車載ディスプレイ用オーバーレイパネル向けに開発中、センサー機能の補助も 光を制御することで狙った反射・色・透明性を実現する「紫外線硬化型光干渉塗料」…日本ペイント【第10回高機能素材Week】
- 2019/12/18
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遠藤正賢
幕張メッセで12月4~6日に開催された、業界関係者を対象とする材料・加工機械の総合展示会「第10回高機能素材Week」(注:業界関係者向け商談展のため一般および18歳未満の入場不可)。
同展示会は「第10回高機能フィルム展」「第8回高機能プラスチック展」「第6回高機能金属展」「第4回高機能セラミックス展」「第3回接着・接合EXPO」「第2回高機能塗料展」「第29回液晶・有機EL・センサ技術展」「Photonix2019」の8種類で構成されている。
このうち「第2回高機能塗料展」には、大手国産塗料メーカーの日本ペイントが出展。車載ディスプレイ用オーバーレイパネルを主用途として開発中の「紫外線硬化型光干渉塗料」を参考出品した。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
この塗料は車載ディスプレイ用オーバーレイパネルの黒印刷層、透明基材、ハードコート層の上に塗布し、光干渉層を形成することで、反射光の強さと波長、透過率を制御するもの。
具体的には、反射光を低減して映り込みを減らし、逆に増幅することで金属のような光沢感を実現。また光の波長を増減して、顔料を用いることなく任意の色を表現する。そして、センサーが必要とする波長の光をより多く透過させたり遮ったりすることで、より高精度に検知することを可能にする。
会場にはディスプレイとスイッチを内蔵したオーバーレイパネルの試作品とカラーサンプルを用意。独特な色合いを持ち、1枚のパネルの中でグラデーションを持たせることも可能なため、これまでにない質感を表現できることを示していた。
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