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転がり抵抗をさらに低減するワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One LINE GRIP D」 ミシュラン:トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One」の新シリーズを発売

  • 2019/02/21
  • Motor Fan illustrated編集部
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MICHELIN X One LINE GRIP D

日本ミシュランタイヤは、トラック・バス用ワイドシングルタイヤ「MICHELIN X One」の新しいシリーズとして、「MICHELIN X One LINE GRIP D」を4月1日に発売する。サイズは455/55R22.5、価格はオープン。本製品は、輸送効率向上や環境負荷低減に貢献するMichelin X Oneの新ラインナップだ。

 人材不足という慢性的な課題を抱える輸送業界では、MICHELIN X Oneシリーズを導入することにより、車両の軽量化を実現し、積載量の最大化やドライバーの労働環境改善が期待できる。まず、積載量を増やすことで輸送効率が高まり、生産性が向上する。そして、トレーラー部がシングルタイヤになることでハンドリング性能が向上し、運転が楽になる。タイヤ本数が減ることで、運行前点検の負担も軽減する。

<MICHELIN X One LINE GRIP Dの特徴>
・1軸あたり約100kgの軽量化を実現
 →車両軽量化による積載量の最大化

・全天候の路面でグリップを発揮、転がり抵抗をさらに低減
 →優れた雪上性能
 →転がり抵抗を低減し、燃費改善に貢献

<採用技術>
・ダブルウェーブサイプ
 →ジグザグのサイプが優れた排水性を発揮、雪を排除
 →優れた雪上性能を発揮

ダブルウェーブサイプ
インフィニコイル

・インフィニコイル
 →偏摩耗を抑制し、ケーシングの耐久性を向上

・デュアルコンパウンド
 →2層のトレッドゴムにより、路線と接地するゴムはライフ性能に特化したコンパウンドを採用
 →下層のゴムは走行時に発生する熱を抑制するコンパウンドを採用し再生率を向上

「MICHELIN X One」とは

 MICHELIN X Oneは、トレーラー用としてだけでなく強大なトルクのかかる駆動軸用としても使用されることを前提に設計されたプレミアムワイドシングルタイヤシリーズ。ダブルタイヤをシングル化することで以下のような効果を実現する。
(駆動軸用タイヤ以外のラインナップもあり)

1. 積載効率大幅向上によるトラックユーザーの運行経費削減
 MICHELIN X Oneの455/55R22.5サイズは、日本市場で最も一般的な大型トラック用ダブルタイヤのサイズ11R22.5と外径がほぼ同じで、かつ日本の法律上最大値とされる車軸当たり10トンの耐荷重能力を持つ。11R22.5 のダブルタイヤ仕様と比べ大幅に軽量化でき、積載可能重量を拡大することが可能になる。積載効率の向上は、同重量の輸送に必要なトラック便数の削減につながる。

2. 環境負荷低減
 サイドウォールがダブルタイヤの4枚からワイドシングルタイヤの2枚に減ることにより、回転中のタイヤの発熱によって増加する転がり抵抗を削減すると同時に、軽量化されたタイヤ・ホイールユニットが発進・加速時の慣性力を低減。この二つの効果により車両の燃料消費量の節約に貢献する。さらに、タイヤを2本から1本に減らすことによって廃棄されるタイヤも減り、環境負荷低減を可能にする。

3. 車両の安全性向上
 左右タイヤ間距離(輪距)を拡大できるため車両の走行安定性が向上し、車両の低重心化も可能となり、安全性向上に貢献することができる。

4. 車両設計の自由度拡大と生産性向上
 ダブルタイヤ仕様と比較しタイヤ・ホイールユニット総幅が縮小されるため、左右タイヤ間距離が増大しシャシー設計の自由度が拡大する。また、タイヤのシングル化により部品点数が減り、車両の生産性向上にもつながる。

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