デルタ工業:シートを磁石でソフトにする?【東京モーターショー2019】
- 2019/10/27
- Motor Fan illustrated編集部
乗り心地を良くするためにシートの取り付け部に緩衝装置をつける。その仕組みに磁石を用いるのがデルタ工業の技術のユニークなところだ。
(S4104:デルタ工業)
適用は小型トラック。ご存じかもしれないが、トラックのうち大型車となるとシートにはエアスプリングが備わっていて、長時間の運転でも疲れを最小限に抑える仕組みを取る。乗ったことのある方もあるだろうか、空気ばねの特性で「最初はふわふわ、縮むに連れてしっかり」という緩衝装置の理想のような特性で、とにかく快適である。
このエアスプリングを小型トラックにも採用したい。しかし車両が小さく大掛かりなシステムを備えられないことから、工夫を凝らす必要があった。そこでデルタ工業が目をつけたのが永久磁石。N極/N極、あるいはS極/S極で反発し合うだれもが知る性質を利用して、シートの緩衝装置としたのだ。
永久磁石にはおよそ最強と言われるネオジム磁石を使用。これにトーションバーを組み合わせ、ダンパーを備えた。40mmという短いストロークながら実際に座ってみても座り心地は実に自然で、乱暴にシートを揺すっても不安はまったくない。すでにふそうキャンターや日野デュトロ、いすゞエルフに量産採用されているというから当然と言えば当然である。ネオジム磁石を開発し、扱いに長けている日本らしい製品だと強く感じた次第だ。
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