ルネサス:IoTシステムの迅速な開発、試作を可能にする、モジュール式開発プラットフォーム「クイックコネクトIoT」を発売
- 2021/07/08
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MotorFan編集部

ルネサス エレクトロニクスは、IoTシステムの迅速な開発、試作を可能にする、革新的なIoTシステム設計プラットフォーム「クイックコネクトIoT」を発売した。
クイックコネクトIoTは、ルネサスのマイコン開発ボードと、それに接続できる標準化されたインタフェースの小型ボードで構成されている。第一弾として、センシング用途に向けて、ルネサスのセンサを搭載した各種センサモジュールとソフトウェア群の提供を開始した。これにより、センサとマイコンを簡単に組み合わせられるだけでなく、ソフトウェアコーディングの負荷を大幅に軽減できるため、カスタムIoTシステムの開発、試作を迅速かつ容易に行うことができる。
クイックコネクト IoTの構築にあたっては、Pmodペリフェラルモジュールを規格したDigilent, Inc.社と協力し、GPIOによるスタンバイ制御やリセット制御による低消費電力化など、より広い範囲をカバーし柔軟性を高めるために、新たな拡張用I2C Pmodインタフェース「タイプ6A」を開発した。ルネサスは、このPmod 6AコネクタをセンサPmodやマイコン開発ボード用の標準インタフェースとして装備する。これにより、ユーザはIoTプロトタイプ設計に最適なモジュールを組み合わせて柔軟に評価することができる。マイコン開発ボードに、センサモジュールと通信モジュールをPmodコネクタで接続することにより、センシング、信号処理(マイコン)、通信機能を持つカスタムIoTシステムを早期に実現可能だ。また、Pmodをカスケード接続することにより、さらに柔軟にセンサを追加して評価することができる。
ルネサスはまた、ソフトウェア開発の負荷軽減のために、多種多様なセンサのための共通のソフトウェアAPI(Application Program Interfaces)とHAL(Hardware Abstraction Layer)のコードを再定義し、ルネサスの統合開発環境であるe2 studioに組み込んだ。これにより、ユーザは何百行ものドライバコードを書いてテストする代わりに、使いやすいGUIを通してセンサを選択し、数行のコードを書くだけでセンサを利用可能になるため、開発期間を大幅に短縮できる。
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