ネクスティ エレクトロニクスとETASが業務提携
- 2019/05/08
- Motor Fan illustrated編集部
豊田通商グループのエレクトロニクス商社であるネクスティ エレクトロニクスと、ECUソフトウェアの開発工程全般に対応するソリューションを提供しているイータスは業務提携をしたことを発表した。本提携は、顧客へのサポート体制を強化し、シミュレーション開発の領域において顧客への提供サービスの拡大・価値向上を推進し、顧客の多様なニーズに的確、迅速に応えることを目的としている。
現在、自動車業界の巨大トレンドである、コネクティッド化、自動運転化、シェア/サービス化、電動化(CASE) の領域における技術進化は著しく、要求される新しい技術への迅速な対応がかつてないほど求められている。 自動運転やコネクティッド領域においては、自動車の高度化に伴い、ソフトウェアの領域における開発も複雑化、 大規模化している。先進運転支援システム(ADAS)/自動運転(AD)領域においてはAIの活用に向けた新技術開発も加速している。一方、開発現場では開発期間の短縮と品質の確保が求められている。また、2020年〜2025年にかけて開催される東京オリンピックや万博などの大きな国際イベントでは、自動運転やコネクティッド技術を搭載した次世代モビリティに大きな注目が集まり、自動車の開発は一層活発化する。このような状況で鍵となるのが、ソフトウェア開発技術力と強力な開発環境を生かした、多様な顧客ニーズに応えることができる迅速なトータルソリューション提案力だ。
ネクスティ エレクトロニクスは、豊田通商グループのエレクトロニクス事業の中核企業として、車載ソフトウェア事業においては、2004年に本格参入した。社内のソフトエンジニアに加え、自社の子会社や固有技術や量産技術を持つ100社を超える国内外のパートナー会社と協働できる体制を整えている。このような事業環境を礎に、先端技術が求められる開発から量産・検証まで顧客の多種多様なニーズに即した提案が可能だ。
また、オフショアでの大規模ソフトウェア開発を通じ、プロジェクトマネジメント力の強化や深く広い顧客ネットワークを構築してきた。
ETASは、組込みシステムの制御分野において、車載制御開発支援を主軸として、ソフトウェアの開発からテスト・機能評価、計測・適合まで、ECUソフトウェアの開発工程全般に対応するモデルベース開発(MBD)のソリューションを提供している。開発規模の増大と複雑化に直面する自動車業界では、ソフトウェア開発作業の効率化や自動車全体の開発効率化という課題が存在するが、これらの課題解決にETASが提供するMBDツール群やエンジニアリングサービス、コンサルティングといったサポート力が貢献している。
本提携を通じ、ネクスティ エレクトロニクスは、ETASのMBDツール群やサービスを幅広い顧客へ提供し、 シミュレーション環境の構築/運用でのサービス拡大・価値向上を推進していく。多様な顧客のニーズに応えるべくエンジニアリングサービスをより一層強化していく。
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