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トヨタ トヨタ ヴェルファイアハイブリッド 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2024/08/27

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドの新型モデル情報を紹介します。トヨタ ヴェルファイアハイブリッドの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ ヴェルファイアハイブリッド新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド新型モデルの概要

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドは、2011年9月、初代ヴェルファイアのマイチェンジ時に登場(発売は11月)。ここに紹介するのは、2023年6月デビューの3代目モデルとなる。

「威風堂々、ミニバンの頂点」をテーマに、ヴェルファイアそのものは2008年の登場。二段積みのヘッドランプや横基調のグリルなどを取り入れ、アルファードとは一線を画した個性的なデザインを当初より採用した。代を重ねるごとに魅力的な成長を遂げ、アルファード同様、最上位グレード「Executive Lounge」も加えるなど、単なるミニバンというよりも、「大空間高級サルーン」へと進化してきた。

存在感あふれる高級ミニバンとして高い人気を誇るヴェルファイアだが、2023年にデビューしたこちらの新世代ハイブリッドモデルのラインアップは、「Z Premier」と「Executive Lounge」の2グレード。それぞれに2WDと4WD(E-Four)を設定している。

開発では、運転席から3列目まで「快適な移動の幸せ」を追求し、歴代モデルで受け継がれてきた価値を高めている。開発テーマは「性能を世界基準に昇華させる」。プラットフォームを刷新し、“高級サルーン”として、振動・騒音対策や、燃費、走りといった基本性能を向上。そのうえで、内外装のデザインや、ゆとりの室内空間、使い勝手を磨き上げている。

では、さっそく、ヴェルファイアハイブリッドの魅力を、デザインや実用性、走行性能などといったポイントごとに、見ていこう。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドの外観・内装デザイン

ガソリン仕様と同様、フルモデルチェンジで新型へと移行した際、並みいる高級車を圧倒する堂々としたスタイルを目指してデザインされたトヨタ ヴェルファイアハイブリッド。フロントマスクの存在感アップとサイド部の抑揚など、その外観の魅力や、内装デザインについて確認していこう。

外観:アルファードと異なる個性が魅力

スタイリングは、牛が躍動しているかのようなモチーフのデザインに取り組み、全体的なカタマリ感を意識している。ヘッドライトと一体化したグリルは、ワイド感を強調。フロントマスクまわりは、突進するような力強さを生み出すよう、エンブレム部分が最先端になる逆スラントフェイスを採用している。

また、ミニバンでは平板になりがちのボディ側面は、抑揚をもたせた造形。サイドパネルで最も外に張り出した部分と最も内側に入った部分でその凸凹の差は、最大44mmにもなる。これは従来に比べて20mmの増加であり、それだけ抑揚のあるフォルムに仕上がっているのだ。

力強さや迫力を加えた横桟デザインをフロントグリルに採用したヴェルファイア。ヘッドライトまわりも、ライト下部に太いラインでデイライトとターンランプを一体化させた構成としている。さらに、「Z Premier」では、「漆黒メッキ」を基調とした加飾をフロントグリルやサイド下部、リア下部に採用して、アグレッシブな印象を強めているのが特徴だ。

内装:全車プレミアムナッパ本革シート

運転席まわりは、クルーザーをイメージしたデザイン。オーナーが優越感に浸れる空間が、所有欲をこれまで以上に満たしてくれる。大型モニターをトップにしてセンターコンソールへとつながり、左右へのダイナミックな動きと重厚さが特徴だ。

後席は、プライベートジェットのイメージ。ゲストがくつろぎとおもてなしを感じる空間だ。スーパーロングオーバーヘッドコンソールを配し、そこから繋がる大胆な配色構成と、すっきりとした天井まわりによって、上質な体験価値をもたらしてくれる。

細部までこだわり抜いた質感に加えて、ドライバーズ空間を含めた1列目と、後席空間、それぞれにふさわしい体験価値を提供。新しいミニバンの姿を提示していると言えそうだ。

