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【実走燃費は19.8km/L】 4気筒より荒々しい。でも普段使いにちょうど良い。MT-09は日常を楽しむ天才だ。/ヤマハ・MT-09

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⚫️ディテール解説

斬新なフロントマスクを魅せるLED4灯式ヘッドランプまわり。シンプルなネイキッドフォルムを構成する中で、個性を主張するポイントになっている。
鮮やかなバーミリオン(朱色)のキャストホイールが強烈なアクセントを放つ。フロントフォークはφ41mm倒立式で作動ストロークは137mm。プリロードと伸び圧減衰力調整機能付き。φ298mmフローティングローターにはラジアルマウントされた対向4ピストン油圧ブレーキキャリパーを組み合わせる。
傑作と評して良い、直(並)列3気筒845cc狭角4バルブ・ツインカムの水冷DOHC燃料噴射式エンジン。低〜中回転の実用域においても美味しい出力特性を発揮する。
QSS(クイック・シフト・システム)が採用され、シフトアップ操作でクラッチ操作不要にサポートしてくれる。
リヤはリンク式モノクロスサスペンション。水平近く前傾搭載されたリヤショックユニットが車体中央部から覗く。プリロードと伸び側減衰調節が可能。SP仕様にはオーリンズ製ユニットを標準装備。リモート式プリロード調整や、伸び圧減衰力も細かく調節できる。
エキゾーストパイプ一体型3into1マフラー。表面にはナノ幕コーティング処理が施されている。スイングアームは高剛性を稼ぐ外側締結方式を採用。リヤの油圧ディスクブレーキは、φ245mmディスクローターにNISSIN製ピンスライド式キャリパーを採用。
フラットに近いアップハンドルはテーパー状のアルミ製パイプバーを使用。ステアリングまわりはすっきりとシンプルにデザインされている。
ホーンボタンはやや右寄りにレイアウト。ヘッドライト光軸の上下を切り替えるディマースイッチの右横に並んでいるのは、トラクションコントロールの強弱2段切り替えスイッチ。長押しでOFFすることも可能。
ハンドル右側のスイッチは、赤いのがエンジン・キルスイッチと始動用。下が横スライド式のハザードスイッチ。真ん中の丸いボタンスイッチはD-MODE切り替え用でエンジンの出力特性が A、STD、Bから選べる。
左のイグニッションスイッチとスペースを分け合うように右側にオフセットされた小型フル液晶マルチファンクションメーター。
比較的フラットに連続するダブルシート。クッションはやや固めな感触だが、広い面で尻が支えられる感じ。体重移動もしやすかった。
シートは前後一体式。キーロックを解除すると脱着できる。シート下のスペースはご覧の通り、後部に若干の空きがある。
LEDを使ったテール&ストップランプ。写真は通常走行時。ストップランプは中央部が追加点灯する。ウインカーは一般的な電球タイプだ。
ナンバープレートとセパレートされたショートフェンダーはスイングアームから伸びた専用のアルミ鍛造ステーで片支持される方式。
ガッチリとワイドな燃料タンク容量は14L。ご覧の通り乗車部分は意外とスマートにくびれたデザインで親しみやすい乗り味に貢献している。

◼️主要諸元◼️

認定型式/原動機打刻型式 :2BL-RN52J/N711E
全長/全幅/全高 :2,075mm/815mm/1,120mm
シート高 :820mm
軸間距離 :1,440mm
最低地上高: 135mm
車両重量 :193kg
燃料消費率*1:
 国土交通省届出値 定地燃費値*2:29.4km/L(60km/h) 2名乗車時
 WMTCモード値 *3:19.7km/L(クラス3, サブクラス3-2) 1名乗車時
原動機種類:水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒数配列:直列, 3気筒
総排気量 :845cm3
内径×行程:78.0mm×59.0mm
圧縮比:11.5 : 1
最高出力 :85kW(116PS)/10,000r/min
最大トルク:87N・m(8.9kgf・m)/8,500r/min
始動方式 :セルフ式
潤滑方式 :ウェットサンプ
エンジンオイル容量:3.40L
燃料タンク容量:14L(無鉛プレミアムガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式:フューエルインジェクション
点火方式: TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量/型式 :12V, 8.6Ah(10HR)/YTZ10S
1次減速比/2次減速比 :1.680/2.812
クラッチ形式 :湿式, 多板
変速装置/変速方式:常時噛合式6速/リターン式
変速比: 1速:2.666 2速:2.000 3速:1.619 4速:1.380 5速:1.190 6速:1.037
フレーム形式 :ダイヤモンド
キャスター/トレール :25°00′/103mm
タイヤサイズ(前/後):120/70ZR17M/C (58W)(チューブレス)/ 180/55ZR17M/C (73W)(チューブレス)
制動装置形式(前/後):油圧式ダブルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後):テレスコピック/スイングアーム(リンク式)
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ :LED/LED×2
乗車定員 :2名

◼️ライダー・プロフィール

元モト・ライダー誌の創刊スタッフ編集部員を経てフリーランスに。約36年の時を経てモーターファンJPのライターへ。ツーリングも含め、常にオーナー気分でじっくりと乗り込んだ上での記事作成に努めている。

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