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2020モーターファンテックエキスポ:ダイセル・エボニック株式会社 ダイセル・エボニック:高機能樹脂による新たな付加価値の創造
- 2020/06/03
- Motor Fan illustrated編集部
昨今の自動車は一層の安全性が求められることにより車体重量は年々、重くなっています。一方で、依然として燃費、デザイン性の追求もされている状況です。そのようなニーズに対応出来るアイテムとして、今回、弊社は製品の長寿命化、軽量化、小型化、デザイン性を柱とした4つのコンセプトにてアイテムをご紹介させて頂きます。
□ 安全
□ 環境・エネルギー・資源
■ エンジン・トランスミッション
■ EV/HVシステム
□ 実験・計測・車両開発・生産・製造
□ 情報・通信・エレクトロニクス
■ その他
■ 燃料配管向け 低溶出、導電性MLT 4840
MLT 4840は従来のフッ素系樹脂を最内層に使用していたチューブと同レベルのバリア性に優れています。これによりインジェクターからのガソリン噴射の時に、それを阻害する溶出物発生を低減することが可能です。またMLT 4840は配管内の静電気発生を抑制する導電性も兼ね備えた特徴をあるため、特定地域における規格や安全性を担保することが可能になります。また、従来のゴムや鉄管からの置き換えをすることで軽量化にも大幅に貢献することが出来ます。
■ 複雑形状に対応可能なサクションブローの冷却配管
今後の自動車のEV化を見据え、冷却配管用途でサクションブロー対応可能なナイロン12、ナイロン612のグレードです。サクションブロー成型は、蛇腹や曲率が大きいような複雑な形状に対応することが可能です。またこれにより、二次加工が不要、二次加工時の材料置き場の確保も不要になるためシステムコストの削減に繋がります。一方で、ナイロン12、ナイロン612は低温衝撃性や、耐薬品性に優れているため、耐加水分解性に優れたグレードを使うことで冷却配管樹脂が実現可能となります。これにより軽量化にも寄与します。
■ PEEK製のギアによる小型化、軽量化、静粛性を実現
現行使用のギアが金属製の場合、PEEKを代替することで軽量化と同時に、ギア同士が噛み合った際の静粛性を実現することが可能です。また現状、PA66やPOMの樹脂ギアからの置き換えの場合、PEEKを使用することで現状と同じトルクを維持しながら、ギアをコンパクトにすることが可能です。加えて、PEEKは耐熱性、強靭性に優れているため、自動車等における高温や高荷重などのあらゆる厳しい環境下の使用が可能なアイテムです。
■ バリエーションに富んだアクリル樹脂 プレキシグラス
① 深い漆黒感のあるピアノブラック
デザイン性が優れた色合いです。これにより塗装などのコーティングが不要になるためシステムコストの低減が可能です。
② IR波長領域に対応したアクリル樹脂
弊社グレードの中には、IR波長領域(≒905nm)を透過するグレードが存在します。これによりセンサーカバー等の内部デバイスを隠すように見せることが可能となり、空間内部をスタイリッシュに見せることが可能です。
③ 均一発光かつ、光学ムラのないアクリル樹脂
その他、バックライト、エッジライト向けに綺麗にムラなく、発光をさせる導光グレードが多数あります。デザイン性の富んだ外装設計が可能です。
お問い合わせ先:ダイセル・エボニック株式会社 伊東 浩明
h.ito@evonik.daicel.com