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ホンダ N−BOXカスタム 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
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ホンダ N-BOXカスタムの新型モデル情報を紹介します。ホンダ N-BOXカスタムの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。ホンダ N-BOXカスタム新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
ホンダ N-BOXカスタム新型モデルの概要
ホンダ N-BOXカスタムは、N-BOXとともに2011年11月30日にデビュー(発売は12月16日)。子育て中のファミリーにも使いやすい広さと安心感を備えたN-BOXに対して、強い個性と圧倒的な存在感を求めるユーザーに向けたモデルというキャラクターを与えられた。
以降、大ヒット&ロングセラーモデルとなったN-BOXは、2023年10月に3代目モデルがデビュー。乗る人すべてに、幸せな時間を提供することを目指し、全方位で魅力をアップした。「Honda CONNECT」をホンダの軽自動車として初めて採用。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」の機能アップなども実施している。
そのうえで、N-BOXカスタムは、品格と高性能を訴求し、誇りと満足を感じられる新しいカスタム像を提案。搭載エンジンも差別化が行われ、NA(自然吸気)エンジンのみの標準モデルに対して、カスタムではターボエンジンもラインアップしている。
個性とクオリティを磨き上げたN-BOXカスタム。その魅力を、さっそく見ていこう。
ホンダ N-BOXカスタムの外観・内装デザイン
やみくもに強さや押し出し感を強調するのではなく、オーナーが「自分を高めるパートナー」と思えるデザインを目指したホンダ N-BOXカスタム。立体感のある緻密な造形のフロントグリルなど精悍さに磨きをかけた外観や、パフォーマンスの高さを予感させる内装デザインについて、ここでチェックしていこう。
外観:ブラックグリルと横一文字ライトが個性的
四角いフォルムを基本に、タイヤをボディ四隅に配置したスタンスのよさや、高いベルトラインなど歴代モデルで培ってきた素性のよい「N-BOXらしさ」を踏襲した3代目N-BOX。カスタムでは、凛とした佇まいのフォーマルさを纏わせながらも、アグレッシブな走りを予感させるエクステリアを創造した。
フロントグリルは、メッキを控えたグロスブラックのパネルに六角形の吸気口を整然と並べ、その上には、左右のポジションランプと中央のアクセサリーランプをつなげる横一文字のライトを組み合わせた。ヘッドライトは、反射板や遮光板を用いず、レンズの作用のみで集光・遮光を行うダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライトを採用している。
また、カスタム専用エアロデザインも注目点で、フロント、サイド、リアそれぞれにロー&ワイドな個性と空力性能を追求したデザインを施した。
内装:ブラック基調で3種のシート地を設定
インテリアは、ブラックを基調とするとともに、上質で精悍な室内空間に仕上げているのが特徴だ。シート地はタイプによって異なり、NAモデルは、ソファーのようにやわらかな触感のトリコットシート。メイン部とサイド部を質感の異なるブラックとして上質な仕様に仕立てた。ターボモデルはメイン部が上品なスエード調で、サイド部はしっとりした感触のレザー感のあるプライムスムースにステッチを施したハイグレードな仕立てだ。
圧倒的な存在感を表現したパッケージの「コーディネートスタイル」を用意。こちらは、シート地がさらに格上げされて、全面にプライムスムースを採用したフルプライムスムースシートを奢る。スポーティな印象を放つカーボン調アクセントも加え、パフォーマンスの高さを主張するデザインだ。
「コーディネートスタイル」は、インテリアのほか、エクステリアも特別な装いになり、フロントグリルやリアライセンスガーニッシュにダーククロームメッキ加飾を採用。足元はブラックアルミホイールで、ボディカラーは、モノトーンのほか、ルーフカラーをブラックにした2トーンも用意している。
ホンダ N-BOXカスタムのサイズ・室内スペース
軽自動車枠いっぱいの全長と全幅に加えて、ルーフを背高としたスーパーハイトワゴンスタイルのホンダ N-BOXカスタム。サイズはライバルと同等だが、取り回しのよさなど扱いやすさに配慮したポイントに注目したい。また、使いやすさにこだわった室内スペースや、収納についてもチェックしてみよう。
ボディサイズ:マルチビューカメラを初採用
