レクサス レクサス RC F 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
- 2024/09/13
レクサス RC Fの新型モデル情報を紹介します。レクサス RC Fの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。レクサス RC F新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
レクサス RC F新型モデルの概要
レクサス RC Fは、ハイパフォーマンスモデル。同ブランドらしい上質感を備えるスポーツクーペであるRCをベースとする。2014年のデビューだが、2019年5月に大規模なマイナーチェンジを実施するなど、たゆまぬ進化を繰り返し、その走りの完成度を高めてきた。
ハイパワーの5リッターV8ユニットを搭載。トランスミッションはAT(8速)のみで、駆動方式はFRだ。基本ラインアップは、「RC F」、「RC F“カーボンエクステリアパッケージ”」、「RC F“パフォーマンスパッケージ”」の3タイプを設定する。
では、さっそく、レクサス RC Fの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。
レクサス RC Fの外観・内装デザイン
すべてが機能に裏付けられたデザインで、無駄な部分のない機能美を追求したレクサス RC F。高性能ユニットを象徴する力強いフードシルエットが印象的な外観と、楽しく走るための充実した機能を満載した内装デザインにスポットを当てて、RC Fの個性を見ていこう。
外観:レース育ちのスタイリング
長いノーズを持ったスポーツカーらしいフォルムが魅力のエクステリア。2019年のマイチェンで、「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースで培われた空力デバイスや形状を最大限スタイリングに織り込んだ。フロントスポイラーのコーナーにカナード形状を取り入れてダウンフォースを向上。サイドのロッカーモール後端に採用したアンダーカット形状が、リアタイヤ周辺の乱気流を抑制する。前後のホイールハウスにエアアウトレットを設け、ホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減。最適なコーナリング姿勢やステアリングの応答性向上を引き出した。
また、2022年12月の改良では、ホイールの締結にワッシャ付きハブボルトを採用したが、同時に、切削光輝やスーパーグロスブラックメタリック塗装などの表面処理を施した新デザインをホイールに投入した。
内装:トップグレードはブルーがアクセント
人とクルマの一体感を実現するインテリアデザインを徹底追求。ハイバックスポーツシートや専用メーターをはじめ、ドライバーがクルマと対話する重要な部位であるステアリングやシフトまわりなどに、ドライバーをサポートする走りの機能を持たせ、また同時に上質な世界観も創出した。
2021年9月の改良で、「RC F“パフォーマンスパッケージ”」に、専用カラーのブラック&アクセントブルーを設定。「F」を象徴するブルーを、フロントシート、シートベルト、ステアリング、メーターフードなどにアクセントカラーとして施したのだ。また、アルカンターラを、フロントシートのほか、ステアリングとシフトノブにも採用している。
2022年の改良でもインテリアに手を加え、マルチメディアシステムに直感的な操作が可能なタッチパネル式のディスプレイを組み合わせた。インパネアッパーのデザインを刷新。サイドレジスターの形状をメーターやエンジンスイッチなどと同様の丸型にし、統一されたスポーティイメージを際立たせた。ブレーキホールド機能付き電動パーキングブレーキもこのとき加えられた。
レクサス RC Fのサイズ・室内スペース
走りと存在感を印象づけるダイナミックなスタンスを持つレクサス RC F。ワイド&ローのスタイリングであることはイメージできるが、実際のサイズは取り回しに関係するだけに注目したいポイントだ。また、快適性や使い勝手を左右する室内スペースや収納についても見ていこう。
ボディサイズ:最小回転半径5.4mはGR86と同じ
無駄な部分を削ぎ落として機能美を追求したスタイルを有するレクサス RC F。そのボディサイズは、全長4710㎜×全幅1845㎜×全高1390㎜で、ワイドで低いフォルムを持つことがその数値からもわかる。
スポーツセダンであるレクサスISと比較すると、全長は10mm短く、5mmワイドで、10mm低いだけで、ほぼオーバーラップするスリーサイズを持つ。ホイールベースは、2800mmのISに比べて、RC Fは、2730mmで70mm短いスペックとなっている。
最小回転半径は、GR86と同じ5.4m。ボディの幅を意識する場面はあるが、ふだんの取り回しは車格のわりに苦労を強いられる場面は多くないだろう。
室内スペース:短時間なら実用に適う後席
2ドアクーペスタイルのスポーツカーというキャラクターに、サーキット走行までも視野に入れた機能まで与えられている以上、その居住性を語るのは難しいが、このRC Fは、ラグジュアリーな魅力を持つRCをベースとするだけあって、広くはないが、短時間のドライブをこなす後席を持つ。
乗車定員は4名で、後席シート形状は、ヘッドレスト一体ハイバックスポーツシート。センターアームレストを採用する(「RC F“パフォーマンスパッケージ”」はアームレストが非装備)。