内装カラーは、「Z Premier」と「Executive Lounge」の2グレードともに、ブラックのほかにサンセットブラウンを用意。シート地は、アルファードでは「Z」が合成皮革タイプだが、ヴェルファイアは「Z Premier」でもプレミアムナッパ本革タイプを奢っている。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドのサイズ・室内スペース

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドの魅力は、存在感を高めた迫力ある佇まいだ。全幅は先代モデルと変わらないサイズに収めながら、室内スペースを拡大した点に注目したい。使いやすさを追求したラゲージスペースなど収納の面も合わせて見ていこう。

ボディサイズ:従来モデルと同等の取り回し

ボディサイズは、全長4995㎜×全幅1850㎜×全高1945㎜。先代モデルと比較すると、全長は60mm長くなったいっぽうで、全幅は従来と同じだ。これは一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5000mm×全幅1850mm以下)に収まる全長と全幅を維持している。ホイールベースは従来と同値の3000mmだ。

最小回転半径は5.9mで、取り回しとしては従来モデルとほぼ同程度。ただ、やはりビッグサイズのミニバンだけにスペースのない駐車場や狭い路地では、大型サイズを意識するシーンはあるだろう。

室内スペース:スペースを極限まで活かす徹底ぶり

運転席では、ドライビングポジションの進化に注目。ステアリング角度を4.5°立て、乗用車のような自然なドライビングポジションを実現している。

従来モデル同様、余裕の空間に3列シートを配置。2列目をキャプテンシート仕様とした7人乗りのみでデビューした。

徹底的に無駄スペースを排除するため、「体脂肪率0パッケージ」をキーワードに、限られたスペースを極限まで使い切る工夫でゆとりの空間を実現した。2列目シートの構造を工夫し、3列目シートもシート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化など、0.1mm単位で検討を重ねている。前後席間距離としては、運転席〜2列目シートの間の距離を5mm、運転席〜3列目シートの間を10mm広くすることに成功した。

快適な乗降性を追求した点もポイントで、デュアルパワースライドドアの開口幅は約820mmと、従来比40mmのプラス。小さな子どもや高齢者にとって乗り降りしやすいよう、ドアの開閉に連動して地上から約220mmの位置にステップが現れる、スライドドア部のユニバーサルステップを、トヨタ自動車として初めて右側にも採用した(左右とも全車オプションでの設定)。また、センターピラー(左右)に配置したロングアシストグリップは従来比135mm長い620mmのグリップ長だ。

上級グレードの「Executive Lounge」は機能性と操作性にこだわった快適なVIPシートを2列目に装備。シート表皮は上質な肌触りのプレミアムナッパレザーだ。パワーロングスライド、パワーオットマン(伸縮機構付き)のほか、疲れを癒すリフレッシュシート、安楽姿勢を追求したリクライニング、回転格納式サイドテーブルなども採用する。

「おもてなし」をテーマにした装備も数多く採用し、なかでもスーパーロングオーバーヘッドコンソールに注目。従来は、天井の左右など各所に点在していた照明や、各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約した。

収納スペース:荷室も使いやすさを追求し魅力アップ

パワーバックドアの開閉スイッチを車両側面両側に配置するから、スイッチ操作のあとに後方で後ずさりする必要がないのもありがたい。しかも、任意の位置で停止させることが可能だ。3列目の跳ね上げも、2列目シートをいちばん後方でしかもリクライニングした状態から操作OKだから、リラックスモードのまま跳ね上げができる。3列目シートが薄型で、跳ね上げ時の荷室幅も十分だ。

ラゲージ床下に大容量の床下収納を用意。ここを活用すれば、鉢植えの植物など高さのある荷物の積載もスムーズだ。ラゲージルームランプは3個。荷室サイド(左右)とバックドアの3か所から明るく照らしてくれるからありがたい。

