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ホンダ ホンダ CR−V e:FCEV 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/11/21

ホンダ CR-V e:FCEVの新型モデル情報を紹介します。ホンダ CR-V e:FCEVの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。ホンダ CR-V e:FCEV新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

ホンダ CR-V e:FCEV新型モデルの概要

ホンダ CR-V e:FCEVは、6代目CR-Vをベースにした燃料電池車。6代目CR-Vはもともと北米エリアや中国などで販売しているが、日本ではこのFCEVのみをラインアップする。

日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車で、2024年7月19日に発売。一充填走行距離は約621km、一充電走行可能距離は約61kmを実現した。

自治体や企業、そして一般向けにリース形式で販売。SUVならではのユーティリティやパッケージが、個人ユーザーの多様なニーズにも応えてくれる。

では、さっそく、CR-V e:FCEVの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに見ていこう。

ホンダ CR-V e:FCEVの外観・内装デザイン

開発コンセプト「E-Life Generator」をエクステリアデザインにも反映させたホンダ CR-V e:FCEV。乗る人の知的で美意識の高いライフスタイルが映え、憧れの存在として見られるようデザインを仕上げたという。外観のほか、内装デザインの注目ポイントにもスポットを当てて、CR-V e:FCEVの個性を見ていこう。

外観:知的な佇まいが印象に残るルックス

力強いグリルを特徴とするアイコニックなフロントデザイン。グリルの開口は大きくするほど空気抵抗が増してしまうため、事実上の開口は必要な大きさに抑えているという。シビックやアコードなど最新のホンダ車と共通イメージで仕上げたフロントマスクは注目のポイントのひとつだ。

サイドビューは、前後フェンダーガーニッシュとサイドシルをボディ同色として、伸びやかでクリーンな印象を作り出した。リアビューは個性あふれる仕立てで、リアコンビネーションランプのレンズはクリアタイプ。ライセンスガーニッシュはブラックだ。リアエンドのロア部分(下側部分)は、エキゾーストパイプを必要としないFCEVならではのすっきりとした横基調のデザインが特徴になっている。

内装:上質かつタフな印象のモダンさを追求

インストルメントパネルは、最新のホンダ上級モデルと共通する緻密なハニカムデザインを採用。インテリア全体は、ゆとりと落ち着きに満ちた上質なムードを演出していて、ブラックで統一したモダンなコーディネートだ。

運転席の正面は、10.2インチのデジタルグラフィックメーター。先進感に満ちた大型タイプで、パワー/チャージメーターやHonda SENSINGの制御情報なども映し出し、シンプルな表示で視認性も高めたデザインだ。

シフターにボタン式のエレクトリックギアセレクターを用いて、センターコンソールをすっきりした印象に仕上げた。

ホンダ CR-V e:FCEVのサイズ・室内スペース

主要メカニズムを効率よく配置したうえで、使い勝手と安心感に配慮したパッケージングを採用したホンダ CR-V e:FCEV。ボディの実際のサイズは取り回しに関係するだけに注目したいポイントだ。また、快適性を左右する室内スペースや収納についても見ていこう。

ボディサイズ:先代に比べて全長を200mm延長

堂々とした佇まいが印象的なCR-V e:FCE。モデルチェンジのたびに大型化するモデルが多いが、クリエイティブ・ムーバーを銘打った初代CR-Vの軽快なイメージから脱しているように見える。実際、ボディサイズは全長4805㎜×全幅1865㎜×全高1690㎜、ホイールベース2700mmとなる。先代モデルに対して全長は200mm延長していて、ホイールベースも40mmの伸長だ。

全幅1865mmは、トヨタRAV4のアドベンチャーと同寸法(ほかのRAV4のグレードは1855mm)。CR-VだけでなくRAV4も同じように大型化しているのだが、実際、このサイズになるとやはり狭い道でのすれ違いなどで気を使うケースが少なくないだろう。

室内スペース:居住性を犠牲にしないメカニズム配置

FCスタックを核とする燃料電池システムと、モーターやギアボックス、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した駆動ユニットを組み合わせ、フロントフード下に集約。居住スペースへの影響がない設計だ。

また、プラグイン機能のバッテリーを含む大型のIPU(インテリジェントパワーユニット)は、車両の中心付近に可能な限り低く設置。水素タンクは2基で、それを後車軸付近に搭載する。

先代モデルに対して全長の延長(200mmプラス)、ホイールベースの延長(40mmプラス)を実施したうえ、全幅を10mm拡大。空間の前後左右にゆとりを確保した設計だ。

室内長は1925mm、室内幅は1565mm。これらの寸法はシビックを少し上回り、室内高のゆとりもあるため、余裕の居住空間に仕上がっている。

収納スペース:水素タンク搭載でも使いやすい荷室

水素タンクのうち1つをリアシートの背面である荷室部分に設置。その分、荷室は制約を受けるが、フレキシブルボードを装備することで、荷室を上下2段に分けて使えるようにしたのが特徴だ。フレキシブルボードを上段にした際の荷室長は840mm以上あり、リアシートをフォールダウンすれば連続した広いスペースが生まれる。

