コネクターが支える先進高度技術:タイコエレクトロニクスジャパンのコネクターとセンサー[PR]
- 2019/05/20
- Motor Fan illustrated編集部
遠くの花壇に水やりをする。ガレージで洗車をする。そんなときに、蛇口にホースをつなぎたいが、直接押し込んでもなかなか入らない。苦労してはめてはみたものの水を流すと外れてしまう。そもそも蛇口が角断面でホースを押し込むことができない。結局、手元のノズルからはチョロチョロとしか水を流せず、仕事が全然はかどらない。きっとあなたはホームセンターに行き、カプラを買ってこようと思うだろう。
クルマの世界でもまったく同様だ。近年急速に装着が進む運転支援デバイスにインフォテインメントのための通信機器といったシステムはもちろんのこと、パワートレインの電動化/アシストに電子制御のシャシーシステム、エアコンや電動シートのコントロールに至るまで、およそ現代のクルマから電送という概念を除いて考えることは不可能。超高精細な周囲測距が可能なLiDARを搭載しようとも、そのデバイスから送られるデータをきちんと授受できなければ宝の持ち腐れに陥ってしまうのだ。
タイコエレクトロニクスジャパンは、その「接続する技術」を得意とする会社である。運転支援システムに必要な車内外の接続について、コネクタやセンサ、アンテナ技術などを開発している。たとえば車載用の高速通信コネクタについては高速データ通信を可能としながら、高速通信で問題となる耐ノイズ性を考慮した製品としている。最大9GHzの伝送が可能な同軸コネクタ「MATE-AX」をはじめ、100BASE-T1/1000BASE-T1の両方に準拠したEthernet用コネクタ「MATEnet」などが最新の製品群だ。これらを用いることで測距用のカメラ、LiDAR、レーダー、超音波センサなどの運転支援デバイスからの膨大なデータ群、さらにはV2Xを念頭においた5G通信網による情報の送受信においても遅延なく確実に処理することができ、安全で快適な環境を創出することができる。
車両の電動化にともなうソリューションも多々揃えている。EVやHEVが用いるインバーターやコンバーターなど、高電圧ユニット同士を接続するコネクタについては北米自動車規格に準拠、国内外のさまざまな車両に採用される実績を誇る。通常の12V電送についてもユニークな開発を進めていて、その一例がシートベルトのベルト装着状態を把握するためのワイヤレスシステム。バックルスイッチと各種センサ、電源などをワイヤレスでやりとりすることで、跳ね上げ式や脱着式などさまざまなスタイルのシートベルトの装着をモニターできるという。50mmまでのワイヤレス通信が可能で、3つのバックルスイッチ/センサーからの信号をLINで出力している。タイコエレクトロニクスジャパンでは、この技術はシートベルト用途以外のワイヤレス給電/通信にも転用でき、安全性向上や自由度の高い快適空間を実現するためのキーテクノロジーのひとつと考えているという。
5月22日〜24日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に、タイコエレクトロニクスジャパンが出展、上記の製品群を展示する予定だ。トピックのひとつがマイクロソフト「HoloLens」用いるデモンストレーション。車両とクラウドの連携によるさまざまなデータの送受信、ヘッドアップディスプレイなどHMI(ヒューマンマシンインタフェース)、トラックの隊列走行など“CASE”(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)を支えるTE製品をHoloLensのMR(Mixed Reality)を用いて紹介する。展示ホールの小間番号は332。ぜひ、同社の最新技術に触れてみてほしい。
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