前席に大型のセンターコンソールを備えるなど各所に使いやすいポケッテリアを配置した。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドの性能・燃費・装備

走りのクオリティを磨き上げたトヨタ ヴェルファイアハイブリッド。振動・騒音の低減を徹底し、快適性をアップしているが、専用チューンの足回りも見逃せないポイントだ。走りの性能とともに、ハイブリッドならではの燃費の性能や、安全システムを含めた装備・機能についてもここで見ていこう。

走行性能:全車が周波数感応型ダンパー標準

ハイブリッドシステムは、2487cc直4ガソリンユニットと高性能モーターで構成し、2WDモデルはフロントに134kWモーターを組み合わせる。4WDはフロントモーター(134kW)のほかリアに40kWモーターを搭載し、優れた燃費性能とともにシステム最高出力184kw(250ps)の高い動力性能と実現している。

上級ミニバンというキャラクターだけに走行中の室内の心地よさは注目のポイント。ハイブリッドを含め、新世代ヴェルファイアは、リアシートの快適性を重視し、基本骨格を見直すと同時に、振動・騒音の低減に徹底して取り組んでいる。TNGAプラットフォーム(GA-K)をミニバン用に最適化。車両剛性は従来型比約50%アップし、加えて、構造用接着剤の工夫によって、優れた操縦安定性と乗り心地を実現した。

サスペンションは、フロントを刷新し、リアは従来タイプをベースに開発。周波数感応型ショックアブソーバーを、上級モデルの「Executive Lounge」のみならず、「Z Premier」にも標準で装備する。しっかりとした操縦安定性を実現しながら、地面からの微細な振動を吸収してくれる。

ラジエターサポートとサイドメンバーを繋ぐヴェルファイア専用のボディ剛性部品を追加し、走り出しから車両がしっかり動く応答性の良さを実現できる。また、19インチのタイヤ&ホイールを全グレードに標準装備。さらに、ステアリング、スプリング、ショックアブソーバーに施した専用チューニングも見逃せないポイントだ。

安全性能:全車「トヨタ チームメイト」標準装備

最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。トヨタのミニバンとして最も充実した機能を誇る。ステアリングの不要な操作を抑制したり操作の遅れを防止したりしてスムーズな走行をサポートするプロアクティブドライビングアシストの「車線内走行時常時操舵支援」や、あらかじめ減速を支援し、余裕を持った右左折時の操作をサポートする「信号交差点に対する右左折時減速支援」など、充実のシステムを搭載した。

また、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」の渋滞時や駐車時のサポートは、ミニバンにとって非常にありがたい機能だ。ヴェルファイアハイブリッドの全車に装備する点に注目したい。

アドバンストドライブ(渋滞時支援)は、高速道路・自動車専用道路での渋滞時(0km/h~40km/h)、認知、判断、操作をサポート。ドライバーは渋滞時の疲労の軽減が可能となり、より周囲に注意を払った安全運転が可能になる。また、渋滞時の再発進はドライバーの操作なしなのもうれしい(停車後、約3分以内に先行車が発進した場合)。アドバンストパーク(リモート機能付き)は、専用スマートフォンアプリ「Remote Park」を操作し、車外から遠隔で駐車や出庫ができる。

燃費性能:2WDはWLTCモード17.7km/L

燃費性能に優れるハイブリッドで最も好データを達成しているのが「Z Premier」の2WDで、17.7km/Lを達成。従来は4WDのみだったハイブリッドに、より燃費性能に優れる2WDを設定した点が注目ポイントで、装備を満載する「Executive Lounge」でも2WDモデルが17.5km/Lの数値をマークする。

●各グレードの燃料消費率(WLTCモード)
・Z Premier 2WD:17.7km/L
・Z Premier 4WD:16.7km/L
・Executive Lounge 2WD:17.5km/L
・Executive Lounge 4WD:16.5km/L

