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身のこなしの軽い車体で走りも軽快!

 眺めるのはほどほどにして、いよいよ走ってみましょう。懐かしい気さえしてくるではありませんか、冷間時はチョークレバーを引っ張り、エンジンを始動します。セルモーターは搭載していて、目覚めも快調。キャブだからといって始動性が劣るなどということはありません。

 シングルエンジンらしい歯切れのよいサウンドが心地よいではありませんか。月木レーシングからリプレイスマフラーもリリースされているそうなので、排気系を交換してストリートカスタムのベース車両にするにもうってつけです。なんせ車体構成がシンプルですから、どんなスタイルにも変幻自在かもしれません。

 単眼メーターは1万3000rpmまで目盛りが刻まれたエンジン回転計で、埋め込まれた液晶画面で速度やギヤポジション、燃料、オド、トリップを表示。バックグラウンドのカラーが変更でき、シンプルながらも機能は充分なレベルを確保しています。

 細身のバイアスタイヤでヒラヒラと曲がるステアリングフィールも、70〜80年代に活躍した125ccクラスの単気筒モデルのようで好ましいもの。軽快でクセのないハンドリングは街乗りを得意とし、混雑した市街地もスイスイ行けそうです。

 低速域から穏やかにトルクが出て、そのままフラットに高回転まで回るエンジンは扱いやすく、非力さも感じません。最高出力9.15PS/8,000rpm、最大トルク1.01Kg-m,/8,000rpmを発揮し、身のこなしの軽さから走りはキビキビと俊敏で、スポーティなライディングも楽しめるでしょう。

 ブレーキもフロントはシングルディスク、リヤはドラム式とオーソドックスですが、不満はなく効きは充分。コストを抑えて、車両価格を低く設定したことの方が強みに思います。

 それはブレーキだけでなく、すべてに感じること。安かろう、悪かろうという視点で見てしまいがちですが、乗ると及第点。保証もあり、エンジンなど内部機関は3年、外装などは1年。パーツ供給はGPX Japanが予備部品を一定数ストックしているほか、タイからの取り寄せでも3〜4日で調達できるとのこと。興味のある人はGPXのディーラーで試乗ができるので、ぜひお試しすることをオススメします。

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