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BMW X4 × メルセデス・ベンツGLCクーペ BMW X4 × メルセデス・ベンツGLCクーペ|スタイリッシュSUVは今こんなに選択肢がある!

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文武両道のMercedes-Benz GLC Coupé

 一方のGLCクーペは、文字通りW205系CクラスのSUV版として2015年に発表されたGLCのクーペモデルで、2016年に登場(日本での発売は2017年から)。メルセデス・ベンツのクーペSUVとしてはGLEクーペに次ぐ2作目となる……と書いてみたものの、ことSUV系に関してはGクラス以外あまり一貫性が感じられないのがメルセデスの傾向だ。このGLCクーペも時流に乗って追加したという感じは否めない。

 そうした背景があるためか、X4とは対照的に多少の犠牲を払ってもクーペらしさを優先しようとする攻めの姿勢が感じられるのがGLCクーペの特色といえる。

 ウエストラインが低いので、圧迫感は少ないもののリヤシートはレッグスペース、ヘッドクリアランスともにミニマムで、大人が乗れるギリギリの広さ。ラゲッジルームもフロアが高く、500〜1400ℓとX4と比べると狭く感じる。4ドアの4シーターというより2+2と捉えた方が良さそうな出で立ちだ。
 でもそこには少々カラクリがある。確かにGLCクーペはX4より全長が25㎜ほど短いのだが、ホイールベースは2875㎜とX4に比べ10㎜長い。ではなぜリヤシートが狭く感じるのかというと、X4のリヤシート座面がGLCクーペに対して短いのだ。ラゲッジルームの広さの違いも、そんな影響があるのだろう。果たして足元の広さを取るか、たっぷりとしたシートを取るか?この2車をリヤシートの優劣で評価するユーザーは少ないかもしれないが、気にしておいて損はないポイントではある。今回試乗したのは、360㎰の直列6気筒DOHCガソリンターボエンジンを搭載したX4 M40iと、170㎰の直列4気筒DOHCターボディーゼルエンジンを搭載したGLC220d4マティック・クーペスポーツである。

ピアノブラックのセンターコンソールが高級感を高める。ステアリングスイッチなどのインターフェイスが最新世代のものではないが、もちろん実用上の不満はない。

 最初にも書いたように、BMWは初代X5以来、オフロード性能と同様にオンロード性能の向上に力を入れてきたメーカーだ。それは3シリーズに通じるドライバー・オリエンテッドなコクピットデザインにもよく現れていて、各部の操作性や視認性はよく、気にしていたクーペゆえの視界の悪さもなかった。また今回の目玉のひとつであるタッチパネル式のインフォテインメントディスプレイ、そして液晶パネルのインパネも必要にして十分以上の情報をもたらしてくれる。また従来のiDriveドライブコントローラーも付いているので、他モデルから乗り換えても戸惑うことはないはずだ。

 個人的にはBMW特有のグリップの太いステアリングホイールが苦手だが、あえて目くじらを立てるほどのものでもない。ただ、比較的賑やかなデザインがそう思わせるのかもしれないが、質感に関してはGLCクーペに一歩譲るのは事実である。

やや閉塞感はあるものの、最低限の居住スペースは各補されている。ファミリーユースでも使えそうだ。
しっかりと身体をホールドし、疲れも少ないシート。220dには8ウェイのパワーシートが標準で備わる。
最小時でも500ℓの容量は確保されているが、やはりSUVとしては満足できるレベルとはいえないだろう。トノカバーから上の部分はほぼ使えない。

 では走りはどうか? そこに待っているのは一切の妥協を許さないBMWらしい世界だった。

 Mモデルの下に位置するMパフォーマンス・モデルであることと、“シルキー・シックス”のスムーズかつ鋭いレスポンスと、圧倒的なパワーで好感度が割増しになっている可能性は否定できないが、1620㎜という車高を感じさせることなくロールをせずに路面に食いつくコーナリングマナーは、SUVとは思えない俊敏かつ安定したものだ。確かにストレート6ゆえのノーズの重さを感じる場面がないとはいえないものの、サスペンションにアルミ製パーツを用い、バネ下重量の低減を図ったうえ、全体でも先代比約50㎏の軽量化を達成した効果は大きく、同じシャシーのX3と比べても、より切れ味鋭い乗り味に仕立てられている。それでいてフロント245/40R21、リヤ275/35R21のランフラットタイヤを見事に履きこなし、不快なハーシュネスを抑えつつ、快適な乗り心地とガッチリとしたグリップを両立させているのだから、見事としかいいようがない。

室内にいるとディーゼル特有の音はほとんど気にならない。JC08モード燃費は16.2㎞/ℓをマーク。

 そんなX4に走りの面でも対極に位置するのがGLCクーペだ。
 こちらもドライバーズシートの運転環境はW205系に通じるもので、COMANDコントローラーを使うインフォテインメントシステムの操作も変わらない。ただここでも個人的に気になるのがステアリングで、電動パワステのフィール自体はナチュラルで良いものの楕円形状のステアリングホイールの操作性には違和感を覚えた。

 でもそれ以外の印象は総じてよかった。170㎰のディーゼル・ターボゆえ、絶対的な速さでは及ばないものの、敢えてロールを許す足さばきや、安定志向のハンドリングは、1960㎏と重めの車体とも実によくバランスしていて安心感がある。

 その後、走行モードをエコからコンフォート、スポーツ、スポーツ+へと変えてみたが、スロットルレスポンス、ステアリング、サスペンションが硬質になっていくが、安定志向、コンフォート志向の基本スタンスは変わらなかった。おそらくそこには235/55R19サイズの前後タイヤの影響も大きいと思われるが、乗り心地のよさ、安心感、上質さが、高いレベルで調和しているのである。

 そういう意味で、X4とGLCクーペは、結果的にそれぞれのブランドイメージに沿ったキャラクターに仕上げられているといえる。

 しかしながら両車ともに、あまりコンサバティブに振りすぎると既存のSUVとの差別化がなくなり、かといってアバンギャルドに振ると客層を絞りすぎるという、SACというジャンルゆえのジレンマのようなものを感じたのも事実だ。
 いったいどこにSACの最適解があるのか?

※本記事は『GENROQ』2018年12月号の記事を再編集・再構成したものです。

メルセデス・ベンツGLC220d 4マティック・クーペ スポーツ
■ボディスペック
全長(㎜):4735
全幅(㎜):1930
全高(㎜) :1605
ホイールベース(㎜):2875
車両重量(㎏) :1960
■パワートレイン
エンジンタイプ:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量(㏄) :2142
最高出力:125kW(170㎰)/3000-4200rpm
最大トルク:400Nm(40.8㎏m)/1400-2800rpm
■トランスミッション
タイプ:9速AT
■シャシー
駆動方式:AWD
サスペンション フロント:4リンク
サスペンション リヤ:マルチリンク
■ブレーキ
フロント:ベンチレーテッドディスク
リヤ:ベンチレーテッドディスク
■タイヤ&ホイール
フロント:235/55R19
リヤ:255/50R19
■環境性能
JC08モード燃費(㎞/ℓ):16.2
■車両本体価格(万円):789万円

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