装備・機能:左右独立ムーンルーフ全車標準

後席でも左右独立の温度設定が行えるフルオートエアコンを設定。ナノイーX機能も採用する。リアシートのための吹き出し口もおもてなしの思想に満ちていて、コンソール吹出し口はもちろんのこと、天井のスーパーロングオーバーヘッドコンソールに吹き出し口を設置。リアヒーターエアカーテンは、左右のトリムにも設置した吹出し口から、温風のエアカーテンを作り出すことで、足全体を包み込むように暖める。また、スライドドアを開けた時の冷気の侵入も抑えてくれるという。

ヴェルファイアでは全車に標準装備する後席パワーサイドサンシェードも魅力的な仕様。「遮光しつつ景色も楽しめる」をテーマにし、上から下へと動く。しかも、障子を閉じる時のマナーを参考にした日本ならではの所作を制御によって表現。閉じきる直前はゆっくりと動いてくれ、和の品格を感じさせる工夫が心地よい。

そのほかの装備も、大空間の高級ミニバンにふさわしいもので、14インチの後席用ディスプレイによるエンターテインメントシステム(「Executive Lounge」に標準装備)、左右独立ムーンルーフ(全車に標準)、JBLプレミアムサウンドシステム(「Executive Lounge」に標準装備)など、「快適な移動の幸せ」を追求した装備の充実ぶりには目を見張るばかりだ。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッドおすすめポイント要約

日本国内で大きすぎないボディサイズと、広い室内空間を維持しながら、突進するような力強さや躍動感を実現したエクステリアデザインなど、見た目にもオーナーの喜びを感じさせる新世代ヴェルファイア。おもてなしをテーマにした室内のデザインやつくりは秀逸で、検討してみたいと思えるクオリティを備える。しかも、アルファードとは異なる内外装や足回りなどを奢っている。

ハイブリッドモデルでは、その燃費性能を引き上げた点にも注目したい。先代ハイブリッドは4WDのみでWLTCモード燃費14.8km/L。新世代モデルは2WDが加わり、「Z Premier」の2WDが17.7km/L、4WDが16.7km/Lだ。4WD同士の比較で2km/L近い向上。新世代の2WDと先代4WDを比べると、3km/L近い差となる。

ハイブリッドモデルの新車プライスは、最も低いプライスの「Z Premier」の2WDでも690万円。ガソリンモデル(ターボ搭載)が655万円だから35万円の価格差にはとどまる。アルファードと価格が異なるのは、ボディ剛性パーツ追加、19インチタイヤ、周波数感応型ショックアブソーバー、パワーサイドサンシェード、左右独立ムーンルーフ、プレミアムナッパの本革シートなどが標準装備となるからだ。また、駐車操作を支援してくれるアドバンストパークやアドバンストドライブ(渋滞時支援)も標準装備となり、ガソリン仕様はエンジンがターボ化される。

中古を検討したいところだが、かなりの高額になりそうだ。デビューからまだ年数が経っていないうえ高い人気を誇り、さらに、もともと装備や仕様の関係で新車価格が高いためだろう。旧型モデルも視野に入れて、納得できる1台を探してみたい。

トヨタヴェルファイアハイブリッド 2023年6月発売モデル

ハイブリッド エグゼクティブラウンジ

価格 870万円
排気量 2500cc
駆動方式 FF
最高出力 190 ps(140 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(24.1 Nm)/4300〜4500rpm
乗員 7名
燃費 -

ハイブリッド エグゼクティブラウンジ

価格 892万円
排気量 2500cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 190 ps(140 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(24.1 Nm)/4300〜4500rpm
乗員 7名
燃費 -

ハイブリッドZ プレミア

価格 690万円
排気量 2500cc
駆動方式 FF
最高出力 190 ps(140 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(24.1 Nm)/4300〜4500rpm
乗員 7名
燃費 -

ハイブリッドZ プレミア

価格 712万円
排気量 2500cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 190 ps(140 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(24.1 Nm)/4300〜4500rpm
乗員 7名
燃費 -

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