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「原付1種(50cc)の2種登録」は市役所で手続き。わずか15分で完了! 【原付1種→2種に】50ccのモンキーを“110cc”に、市役所で登録変更してみた

  • 2019/06/15
  • MotorFan編集部 北 秀昭
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市販のボアアップキット等を使って、50cc(原付1種)を110ccや125ccに排気量を変更した場合、住民票のある市区町村の役所や役場に行って、「2種登録」する必要あり。原付1種の50ccモンキーを、原付2種に登録変更したリアルな体験をレポートします!
PHOTO/REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)

市区町村が管轄する「原付」のナンバープレートの種類とは?

▲第1種原動機付自転車のナンバープレート(白)。総排気量50cc(定格出力0.60kW)以下に適合。
▲第2種原動機付自転車のナンバープレート(黄色)。総排気量が50cc(定格出力0.60kW)を超え、90cc(定格出力0.80kW)以下に適合。90ccの2ストスクーターやカブ90(郵政カブなど)などが絶版となって以来、あまり見かけなくなった。

▲第2種原動機付自転車のナンバープレート(桃色)。総排気量が90cc(定格出力0.80kW)を超え、125cc(定格出力1.00kW)以下に適合。人気のスーパーカブ110やクロスカブ110、モンキー125などが、このナンバーにカテゴライズ。
 「道路運送車両法」において、50cc以下のバイクは「第1種原動機付自転車=原付1種」、50cc超~125cc以下のバイクは「第2種原動機付自転車=原付2種」に分類。

 ナンバープレートは、各排気量によって、ホワイト、イエロー、ピンクの3カラーに分けられています。

50ccのモンキーを110ccにボアアップ。公道走行のため、市役所へ“2種登録”に行ってきました!

排気量アップのため、モンキーに組み込んだ市販のエンジンパーツ群。
排気量アップの作業風景。作業はすべて筆者が実施。

 市販のボアアップを使い、50ccのモンキーを110ccに排気量を上げてみたところ…。大幅にパワーアップして、走りは激変! たとえば50ccのノーマルモンキーがママチャリだとしたら、110ccは本格派ロードバイクのよう。たった60ccの違いですが、動力性能には、驚くほどの差があります。

 50ccである原付1種の排気量をアップして公道を走るには、必ず原付2種に登録変更する必要があります。なお、125cc以下のバイク(原付1種と原付2種)を管轄しているのは、各市区町村。

 今回は、モンキーを登録してある某市役所に出向き、原付の2種登録を行いました。

市役所の「市民税課 諸税係」で登録。手続きは、わずか15分で完了!

写真は筆者の地元の市役所の外観。趣のある旧い建物なので、ドラマのロケ等にも頻繁に使われています。
 市役所に行く前に、まずは電話で「原付1種から、原付2種に登録変更は可能か?」を市役所の担当部署に確認。返答は「可能です」とのこと。

 ちなみに市区町村によっては、「認めていない」ところもある模様なので、事前にしっかりと確認しておいたほうが無難です。

 早速、市役所の担当者に指示された、モンキーに付いていた白ナンバー(自賠責保険のステッカーは剥がしておくこと)、原動機付自転車標識交付証明書、納税証明書、運転免許証、印鑑を持って市役所へGO。

 市区町村によって、用意するものが異なるので注意が必要(エンジンを載せ替えた場合、載せ替え後の写真が必要等々)。こちらも事前に電話で確認しておくことが大切です。

 まずは、受付で案内された「市民税課 諸税係」に行き、所定の書類に必要事項を記入します。

▲写真は排気量変更届の一例。各市区町村によって様式は異なります。

写真は2種登録に変更後の「原動機付自転車標識交付証明書」
 申請の手続きや申請書類は、各市区町村の役所や役場によって異なります。

 今回は、申請書類に必要事項を記入して提出。50cc時代の原動機付自転車標識交付証明書や白ナンバープレートを返却すると、その場で新規の原動機付自転車標識交付証明書、またピンクナンバープレート(110ccに変更したので)を交付してもらいました。

 手続きは、わずか15分で終了。当初は「なぜ排気量を変更したんですか?」「自分で作業したんですか?」等々、いろいろツッコまれることを予想していたのですが…。意地悪な質問等は一切なし。至って事務的に処理されましたことに、少々拍子抜けしました。

 ちなみに新しいナンバーの交付時には、新品のナンバープレート取り付け用ボルトも無料で頂きました!

注:原付2種の運転には、普通自動二輪(小型限定)以上の免許が必要です。

原付2種の登録変更後に行うこととは?

50ccの白ナンバーから、110ccのピンクナンバーになったモンキー。
 2種登録終了後は、ナンバープレートが変わったので、自賠責保険や任意保険の登録変更手続きが必要です。手続きは、加入したバイクショップ、もしくは自分が加入している最寄りの保険会社や保険代理店で行います。

 筆者は自賠責保険&任意保険とも、加入したバイクショップで行いました。「どこで手続していいか分からない」という場合は、自賠責証明書や任意保険の証書に記載されている電話番号に問い合わせてみましょう。

 自賠責保険や任意保険の登録変更手続きが終了すれば、原付2種の手続きは終了です。

原付2種の目印にもなる「原付2種ステッカー」とは?

原付2種のクロスカブ110。フロントフェンダーには、白の原付2種ステッカーが貼られている。
 原付2種に変更した場合、原付2種ステッカーをフロントフェンダー(白マーク)と、リヤフェンダー(白い△マーク)に貼ることをオススメします。原付2種ステッカーは各パーツメーカーから発売。バイク用品店などで、手軽に入手可能です。

 原付2種ステッカーは、ナンバープレートの色以外で、原付1種と原付2種を見分けるためのもの。「貼っていなければ違反となり、反則金が発生する」等の法律的な強制力はありませんが、警察に止められた時にツッコまれるのも面倒なので、貼っておくほうが無難でしょう。

スーパーカブ50(ノーマル)のリヤフェンダー。
原付2種ステッカー(白い△マーク)が貼付されたスーパーカブ110(ノーマル)のリヤフェンダー。

デイトナ製「原付二種表示ステッカーベース フラットタイプ(799円」
 なお、リヤフェンダーのレス化等で、原付2種ステッカー(白い△マーク)を貼付できない場合は、市販のベースプレート(写真はバイク用パーツメーカーの大手であるデイトナ製のもの/汎用)を使ってみるのもオススメ。

 筆者のモンキーは、ノーマルのリヤフェンダー後端をチョップ加工しているため、原付2種ステッカーをフロントフェンダーのみに貼付。近日中にベースプレートを使い、リヤ部分にも原付2種ステッカー(白い△マーク)を貼付したいと思っています!

≪原付1種の2種登録は、ココに注意!≫
一部の市区町村によっては、原付1種の2種登録変更が「違法改造」と見なされ、申請に時間がかかる。もしくは認めていないところもある模様。2種登録したい人は、「自分の50ccを登録している自治体は大丈夫か?」を事前に確認しておくことが大事です。

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