ボディサイズは、全長3395㎜×全幅1475㎜×全高1790㎜(4WDの全高は1815mm)。先代モデルと同スペックだ。高いアイポイントを受け継ぎながら、ステアリングホイール内側の先に配置したインホイールメーターの採用でダッシュボードをフラット化。見通しがよく運転しやすい視界を実現した。
先代では左側フロントピラーの内側にサイドビューサポートミラーとサイドアンダーミラーを設置していたが、新型ではアンダーミラーをドアミラーに移設。フロントピラーをすっきりさせながら、左前方の視界を向上した。同時に、サイドアンダーミラーの視野を見直し、リアタイヤ付近まで見えることで後退駐車時の安心感もアップしている。
あらかじめ施錠操作をすれば、パワースライドドアの全閉後に自動で施錠するパワースライドドア予約ロックを新たに採用。また、同社の軽自動車として初めてマルチビューカメラシステムをNAとターボの双方にオプション設定(コーディネートスタイルでは非設定)。見通しの悪い交差点への進入時をはじめ、狭い道でのすれ違い、後退駐車の際の安心感を高めた。
室内スペース:制約のあるなかミリ単位で吟味
精悍さを強調したカスタムでも、室内の過ごしやすさは重要なポイントだ。「人のためのスペースは最大に…」とするホンダの「M・M思想」から生まれたN-BOXは、初代で実現した軽乗用車最大級の広い室内の価値を高めて進化してきた。3代目も、ミリ単位で各部の形状を吟味し、大人4人がのびのび過ごせるゆとりの室内を追求している。
前席のヘッドクリアランスは、先代モデルに対し5mm拡大。これはルーフ形状の工夫によるもので、フラットデザインのインパネと相まって、室内の広さを乗り込んだ瞬間から実感できる。後席では肩まわりの空間(ショルダールーム)を、先代に対して55mm(片側27.5mm)拡大。センタータンクレイアウトによる広々とした足まわり空間とともに好みの着座姿勢が取りやすくなった。
また、「後席乗員は前方が見えにくいと姿勢や視線を乱し酔いやすくなる」という研究結果に基づき、フロントガラスのハーフシェードの廃止やインホイールメーターの採用などで後席からの前方視界を向上。乗り物酔いに配慮した視界を目指している。加えて、スライドドア開口の一部に子どもや高齢者が握りやすいグリップ形状のくぼみを設置。乗り降りをより容易にした。
収納スペース:インパネトレーやドリンクホルダーにイルミ照明
インパネトレーは、単なる“モノが置ける場所”を超えて、大切なものを飾るリビングの出窓のようなスタイリッシュさを追求したという。ぬくもりのあるコルクのようなイメージの標準モデル(N-BOX)のインパネトレーに対して、N-BOXカスタムでは、高級感のある大理石の質感を再現した。また、このカスタムのインパネトレー(助手席側)とドリンクホルダー(運転席側)などに、アンビエントライトのようにLEDを用いたイルミネーションを採用したのは、カスタムだけの装備で見逃せないポイントだ。
グローブボックスは、先代モデルの2倍以上となる7.6Lの大容量。取扱説明書とボックスティッシュのほか、ポーチや除菌シートなどを収納できる。これまでセンターコンソールに設置していた助手席ドリンクホルダーはインパネ左端に移動。また、後席のサイドポケットを大型化。全席で使いやすい収納を採用している。
荷室まわりの進化も見逃せない。テールゲートでは、テールゲートハンドルを直感的に見つけられるよう下方に配置。先代モデルに対し70mm低くなったことで、ハンドルからテールゲート下端までの長さが短くなり、開ける際にユーザー自身の身体に当たりにくくなった。
自転車で出かけた子どもを急な雨などで迎えにいく際に、「自転車を簡単に積み降ろしできれば喜ばれる」という発想で、自転車の積載性をさらに進化させた。低い荷室と広い開口を継承しながら、フロアの形状を工夫して、載せるときに車輪が転がりやすくし、また自転車のスタンドを立てたときに安定するよう工夫している。
ホンダ N-BOXカスタムの性能・燃費・装備
NA(自然吸気)エンジンのほか、痛快な走りが楽しめるターボエンジンもラインアップしたホンダ N-BOXカスタム。その走りの性能と合わせてチェックしたい燃費や、同社の軽自動車で初めて採用した「Honda CONNECT」などの装備・機能についてもここで見ていこう。
走行性能:パドルシフトは優れた応答性を実現
バルブの開閉タイミングだけでなくリフト量まで変えるVTEC。軽自動車ではNシリーズのみが搭載する技術だ。加えて連続可変バルブタイミング・コントロール機構(VTC)まで採用するパワーユニットを搭載する。最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kg・m)/4800rpmというパフォーマンスをNAエンジンで達成している。
ターボエンジンは過給のために排気圧をきめ細かく調整する電動ウェイストゲートを採用。47kW(64ps)/6000rpm、104Nm(10.6kg・m)/2600rpmとこちらもパワフルだ。
