Tech|テクノロジーがわかるとクルマはもっと面白い。未来を予見する自動車技術情報サイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. テクノロジー
  3. テクノロジー

GETRAG パワーシフト7DCI700 BMW M2/M3/M4のゲトラグDCT!:POWERSHIFT 7DCI700

  • 2019/05/03
  • Motor Fan illustrated編集部
このエントリーをはてなブックマークに追加

【7DCI700】
スターティングデバイス 湿式多板クラッチ × 2セット
ギヤ段 前進7段/後退1段
トルク容量 700Nm
ギヤ比
 1速 4.806
 2速 2.593
 3速 1.701
 4速 1.277
 5速 1.000
 6速 0.844
 7速 0.671
 後退 3.727
最終減速比 3.462
レシオカバレッジ 7.16

 BMW・M3やM4が採用するスポーツカー向け大トルク対応縦置きDCTが、ゲトラグのPOWERSHIFT 7DCI700。DCはデュアルクラッチ、IはInline:直列を、700はトルク容量を表す。
 縦置きだけにFRアプリケーションが基本で、AWD仕様も可。アイドルストップにもハードウェアの追加なしに対応し、またモーターの付与によるハイブリッドシステムも実現可能だ。前型はトルク容量が600Nmの7DCI600だった(当時のM3が採用)。

 2組の湿式多板式クラッチは同心円状の入れ子状に配置される。このクラッチ配置の場合、発進を担う1速/後退ギヤは大きなトルクを必要とするために外側クラッチに接続することが多いが、ゲトラグの資料ではクラッチ/ギヤ配分は明らかにされていない。さらにデュアルマスフライホイール構造として、ねじれ振動の軽減に努める。
 軸構成はインプットシャフト(インナーとアウター)とカウンターシャフトの3本。シフトもクラッチも油圧で駆動する。1〜3速がダブルコーンシンクロ、4〜7速はシングルコーンシンクロ構造。5速が直結で、6/7速はオーバードライブとなる。なお、7DCI600では7速が直結だった。

 重量は78〜82kg、全長は660〜678mm。最高許容回転数は9200。オイル量は7.8ℓを要するが、ゲトラグによれば交換の必要はないという。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