Light Weight for automobile applications using Canon Fiber reinforced Sheet Molding Compound 炭素繊維(SMC)を使ったレクサスLCのドアインナー 三菱ケミカル
- 2019/05/23
- Motor Fan illustrated編集部
軽量化素材として長年期待されている炭素繊維(CFRP=炭素繊維強化プラスチック)。コスト高ゆえになかなか本格普及しないが、少しずつ量産車での採用も増えている。三菱ケミカルの炭素繊維がレクサスLC500、LC500hのドアインナーに採用されている。
レクサスLCに採用された炭素繊維はSMCとよばれるもの。SMCとはシートモールディング・コンパウンドのことで、短繊維の炭素繊維を使う素材だ。SMCは、オートクレーブで成形するものと違って、ハイサイクル成形が可能。汎用油圧プレス成形機の転用が可能で、複雑形状にも対応できる。したがって、オートクレーブ製法と比較してかなり低コストで作ることができるのだ。今回のLCでは、STR120N131という素材が使われた。
レクサスLCのドアインナーとラゲッッジインナーの他にも、プリウスPHVのバックドアに採用されたことで話題になった。
低コストなSMCと高性能だがどうしても高コストになってしまうオートクレーブ製法の間を埋めるために三菱ケミカルが開発したPCMという製法で作ったトランクリッドも展示されていた。
PCMとは、プリプレグ・コンプレッション・モールディングの略称で、ハイサイクル成形と汎用プレス成形機で成形できるというメリットと超硬化プリプレグを使うことで炭素繊維が持つポテンシャルを十分に活かせるという、新しい技術だ。
今回展示されていたのは、現代ジェネシスG70スポーツのプロトタイプのトランクリッド。インナーはSMCでアウターがPCM製法で作ったものだ。スチール製と比較して、インナーで3.3kg、アウターで3.5kgの軽量化ができたという。トランクリッドで6.8kgの軽量化効果は非常に大きい。
SMCに続いてPCMも普及段階に入りつつあるようだ。
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア
日本ガイシ株式会社
研究開発<セラミック膜(膜反応器)>
年収
450万円〜800万円
勤務地 愛知県名古屋市須田町2番56号本社に配属...
この求人を詳しく見る
ヤマハ発動機株式会社
工場施設管理<第3種電気主任技術者以上>
年収
400万円〜600万円
勤務地 静岡県磐田市新貝2500本社に配属予定です。
この求人を詳しく見る
日本ガイシ株式会社 研究開発<セラミック膜(膜反応器)>
年収 | 450万円〜800万円 |
---|---|
勤務地 | 愛知県名古屋市須田町2番56号本社に配属... |
ヤマハ発動機株式会社 工場施設管理<第3種電気主任技術者以上>
年収 | 400万円〜600万円 |
---|---|
勤務地 | 静岡県磐田市新貝2500本社に配属予定です。 |