、車両からの CO2 排出量の削減は自動車業界が直面している大きな課題の一つです。厳しさを増す CO2 排出量の規制に対応するために、自動車メーカー各社は電動化に取り組まざるを得なくなっています。高電圧のシステムより廉価に電動化を可能にする 48V システムは欧州・中国で導入が始まっており、日本でも注目を集めつつあります。そこで、48V システムで世界をリードするヴァレオは、48V 4WD EV システムの搭載を提案します。
今回、ヴァレオと CRANTS が共同で制作した 48V 4WD EV には、ヴァレオの 48V 電動モーター(eDrive)15kw を前後軸に 1 台ずつ配置し、DC/DC コンバーターを 1 台搭載しています。今後、走行試験を重ねて検証していきますが、最高時速 100km/h で 100km の距離を走行することを目標としています。発進時の加速性能と走破性に優れた 4WD EV を手に届きやすい価格で実現する 48V システムは、クリーンで廉価な EV 軽トラックを実現するソリューションです。さらに、今後登場する軽自動車より小さくて手軽な新区分の小型ニューモビリティ車両に搭載することも可能です。
48V 電動アクスル eDrive light
48Vのベルトレス・モーター・ジェネレーターをベースにしたフル推進システム
・L7e、軽自動車、LSEVなどのパワートレインとして最適なソリューション
・最大出力 15kW、定格12kW 最大重量1200 kgの車両に対応
・高出力密度の水冷式永久磁石モーターとエレクトロニクス
・アフォーダブルなマイルドハイブリッドの電動化ソリューションからの派生
・市街地走行を可能にする性能を確保
・軽量(~25kg以下)、コンパクトで搭載が容易
・モジュラー構造:下位クラスへの出力調整可能
低電圧の 48V システムは、現在、日本におけるハイブリッドカーや EV の中心となっている高電圧に比べて、システムコストを廉価に抑えることができます。電線の周囲を特に保護する必要がなく従来の 12V と同様に扱うことができますが、60V 以上の高電圧システムでは、潜在的な危険性を排除するために絶縁システムを施すことが法規で義務付けられています。48V システムが軽量かつ廉価になるのは、絶縁部材が不要であることも理由の一つです。
お問い合わせ先:パワートレインシステムズ・筏 洋一郎
yoichiro.ikada@valeo.com