収納スペース:ゴルフバッグを2つ積めるトランク
ラゲージルームは奥行き、幅にゆとりを持たせ、クーペとして十分な容量と、積み下ろしの際の使い勝手の良さを確保するのはRC譲り。9.5インチのゴルフバッグを2個収納でき、ラゲージルームの寸法は、奥行き1061mm、最大幅1544mm、高さ1061mmで、リアシートのセンターアームレストにトランクスルー機能を備える(「RC F“パフォーマンスパッケージ”」はリアアームレスト非装備)。
前席にカップホルダーを2つ備え、その後方のセンターコンソールボックスも容量十分。後席センターコンソールにはシャッター式のカップホルダーを設置する。
レクサス RC Fの性能・燃費・装備
街乗りからサーキットまで様々なシチュエーションで、FRのクーペらしいドライバーのイメージどおりの走りを追い求めてきたレクサス RC F。その走りの性能を引き上げるために投入されたメカニズムや、ランニングコストに関連する燃費など、気になるポイントをチェックしていこう。合わせて、安全性能や、装備・機能についても見ていこう。
走行性能:進化を重ね、パフォーマンスを追求
レクサス RC Fは、一般道からサーキットまで、どんな場所でも走りが楽しめるよう走行性能を磨き上げてデビューした。
パワートレーンは、シリンダーヘッドやコンロッドなどを新たにしたユニットで、直噴技術D-4SやデュアルVVT-iの吸気側にVVT-iEを採用したV8 5.0Lエンジン(2UR-GSE)。自然吸気ならではの気持ちの良いエンジン回転の伸び感と、レスポンスの良さを実現した。パワースペックは最高出力351kW(477ps)/7100rpm、最大トルク530Nm/4800〜5600rpm。トランスミッションは、8速SPDS(Sport Direct Shift)。Mポジション選択時に最短0.1秒で変速し、本格的なスポーツドライビングを提供する。ブレーキには、フロントがアルミ対向6ピストン、リアはアルミ対向4ピストンのモノブロックキャリパーを採用。サーキット走行で求められる強力な制動性能はもちろん、ペダル操作による繊細なスピードコントロールが可能なチューニングも魅力だ。
進化を重ね、パフォーマンスを高めているが、2019年のマイチェンでは、運動性能向上を狙い、従来型比約20kgの軽量化を実施。レスポンスに優れたハンドリングと限界領域でのコントロール性向上を目的に、トレッドパターン一本一本のコンパウンド材質までこだわってタイヤを新開発。エンジンマウント、サスペンションメンバーブッシュ、ステアリングラックブッシュなどの剛性を高めたことで、サーキット走行などにおいても優れた操縦安定性を発揮した。
また、“F”の自然吸気エンジンならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジンパワーを354kW(481ps)、535Nmへとアップ。同時に、エアクリーナ-形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良で、アクセルレスポンスを向上させた。また、ディファレンシャルのローギヤ化で、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性をアップ。街乗りの際にも軽快な走りを感じることができる。
限界域での走りを極めた高性能バージョン「RC F“パフォーマンスパッケージ”」も設定。“F”が持ち味とするサーキットにおける優れた走行性能を象徴するバージョンとして登場した。専用の空力パーツを採用したほか、さらなる軽量化や加速性能の向上を実現した、“F”の決定版とも呼べるモデルだ。
「RC F“パフォーマンスパッケージ”」は外装部品にCFRPを用いたカーボンフロントスポイラー、カーボン大型ロッカーフィン、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード・ルーフ)を採用したほか、軽量鍛造アルミホイール(マットブラック塗装)、チタンマフラーを装着。さらに専用装備となるカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、カーボンリアウィング(固定式)を採用し、従来型比約70kgの軽量化を実現した。また、ブレーキのディスクローターはフロント同様、リアも380mmに。レッドのキャリパー(フロント・リア)も投入した。
2022年の改良では、ホイールの締結にワッシャ付きハブボルトを採用し、締結力の強化とバネ下質量の低減を実施。優れたハンドリング性能を実現した。Toyota Technical Center Shimoyamaでの走り込みを行う中でアブソーバー特性やAVS、EPS制御を最適化し、操縦安定性と乗り心地を高次元で両立している。また、フロントとリアのボディ剛性のバランスを見直し、加えて、Dレンジパドルシフト変速制御を改良することによって、より気持ちの良い走りを実現した。
安全性能:予防安全技術の機能拡充を実施
2022年の改良で、Lexus Safety System +の機能拡充と、使い勝手を向上する先進装備を採用。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者や、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能に。また、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加した。