CVTは、変速制御をすみずみまで見直し、ドライバーの意図しないわずかなG(加速度)変化まで抑制している。キックダウン時のレスポンスのよさを維持しながら突き出し感を低減。MTミッションのような変速が楽しめるパドルシフトでは、アップシフト時の応答性を適正化するなど、走りを楽しめるセッティングは、N-BOXカスタムを選ぶユーザーのニーズにマッチしている。
軽量・高剛性ボディをブラッシュアップし、高い剛性と剛性バランスを実現。N-BOXならではの操縦安定性と乗り心地で安心感のある走りをもたらしている。遮音フィルムや吸音シートを追加し、静粛性もさらにアップ。高速走行の際も、前席と後席で会話が楽しめ、快適なドライブを満喫できる。また、乗り心地や、直進安定性、ステアリングフィールも向上。上質で、安心感と扱いやすさを持つ走りをこれまで以上に楽しめる。
安全性能:先進の安全運転支援システムを全車に標準
「Honda SENSING」を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用している。
●Honda SENSING 搭載機能
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・先行車発進お知らせ機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・標識認識機能
・渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
・車線維持支援システム(LKAS)
・誤発進抑制機能
・後方誤発進抑制機能
・近距離衝突軽減ブレーキ
・急アクセル抑制機能
・パーキングセンサーシステム
・オートハイビーム
これらのうち、近距離衝突軽減ブレーキと、急アクセル抑制機能が今回の新規追加のシステムだ。また、高速走行時はよりスムーズな加速減と操舵で運転をアシスト。市街地から高速までさまざまなシーンでドライバーの運転をサポートしてくれる。
燃費性能:ターボ車で20.3km/LのWLTC燃費
純エンジンで力強いパフォーマンスを見せるN-BOX各車。高い吸排気効率と走行シーンに適したバルブ制御を用いるカスタムNAモデルのWLTCモード燃費は、FFで21.5km/Lだ(4WDは19.4km/L)。電動ウェイストゲートの採用などで力強さと燃費の両立を図っているターボモデルは、FFが大台キープの20.3km/Lで、4WDは18.4km/Lとなる。トランスミッションは、2系統吐出オイルポンプシステムなどの採用で高効率な油圧制御を実現したCVTを先代から踏襲する。
装備・機能:N-BOXカスタムは6スピーカー
すべての情報を液晶パネルで表示するフルグラフィックメーターを標準装備。速度や現在時刻、「Honda SENSING」の作動状況などを表示する「シンプルモード」、多彩な情報から必要な情報を選択して表示できる「インフォメーション表示」、それらの表示モードをステアリングスイッチで簡単に切り替えできる。
ステアリングホイールはこれまでの3本スポークから2本スポークに変更。インパネの水平基調デザインを引き立てるとともに、足元の視覚的な爽快感を狙ったデザインだ。人間工学の知見に基づき断面形状を追求し、手の小さなドライバーでも握りやすく操作のしやすい形状としたのも特徴。なお、N-BOXカスタムは、本革巻きタイプを採用するのがポイントだ(NAベースグレードを除き標準装備)。
新世代コネクテッド技術を持つ車載通信モジュール「Honda CONNECT」をNシリーズとして初搭載。スマホでクルマの操作や確認ができるリモート操作や、スマホがクルマのキーになるデジタルキー、ゲーム機やタブレットなどを便利に使える車内Wi-Fiなど、「Honda Total Care プレミアム」が利用可能だ(別途加入が必要)。
9インチナビなど、対応するナビはディーラーオプションで用意するが、ナビ装着用スペシャルパッケージを装備。スピーカーは、標準モデル(N-BOX)の4スピーカーに対して、N-BOXカスタムは6スピーカーを装備する。
ホンダ N-BOXカスタムおすすめポイント要約
優れた完成度を持ち、上質さを感じられる内外観を実現したN-BOXだが、ヘッドライトやフロントマスクの表情など、精悍さを求めるならやはりこのN-BOXカスタムが魅力的だ。
NAモデルでもキレのある走りだが、パンチのあるパワーを求めるならやはりターボモデルとなる。新車プライスは20万円ほどの開きがあるが、ターボモデルは、エンジンのほか、プライムスムース×トリコット(スエード調)のコンビシートや、リアセンターアームレスト、本革巻きステアリング、15インチアルミなど装備面の充実もある。
「コーディネートスタイル」はNAとターボの双方にラインアップされている。フロントグリルのダーククロームメッキ加飾のほか、ブラックアルミホイールなども魅力。ターボモデルで「コーディネートスタイル」を選択すると12万円ほどのプラスだ(新車価格)。
人気と存在感を併せ持つN-BOXカスタム。パフォーマンスの高さを感じさせるルックスは、ファミリー層にとっても大きな魅力になりそうだ。