フレキシブルボードを下段配置すれば、リアシートを立てた状態でも積載性能を確保され、ゴルフバッグ(9.5インチ)3個を収納できるゆとりのスペースだ。

ホンダ CR-V e:FCEVの性能・燃費・装備

SUVとしての安心感や快適性と、操る楽しさを兼ね備えるCR-Vをベースに、モーター駆動のFCEVならではのスムーズでトルクフルな走りを性能の面でも追求したホンダ CR-V e:FCEV。水素を用いるわけだが、その燃費の性能、加えて、安全デバイスを含めた装備・機能についても、ここで確認していこう。

走行性能:スムーズで安心感の高い走りを追求

最高出力130kW(177ps)、最大トルク310Nmを発揮する駆動用モーターを搭載。走り出しから最大トルクを発揮し、力強くスムーズな加速をもたらす。

シーンや気分に応じて走りのキャラクターを選択できるドライブモードスイッチを採用。SPORT、NORMAL、ECON、SNOWの4つの走りを選択できる。

パドル操作によってアクセルオフ時の回生ブレーキ量を4段階で調節できる減速セレクター。パドルをメタル製としたことで、質感と操作時の剛性感を高めているのも注目したいポイントだ。

FCEVパワーユニットの構成要素で、重量物である水素タンク2本と大容量IPUを、可能な限り低く、かつ車両中心近くに搭載。低重心・低慣性化を図ったことで、重厚で上質な乗り味とリニアなハンドリングを実現した。また、トレッドを前後とも10mm拡大。安定した走りに繋げている。

サスペンションには、入力に応じて減衰力を変化させ、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立する振幅感応型ダンパーを採用した。細かな振動を吸収して快適な乗り心地を提供。同時に、コーナリングでは進入から立ち上がりまでコントロールしやすい優れた接地性を発揮する。

安全性能:ACCをFCEVの特性に合わせ最適化

先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備。渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)には、加減速や電動パワーステアリング設定など、FCEVの特性に合わせた制御の最適化を行っている。

●Honda SENSING搭載機能
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・後方誤発進抑制機能
・近距離衝突軽減ブレーキ
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
・車線維持支援システム(LKAS)
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
・トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
・ブラインドスポットインフォメーション
・パーキングセンサーシステム
・後退出庫サポート

燃費性能:充給電機能を持つFCEV

外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車、CR-V e:FCEV。FCEVならではの長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特徴を持ち、さらに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性をさらに高めているのが注目ポイントだ。

一充填走行距離は約621km。一充電走行可能距離は約61kmを実現している。

水素による発電電力と、充電バッテリーからの電力を組み合わせ有効に活用する、エネルギーマネジメントモードを装備。日常走行ではバッテリーに蓄えた電気のみでEV走行、休日のレジャーなどではFCが発電する電力も合わせて長距離ドライブ、といった移動の用途や運転状況に合わせてエネルギーの使い方を選択できる。

AC100V電力が取り出せるAC車外給電用コネクター「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」を標準装備。1500Wまでの消費電力に対応していて、アウトドアなどのレジャーや停電時の電源として活用できる。

装備・機能:BOSEサウンドシステムを標準装備

Honda CONNECT対応ナビゲーション、左右独立温度コントロール式フルオートエアコン、プライムスムースシート、運転席8ウェイ&助手席4ウェイのパワーシート、運転席4ウェイ電動ランバーサポート、運転席&助手席シートヒーターなどを採用する。

12個の高性能スピーカーからなるBOSEプレミアムサウンドシステムを標準装備。20cm口径15L大容量サブウーファーボックスも採用するから、迫力の重低音も味わえる。

また、ワイヤレス充電器、マルチビューカメラシステム、18インチアルミ(タイヤサイズは235/60R18)、カラードテールゲートスポイラーなども装備した。

ボディカラーは、プラチナホワイトパールと、メテオロイドグレーメタリックを用意している。

ホンダ CR-V e:FCEVおすすめポイント要約

強力モーターによるスムーズで力強い走りが魅力のCR-V e:FCEV。SUVならではのユーティリティやパッケージング、そして外部から充電可能なプラグイン機能を備えるのも注目ポイントだ。

補助金も適用されるものの、800万円を超えるプライス(809万4900円)。リース販売となる。バッテリーEVの失速で、注目度が増しているFCEVだが、こちらも水素ステーションの普及といった課題がある。検討する際、近隣の水素ステーションについて確認する必要がある。近くにあっても営業時間が短いケースがあり(営業日が限られている場合もあり)、利用する水素ステーションについて詳細の確認が必要だ。ディーラーでそのあたりをしっかり聞き出すとよさそうだ。

リース販売のみであるため、中古車での流通は現段階では見えない。発売から間もない現段階では、新車での検討が基本にはなってしまいそうだ。

ホンダCR−V e:FCEV 2024年7月発売モデル

ベースグレード

価格 809万円
排気量 0cc
駆動方式 FF
最高出力 - ps(- kW)/-rpm
最大トルク kg・m(- Nm)/-rpm
乗員 5名
燃費 -

ホンダCR−V e:FCEVの歴代モデル

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