同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大。よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現した。「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」には、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加している。「ロードサインアシスト(RSA)」の採用も行った。
燃費性能:WLTCモード燃費は8.5km/L
街中などでの低負荷走行時に、アトキンソンサイクルでの燃焼に切り替え、低燃費と高出力を両立したV8 5.0Lエンジン(2UR-GSE)を搭載するレクサス RC F。WLTCモード燃費は全グレード共通で、8.5km/Lにとどまる。ちなみに、3Lツインターボを搭載するGRスープラのRZ、ATモデルで、WLTCモード燃費は12.1km/L。レクサス RC Fの8.5km/Lの燃費データは、大排気量のハイパワーエンジンとしてこの数値を受け入れつつも、ガソリン高騰するなかもう少し伸びるとありがたい数値だと感じるシーンがありそうだ。
装備・機能:走りを磨いたうえ上級装備を採用
テストドライバーの評価により理想的な太さとグリップ感を実現したステアリングホイールは、「RC F」と「RC F“カーボンエクステリアパッケージ”」の2グレードが、ディンプル本革巻き。かがり縫いステッチは、デザイン上のアクセントであると同時に、握り心地の良さももたらす。「RC F“パフォーマンスパッケージ”」では、アルカンターラをステアリングとシフトノブに採用する。
シート表皮は、「RC F」と「RC F“カーボンエクステリアパッケージ”」の2グレードがセミアニリン本革で、「RC F“パフォーマンスパッケージ”」は、アルカンターラとセミアニリン本革のコンビシートだ。いずれも運転席と助手席に8Way調整式のパワーシート(運転席電動ランバーサポート付き)を装備。「RC F」と「RC F“カーボンエクステリアパッケージ”」には、運転席と助手席にヒーターとベンチレーション機能も備わる。
そのほか、スマートエントリー&スタートシステム、パワーイージーアクセスシステム、運転席・助手席独立温度調整オートエアコン、10.3インチタッチワイドディスプレイ、三眼フルLEDヘッドランプ、LEDクリアランスランプ(デイライト機能付き)、アルミ製スポーツペダル&フットレストを全モデルに標準装備。“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステムは、全車にオプションで用意した。
レクサス RC Fおすすめポイント要約
2014年に発売され、V8・5.0Lの自然吸気の高出力エンジンや、8-Speed SPDSなどを搭載したRC F。パフォーマンスを追求したサスペンション、ブレーキ、空力パーツなどの専用装備を数多く採用。レーシングスピリットを受け継ぐ“F”モデルとして、LEXUS車の運動性能向上をはじめとした、たゆまぬ進化をけん引している。ちなみに、2022年11月時点で、RC Fは世界中の57の国と地域で累計1万1000台を販売する。
レクサスの誇る高性能モデルであり、新車プライスは「RC F」が1058万円、「RC F“カーボンエクステリアパッケージ”」が1138万円、「RC F“パフォーマンスパッケージ”」に至っては1455万円のプライスタグを掲げる。中古車も検討したい価格帯で、装備や仕様を考えると中古車なら2019年5月のマイナーチェンジ後のモデルを狙いたい。しかし、それでも数が多くないこともあり、かなりのプライスを覚悟する必要があるだろう。
なお、2023年10月に、「RC F“パフォーマンスパッケージ”」をベースにした2タイプの特別仕様車を発表した。「RC F“エンスージアスト”」と「RC F“エモーショナルツーリング”」で、高精度チューニングエンジンなどを採用。どちらも25台限定の抽選販売で、新車価格ともに1500万円となっていた。この2モデルは、抽選販売が終了し、もはや中古車で探すしかない。
レクサス RC Fは、いずれの年式・仕様でも、レーシングスピリットを受け継ぐ“F”モデルなだけに条件が揃うなら検討したいモデルだ。その際、中古車も含め、納得の1台をみつけたい。
レクサスRC F 2023年10月発売モデル
特別仕様車 エンスージアスト
価格 | 1,500万円 |
---|---|
排気量 | 5000cc |
駆動方式 | FR |
最高出力 | 481 ps(354 kW)/7100rpm |
---|---|
最大トルク | kg・m(54.6 Nm)/4800rpm |
乗員 | 4名 |
燃費 | - |
特別仕様車 エモーショナルツーリング
価格 | 1,500万円 |
---|---|
排気量 | 5000cc |
駆動方式 | FR |
最高出力 | 481 ps(354 kW)/7100rpm |
---|---|
最大トルク | kg・m(54.6 Nm)/4800rpm |
乗員 | 4名 |
燃費 | - |
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